1977年の台湾映画。
出だしからHKMBDに載っていない茅敬順さんがいて、嬉しい
吊橋に茅敬順さんがいます。原森さんが彼に襲いかかりますが、斬られてしまいます。山中を歩いていた道士は龍飛さんと遭遇。速攻で倒されてしまいます。
街にやってきた皇子を川原さんが出迎えます。が、輿の中から遺体となって出てきます。輿をぶっ壊して、中から黃家達さんが登場。ちょっと暴れると、屋根に上がって、逃げます。
「武林客棧」に着くと、劉立祖さんが出てきます。ここはお代が無料ですが、特殊な宿泊ルールがある不思議な客棧。功夫ができない人はダメ。不健康な人はダメ。犯罪者もダメ。満州人もダメ。客室には4つのクラスと段階があるのだそうです。最もいい部屋を頼むカーター。
劉立祖さんの手下たちと戦って勝てば、泊まれます。目隠しをして、戦うことになります。めちゃ強いカーター。クリア。
様子を見ていた王冠雄さんは錢を投げて「武林客棧」の提灯を切り離して、つかんだところを劉立祖さんの部下に見せます。「クラス2です。」と言われます。近くにいた男性がくわえていた藁?小枝?を取ると、部下の髪に刺します。素早い行動が認められ、王冠雄さんも最上級の部屋に泊まることを許可されます。
川原さんは部下たちにカーター探しを命じましたが、見つけることができませんでした。「武林客棧」を探すように言います。
夜、部下たちが客棧にやってきます。カーターは彼らと戦い、数人を殺します。劉立祖さんたちが飛び出してきて、ルールを破った彼を責めます。
カーターは遺体から牌を取り外し、彼らは満州人だから、倒したと冷静に言います。そして、皇子殺しも告白します。
劉立祖さんは驚きますが、満州人がとても嫌いなので、彼を置いておくことにします。王冠雄さんは興味深そうに様子を見ていました。
王冠雄さんが寝台に横になっていると、怪しい人影を発見します。外に出て追いかけると、ある家にたどり着きます。嘉凌さんの家でした。
帰ろうとする王冠雄さんを呼び止めて、いろいろと話しかける嘉凌さん。また夕方に寺で会いましょうと約束します。
川原さんの側近 曾超さんが川原さん宅に向かいます。掛け軸屋の魯平さんは様子をこっそり窺います。
川原さんは曾超さんの報告を聞き、「武林客棧」の捜索を命じます。魯平さんは川原さんを訪ねます。川原さんは彼が持ってきた掛け軸をすんなり買います。川原さんは常連客。でも、自分のためではないとのこと。誰のため?
カーターは劉立祖さんの部下によって張翼さんのところへ案内されます。カーターは明再興のために皇子を殺しました。が、明再興は簡単なことではありません。カーターは翼に慎重に行動するようにと言われます。「武林客棧」は明再興に燃えるファイターたちを探す場所として、翼が作ったようです。
帰り道、若者たちが木に括り付けられているのを目撃します。心配した部下が駆け寄ると、上に隠れていた刺客が背中を攻撃します。実は清の罠でした。
弓矢攻撃を受け、部下は亡くなります。カーターは曾超さんたちに囲まれます。腕にけがをした状態でがんばった結果、捕まってしまいます。
曾超さんは抵抗するカーターを殺そうとします。水色の簪が飛んできます。龍君兒さんが侍女2人を連れて登場。彼女は花の毒を使いこなすファイターでした。恐れをなした曾超さんは手下と逃げます。気を失っているカーターをドリスは助けます。
カーターはドリスが住んでいる集落に連れてこられ、丁寧なもてなしを受け、姉にも紹介されます。彼らは男性を入れない約束で生活していたため、姉は怒ります。なので、まだ体調が悪いふりをして、見逃してもらうことにします。カーターに仮病を演じろと指示を出すドリスがかわいかったです。姉は仕方なく数日の滞在を許可します。
ドリスの住んでいる谷は崖と流砂によって守られている場所でした。欠点は1つしかない吊橋がライフラインということです。
男性2人が兄を探しに集落にやってきますが、1分も経たないうちに倒れ込んでしまいます。2人だけ毒が入ったようです。カーターは彼らは悪くないから助けてほしいと頼むと、ドリスは助けます。
解毒薬を嗅がされた2人にカーターはここは危険だからすぐに出ていくよう助言します。2人は「武林客棧」に行くというので、翼たちに部下が亡くなったこと、自分はけがをしたので、治ったら戻ることを伝えてほしいと頼みます。
2人からの報告を聞いた翼は客棧の守りを手厚くするように劉立祖さんに命じます。外出する王冠雄さんが通りかかります。翼は2人に彼の尾行を指示します。
追いかけていると、突然、茅敬順さんが出てきます。彼の構えを見て、めちゃくちゃ強いと判断した2人は逃げますが、殺されます。
王冠雄さんは悲鳴を聞いて、戻ってきて、2人の遺体を発見します。近くにいた魯平さんもやってきていました。茅敬順さんは98人の命を奪い、48人の女性を孕ませるレベルのスゴ技の持ち主らしい。表現がすごい。
魯平さんは娘の嘉凌さんを通じて、王冠雄さんのことを知っていました。2人は和やかな雰囲気で別れます。
先ほど殺された2人の剣を持って歩いていると、すれ違った偉い人と弟子の張紀平さんがそれに気づきます。2人が亡くなったと知り、ノリヘイたちはショックを受けます。そして、王冠雄さんがやったと判断して、襲いかかります。
