1979年の台湾映画。午馬さんが監督です。
冒頭、宦官の歴史が語られます。立場を考えず、女性遊びにふける宦官がいるようです。
場面が変わり、兵士たちが若い夫婦に機密文書を出せと迫ります。男性は妻を逃がし、1人で戦います。妻も抵抗しますが・・・。そこに通りかかったのが王道さん。
助けに入ります。兵士が背後から狙いますが、その後ろにいた羅烈さんの咳を聞いて、助かります。兵士を倒している間に羅烈さんは姿を消します。
妻も致命傷を負っていました。助かりそうにありません。妻は3人の名を挙げ、彼らに機密文書を渡してほしいと王道さんに頼みます。
王道さんは孟飛さんと会い、先ほどの夫妻の名前を出し、3日後に天門瀑布で会ってほしいと言って、立ち去ります。
次は張依玲さん。2日後に会ってほしいと頼みます。最後は龍君兒さん。明日、会ってほしいと頼みます。
当日、天門瀑布で待っていると、3人がやってきます。王道さん自身もすばらしい武芸者のようです。王道さんは若い夫婦が持っていた機密文書を渡して、宮廷に届けてほしいと伝えると去ります。
王道さんの師匠 邵羅輝さんはツラそうな様子で何かについて決断を下していました。
宦官の宗華さんは自分に反抗的な態度を取る勢力に苛立っていました。
邵羅輝さんは宗華さんが悪いことをしている証拠集めをがんばり、弟子に3人の普通でない人物に渡すように頼みます。邵羅輝さんはかつて宮廷に仕えていた身でした。今でも国のことを思う彼を尊敬している弟子は命を懸けてこの仕事を引き受けます。
邵羅輝さんは自分に関わる人に被害が及ばないように、切腹します。動揺する弟子に早く行くように命じ、力尽きます。
王道さんは山道で弟子が倒れているのを発見します。
3人が文書が届くのを待っていると、弟子ではない別な男性がやってきて、封書を渡して去ります。3人は用心します。
その男性が同じ封筒を懐から出して、ニヤついていると、王道さんが近くにいました。王道さんがその封書をよこせと言うと、攻撃してきたので、王道さんは彼を斬ります。
王道さんは馬に彼の遺体を乗せて、宗華さんの屋敷を訪問します。宗華さんは彼が手下殺したことを怒り、王道さんを殺そうとします。が、王道さんが機密文書を見せると態度を変えます。
王道さんはお金が入った箱を素早く奪うと、機密文書を渡して、立ち去ります。
宗華さんは機密文書の中身を確かめます。偽物でした・・・。宗華さんも負けてはいません。機密文書を取り戻す仕掛けをしているようです。
ある男性が舟守 黃飛龍さんを呼び、川を渡ります。指定した場所ではないところに案内され、バトルになります。黃飛龍さんを倒した後、岸で待っていた髭男と手下に狙われます。髭男は独創的な武器で彼を倒し、機密文書を回収します。
殺された男性は邵羅輝さんの大切な1人息子でした。孟飛さんは彼の遺体を発見し、悲しみます。
馬車で移動していた張依玲さんとドリスは3日後、丹州城で王道さん落ち合う予定です。
宗華さんは宦官とのことですが、女性に手出しをしています。偽宦官ということでしょうか。
髭男が宗華さんにゲットした機密文書を手渡しますが、これも外れでした。宗華さん、イライラ!取り締まりを強化します。
王道さんは羅烈さんを追っていました。羅烈さんは功夫のスペシャリストでしたが、結核を患い、思うように動けなくなっていました。少し話しましょうと王道さんは誘いますが、そういう気力がないと断られます。
王道さんは薬を渡そうとしますが、放っておいてくれと言って、立ち去ります。名残惜しそうに見送る王道さん。
宗華さんは側近の蘇真平さんの意見も聞いて、取り調べを強化します。自分の地位を失うことになるかもしれない機密文書。早く回収したい。
王道さんは入浴中に襲われますが、撃退します。けがが心配です。
張依玲さんとドリスは客棧に入っていきます。2人に目を付けたならず者 馬場さん、荊國忠さんとあと1人が絡んできます。3人を撃退します。その様子を2人の男性が見ていました。
老先輩が彼女たちに近付き、機密文書を渡せと迫ってきます。曾超さんも鉄の扇を使って、迫ってきます。張依玲さんは「殺人劍無影」という技、ドリスは「七鈴匂魂幡」という技で2人を倒します。槍型の旗なんですね。
孟飛さんが1人で山中を歩いていると、髭男たちに囲まれ、機密文書を渡すように脅されます。笑顔で拒否。
髭男は折り畳み式の手裏剣で彼を襲います。孟飛さんは2つの刀で戦い、髭男を倒しますが、その際、手裏剣から飛び出てきたまきびしのようなものを胸に受けてしまいます。
陳舊さんは偶然、気を失っている孟飛さんを発見。機密文書を奪い、龍飛さんに届けます。龍飛さんは彼に褒美を渡さず、どこかに行ってしまいます。孟飛さんは陳舊さん宅にいるようです。
張依玲さんたちは宗華さんたちが強大な力をもっており、倒すことが簡単でないことを実感していました。
孟飛さんは手当てをされていました。龍飛さんは彼に機密文書を返すと、少し休むようアドバイスします。孟飛さんは彼に感謝しつつも、重大なミッションがあるから、そんなに休んでいられないと答えます。
代わりに行ってあげようかと提案するも孟飛さんは丁寧に固辞。龍飛さんは同行を申し出ます。孟飛さんは疑いつつ、同行することを受け入れます。
