こないだ急遽帰省しまして。
実家で私のキャリーケースを開けっ放しにしていても、誰も入ってこない状況に「金太郎は本当にいなくなってしまったんだな」と実感しました。
金太郎って、実家のネコのことです。
亡くなったという連絡を受けて、新幹線に飛び乗りました。
21年前に家族になったとき、強い男の子にということで金太郎という名前になりました。
母、母の夫(当時は未入籍・実家に住むようになった)、出戻ったばかりの私、妹という4人のもとにもらわれてきた金太郎。
ちょっと変わった構成の私たちの潤滑油のような、中心となってくれる大きな存在でした。
その後、ネコは増え、私も妹も家を出て、母たちとネコたちの暮らしに。
先月、少し前から危ないと聞いてはいたものの、やはり「その時」が来ると何とも言えない気持ちになるもので。
反面、先に逝った家族たちと会えるんだなあとか、ラクになったのかなあとか考えると、少しホッとしたりもして。
先に逝った家族たちというのは、雑種のため見た目がバラバラなのですが
2016年9月に手前の黒い子(金太郎の息子)
2018年8月に中央の三毛の子(金太郎の奥さん)が亡くなっていて。
いちばん奥の撫でられてる子(金太郎の娘)は15年以上前に脱走して行方不明。
お父さんである金太郎がひとり残っていたのです。
これまでにも何度か危ないかもということがあったので、帰省するたびにこれが最後かもしれないからと、たくさん抱きしめてきました。
金太郎は、母と母の夫にかわいがられて、再び「子供」として幸せに暮らしていたのだと思います。
おじいちゃん。。。
母によると、ここ最近の金太郎は
先にいなくなった奥さんと子供の遺骨と遺影が置いてある棚をじーーっと見つめていたり
各部屋を味わうように、過ごす部屋を毎日変えて一日中ゆっくりとしていたそう。
自分でわかっていたんだよね。(人間がそう感じただけかもしれないけどね)
足腰が弱くなってからは、トイレに間に合わずにすごく悲しそうな顔をしていたようで。
お水を飲んだ直後にトイレに行くのが習慣だったからか、それ以降お水を飲まなくなってしまったとのこと。
すごくすごくショックだったのだと思う。
亡くなった当日の夜、お棺で横たわる金太郎におやすみを言ったあと。
私が寝る部屋に湧き出るタイプの水飲み器が置いてあったのだけど、喉が渇いた金太郎がお水を飲めるように電源は入れたまま、襖はいつものように出入りのため10cmほど開けて眠りました。
みんなが集まれるのが日曜日とわかっていたからなのか、土曜日まで耐えていてくれた金太郎。
おかげで、金太郎をもらってきてくれた母の夫・母・妹の家族と全員で見送ってあげることができました。
ありがとう。
よくこれまでがんばってきてくれたね。
ほんと賢い子。
大好き。
ランチパックのパンの部分が好きだったそう。
梅雨の真っただ中、富士山が見えるほどの天気のいい日にお葬式。
金太郎のこころもこんな晴れやかでありますように。
まだお水を飲んでいた頃に一旦帰省して一緒に撮った写真。
金太郎のためにこたつを出しっぱなし。
ずっと静かに目を閉じているんだけど、フラフラしながらも立ち上がるときは「僕は元気だよ」という表情でこっちを見てたの。
最期までカッコいい自分を貫きたかったんだろうなあと思う。
私は?私は…
力尽きる直前にあんなふうに周りを安心させようとできるだろうか?
あんなふうに最期まで諦めない力強い目をしていられるだろうか?
金太郎にいろいろ考えさせられることばかりです。
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