越冬加温ケースに置いていた白花のベゴニアの一部が長く伸びていました。それらを切り取り,形を整えました。切った芽は捨てるつもりでしたが,せっかくなので差し芽をしてみました。通常差し芽をするときは,切った芽の切り口近くを水の中で剃刀を用いてきれいに切ったのち,水に差して水を吸わせてからバーミキュラーライトに差します。ベゴニアは強そうなので,そのままバーミキュラーライトに差してしまいました。果たしていくつかから根が出てくるでしょうか。
つくばエキスポセンター内に,だまし絵の展示がありました。遠近感の錯覚を利用したものもいくつかありました。写真は開いた障子の向こうから顔を出すと,障子大の顔に見えるというものです。また,二人が並ぶと一人が大きな人に見えるというものもありました。係の人は,「指定した位置から写真を撮ると面白さがはっきりわかる」と解説していました。人は2つの目で見ることにより,距離感がわかります。これらの展示は,距離感の情報がないときに,遠くほど小さく見えることを利用したものです。写真だと距離感はサイズの情報のみになります。障子は小さく書かれていて,遠くにあることを示しています。実はそこに立った人は近くにいるのに,周りの障子の大きさと比較して大きく見えてしまうのです。
サンフランシスコのエクスプロラトリアムという科学館にも同様の展示がありました。そこでは,見る位置に縦の格子が設置されていて,必然的に片目で見るようになっていました。そのため,距離感は大きさのみで感じるようになります。実際にはひずんだ部屋で左側が狭く右側が広くなっています。しかし,狭い側が手前にあり,広い側が遠くにあります。見る場所からは左右が同じに見えます。これにより,見る場所からは直方体の部屋に見えます。左側が狭いのに,右と同じ広さが奥の方にあるように感じます。両目での距離感がないのがポイントです。したがって,左側に立った人は実は近くにいるのですが,遠くに大きな人がいるように感じてしまうのです。今回の展示でも,節穴から覗いて見るような片目で見る仕掛けをするとよかったと思います。
目覚ましラジオへの電力の供給は,常時はDCアダプタから,停電時は充電池から行う回路を構想していました。充電池は自然放電分を常に充電します。回路は簡単ですが,どのように実装するか考えていました。回路にケースを用いるのが常道ですが,簡単なので,ケーブル中に組み込めないか考えてみました。下図は構想時にメモったものです。ダイオード2つ,抵抗器1つ,DCアダプタ用コネクタ,電池コネクタ,ラジオの電池端子に接続するため,マイナス側にはミノムシクリップ,プラス側にはICクリップとなります。これらをどのように接続するかを考えると,ケーブル中に組み込めそうです。図中,下側のダイオードを囲っているのは熱収縮チューブです。リード線が他の部品とショートしないように入れます。また同じような形で全体を覆っているのは太めの熱収縮チューブです。このチューブから出ているリード線がDCアダプタ,電池コネクタ,ICクリップ(すべてプラス)につながります。マイナスは独立にDCアダプタ,電池コネクタ,ミノムシクリップにつながります。
以前もこのような形でケーブルを作ったことがあります。そのとき,黒い熱収縮チューブを用いたため,ずっと後になって,何の膨らみかわからなくて分解したことがあります。今回は,その反省を活かして透明の熱収縮チューブを用いたいと思います。
丸のこガイドを締め付けるのに木ねじを使っていますが,ガイドの合板が柔らかく,ねじの頭がだんだんとめり込んでしまいました。そのため,大型ワッシャーをかませるようにしました。これが飛び出るので,ワッシャーのための彫り込みを作ることにしました。
それには,トリマーによる倣い加工を行うことにしました。丸く彫り込みを行いますが,倣い加工では,直径が3 mm広いテンプレート穴が必要です。ここでは,直径24 mmでした。5 mm厚の合板に穴を開けて使うことにしました。合板に直径が24 mmの円を描き,トリマーで描いた円まで削りました。2本の板を合板の端に置き,クランプで固定することにより合板を浮かせて加工しました。薄いので,慎重に穴を広げることで,きれいな円の穴を開けることができました。
被加工剤の上に作ったテンプレートを当て,クランプで固定して,倣い加工しました。ここでは,倣い加工用ガイドとトリマビットの系の差の3 mmだけ径の小さな彫り込みができました。
彫り込み深さは,ワッシャーを入れ,木ねじを締めたとき木ねじの頭が飛びださない量の3 mmとしました。この結果,ワッシャーを介して留めた木ねじの頭が,板の面より飛びださないようになりました。
パネルをこれまで1つの温度計を付けてあったパネルを安定に保持するための台に付け替えました。この台の下側にはコンクリートを流し込み,安定に置けるようにしたものです。自作の照明も取り付けてあります。この台は元々1つ温度計のパネルを固定するためのものでしたので,ちょっとだけ狭く,2つ温度計のパネルはちょっとだけはみ出ています。このはみだしはそれほど不格好にはなりませんでした。左側の温度計の温度センサーは,加温室の影となり,日光が当たらないところにセットしました。また右側の温度計の温度センサーは加温室の中にセットしました。加温室の前面の断熱パネルは外した状態で,加温も止めてありますが,壁に囲まれているせいで,少し温度が高くなっています。
いよいよ最後の作業,波板の取り付けです。真ん中と下側の手前の桟はまだつけない状態で波板をはめ込みました。手前の桟が付いていないので,波板は取り付けやすかったです。次にはみ出た分を切り取りました。
波板は,枠にはめ込みましたが,下側はオープンになっているため,このままではずれ落ちてしまいます。そこで,横桟1つにつき2か所を留めました。奥側の桟から木ねじをねじ込み波板を貫通させました。これで波板は固定されました。
桟は左右で固定した場合,中央部が膨らみ気味になりました。そこで中央部を木ねじで背面の桟との間隔を一定にすることにしました。
矢印部分に木ねじを締めこみました。背面の桟との間隔が木ねじで保たれるようになり,安定しました。
出来上がったパネルを立てかけてみました。きちんとできました。あとは,ガレージ側面にどのように取り付けるかです。
使っている目覚ましラジオの時計は瞬間停電でもリセットされてしまいます。以前に書きましたが,電池を入れておいても,停電を感知し,電池に切り替える間にリセットされてしまうのです。そこで,電池のところに,DCアダプタから電力を供給し,停電の時は蓄電池から電力を供給し続ける仕組みを考えました(前回記事)。それ用のDCアダプタを手持ちの中から探し出しました。9 V 500 mAというのがありました。ただ,電流容量が足りるかという懸念がありました。これは4.5 Wということになります。一方ラジオの仕様を見てみると12 Wとなっていました。この数値だけを見るとDCアダプタの容量が足りません。そこで,電池で動作しているときどの程度電流が流れるか調べてみました。
電池ボックスの端子にミノムシクリップとICクリップを用いて,電池から電流計を通して電力を供給し,ラジオを鳴らしてみました。音量を最大にしたとき,120 mA程度でした。500 mAのDCアダプタでは,余裕のようです。


