張依玲さんたちは馬車で移動。孟飛さんは急ぎ足で移動。
王道さんは前を歩いていた王曼釧さんが悪党たちに絡まれているのを助けます。目的地が同じだと知り、一緒に丹州城に向かうことにします。
原森さんも宗華さんを倒すために命を懸けた行動を起こそうとしていました。悲しむ家族。
王曼釧さんは刺客であり、王道さんを殺そうとしますが、できずに終わります。王道さんの尋問を拒否。が、宗華さんの命令で動いていることがわかりました。彼女を追い返します。
羅烈さんと再会し、喜ぶ王道さん。感謝と尊敬の気持ちを再度伝えますが、どこか突き放したような感じの羅烈さん。苦い思い出があるようです。
孟飛さんたちは丹州城に着き、張依玲さんたちと再会します。龍飛さんは凹んだ様子の王曼釧さんを見かけたので、孟飛さんと別行動を取ります。やっぱり怪しい。
龍飛さんは王曼釧さんが失敗しことを知り、暗殺します。やっぱりな。
3人がこれまでのことを報告していると、龍飛さんがやってきて、自分もこの活動に加えてほしいと言います。う~ん、ヤバいぞ。戸惑っていると、空気を呼んだ龍飛さんが話を切り上げます。
宗華さんは柯佑民大師を呼び寄せ、酒を飲みます。そこに邵羅輝さんの弟子 翁小虎さんがやってきます。1人で果敢に宗華さんに向かっていきますが、攻撃をかわされ、柯佑民さんのシンバルを腹に受けて、亡くなります。
ドリスが龍飛さんの部屋を調べていると、本人が戻ってきます。可愛い笑顔で誤魔化して、部屋を出ます。龍飛さんはわかっているね。
4人で原森さんの屋敷を訪ねます。一瞬の隙を突いて、龍飛さんは原森さんを拉致します。張依玲さんとドリスは孟飛さんに冷たい視線を送り、武器で彼を押さえつけます。
武器を払い除ける人物が。王道さんです。原森さんが拉致されたことを知り、ショックを受けます。
原森さんは宗華さんの前に出されます。彼らは一緒に皇帝に仕えてきた仲でした。原森さんは宗華さんの裏切りにめちゃくちゃ怒っていました。
4人は原森さんの誘拐に落ち込んでいました。王道さんは原森さんを救うため、隠されていた計画を明かします。彼は邵羅輝さんの養子でした。ずっと別なところにいましたが、呼び戻され、本物の機密文書を運ぶことを頼まれたのでした。(邵羅輝さんは弟子たちに嘘を言って、犠牲にしようとしていたってことか!?)
しかし、原森さんがこういう立場になってしまっては仕方がありません。王道さんは時間になっても自分が戻らなかったら、3人に本物の機密文書を運ぶように頼みます。
原森さんは拷問を受けていました。宗華さんは必ず彼を救いに誰かが来ることをわかっていました。
王道さんは正面から攻め入り、3人は裏から入って原森さん救出を試みます。
孟飛さんとドリスは王道さんを助けに行きます。ドリスの槍で王道さんを引っ張り上げ、逃げます。
原森さんは瀕死の状態。4人に機密文書を宮廷に運ぶよう頼むと力尽きます。
宗華さんは原森さんを失い、4人を逃がしたことに怒っていました。しょんぼりする蘇真平さんと龍飛さん。
宗華さんは宮廷に通じる道をチェックし、絶対に彼らが通れないように手を打ちます。
羅烈さんがいます。蘇真平さんは宗華さんに渡された翡翠の玉符を見せて、宗華さんからの命令を伝えます。
羅烈さんはかつて窮地に陥った際、宗華さんに助けられた過去がありました。そのとき、羅烈さんは宗華さんに玉符を渡し、恩返しをすると誓ったのでした。
誰も通すなとの命令を彼は受け入れます。4人は原森さんを馬車に乗せて、首都に向かいます。
羅烈さんが会ったのは彼ら。笑顔でやってくる王道さん。残りの3人は疑わし気な目で見て、ドリスなんかは襲いかかっちゃいます。張依玲さんはアクションが得意でなかったようで、スタントが演じていました。彼女たちはすぐに倒されます。孟飛さんは刀を奪われてしまいます。
羅烈さんは王道さんを傷つけたくないので、戻れと言いますが、王道さんは国のためなら命は惜しくないと譲りません。
羅烈さんは宗華さんへの想いと王道さんへの想いに挟まれ、自害することを選びます。こうすればどちらの願いも叶えられる。
この先に罠があると知りつつ、王道さんたちは進む決心をします。雪が降る中、4人の棺を用意して待つ宗華さん。
王道さんが1人で彼に向かっていきます。隠れていた手下たちを倒しながらの会話。王道さんは羅烈さんが約束を守ったことを知らせます。羅烈さんの名誉を守る優しい王道さん。
柯佑民さんとまずバトル。彼を倒し、宗華さんへ向かっていきます。マントを脱いで準備をします。
ラストバトル、開始!しかし、隠れていた龍飛さんにいきなり襲われます。すぐに孟飛さんが登場します。女性2人に原森さんと機密文書を任せてきたようです。2対2ならいけるだろう。
宗華さんの腕輪は鎖状になっており、棒のようになります。これは危険な武器だ~。結果、王道さんと宗華さんは相討ちとなります。
孟飛さんは龍飛さんを倒すと、立ち死にしている2人の様子を見に行きます。宗華さんがばたりと倒れます。孟飛さんは王道さんに近付くことを止め、雪が舞う中、その場を後にします。終わり。
午馬監督だからか、全裸の女性が2回出てきました。設定がいいのですが、どのキャラも中途半端な印象を受けました。雪が舞う中のラストバトルはステキだったのに。なんか惜しいなって思いました。