劉立祖さんが争いを発見して、止めます。彼は翼の指令を仲間であるノリヘイたちに伝えに来たのでした。王冠雄さんを倒すより、客棧に来る方が優先だと言って、ノリヘイたちを大人しくさせます。
翼の元に各地のリーダーが集結します。王冠雄さんが怪しいと彼らは主張します。翼は調査を約束し、明復興を成し遂げようと呼びかけます。王冠雄さんは立ち聞きしていました。
龍冠武さんはあるリーダーの弟子。師父の部屋を訪ねると、亡くなっているのを発見します。他のリーダーも皆、亡くなっていました。翼、ショック・・・。
武林界を支えていた4人でもあったので、この喪失は計り知れません。凹むノリヘイと龍冠武さん。申し訳が立たないとして、自殺をしようとする翼。みんなで止めているときに清側の人物がやってきます。
彼らを一気に斬るとまた自殺をしようとする翼。またみんなで必死に止めます
翼は4人の死を無駄にしないために再びがんばることを誓います。ノリヘイはリーダーと共に最上級の部屋に止まっていた王冠雄さんが犯人だと決めつけ、バッドタイミングで戻ってきた彼に襲いかかります。
王冠雄さんは空き家に隠れますが、直後、何者かに襲われ、倒れます。ノリヘイたちは走り去る王冠雄さんの姿を見ます。何かあったっぽい。
翼は劉立祖さんに王冠雄さんを捕まえるように命じ、ノリヘイにカーターに会いに行くように命じます。カーターは話を聞いて、戻ることにします。ドリスは同行したいと言います。
カーターは数日の滞在で姉の信頼を勝ち得たようで、姉はドリスの同行を許可します。
王冠雄さんは嘉凌さんに助けられていました。彼女の家にいることに気づき、ドキドキ魯平さんも彼を優しく受け入れてくれました。
川原さんは客棧内部の地図を手に入れ、部下たちに作戦を伝えます。真夜中に実行。全ての武力を注ぎ込みます。翼は用があって不在にしていたため、みんなは団結できず。客棧にいた人たちはどんどん殺されていきます。
1人逃げ出しますが、潜んでいた龍飛さんに殺されます。劉立祖さんが川原さん、曾超さんに向かっていきますが、殺されます。
ドリスと帰ってきていたカーターはびっくり仰天。慌てて戦いに加わります。ドリスも参戦。
そのころ、王冠雄さんは嘉凌さん宅でのんびり。帰宅した魯平さんから清が街で好き放題しているという話を聞きます。
王冠雄さんは客棧には裏に大きな秘密がある。が、希望の光が光っているようにも見えるから、知りたい的なことを嘉凌さんに言って、客棧に戻る決意をします。
帰宅した翼は客棧の悲惨な状態に衝撃を受けます。90%の人が亡くなったとカーターは報告します。伝書鳩で他の地域に援助を求めたとのことですが、このままこの客棧を本拠地にするのは難しい状況。考えたカーターはドリスのいる谷を新しい本拠地とすることを提案します。ドリスもOKします。
話し合いがまとまった瞬間、何者かの存在を感じます。追いかけますが、捕まえることはできませんでした。
川原さんは誰かからの手紙を読んで、魯平さん宅に向かい、魯平さんと嘉凌さんを襲います。
やり返され、逃げる川原さんを魯平さんと嘉凌さんが追います。激戦の末、彼を追い詰め、倒してします。あれ?川原さん、ラスボスではなかった。
荒れ果てて、静まり返った客棧に帰ってきた王冠雄さん。1人、空を仰ぎ見る翼がいました。作るのに10年かかった客棧。たった1日でダメになってしまいました。
翼が王冠雄さんと話していると、魯平さんがやってきます。魯平さんは翼を知っているようですが、翼は魯平さんを知らないと言い張り、立ち去ろうとします。魯平さんは意味ありげな詩を詠みますが、それもシカトして立ち去ります。
直後、2人は複数の男に襲われます。嘉凌さんが2人に加わります。嘉凌さんのアクションすごい。バク転、バク宙などもできるので、映えます。彼らを倒した3人は街に出ます。
茅敬順さんと遭遇します。彼の掌は赤くなり、剣が当たっても平気。剣、つかめちゃう。が、王冠雄さんと嘉凌さんに気を取られている間に魯平さんから背中を攻撃され、逃げ出します。そして、いきなり登場した翼に倒されてしまいます。
魯平さんたちはびっくり。殺す必要なかったんじゃないか。チクチク嫌味を言う魯平さんをさらっとかわして翼はいなくなります。
ドリスの姉はドリスの提案に不快感を示しますが、ドリスがかわいい姉は提案を受け入れ、明再興チームを入れます。カーターはこっそり不穏な動きを見せます。洞窟の中をやたらとチェック。姉はすぐに気付きます。
魯平さんは王冠雄さんと嘉凌さんに谷に先に行くように命じた後、翼に会いに行きます。客棧の壁をチェック。すると、壁が隠し扉になっていました。中に入っていきます。隠し部屋にはたくさんの骨董品が置かれていました。変装セットと自分が描いた掛け軸を発見。魯平さん、にやり
王冠雄さんたちは谷に到着します。嘉凌さんは魯平さんの名前を出して、みんなの信頼を得ます。魯平さんは明の優秀な将軍でした。悪人は王冠雄さんではないことを証明すると言います。
カーターがスパイであるとみんなに知らせます。カーターは龍飛さんに洞窟の地図を渡し、洞窟を奪おうとしていました。
谷の女兵士たち、ノリヘイたちはそうはさせまいと防御します。カーターは侵入しようとしていた道が守られているのを見て、吊橋に移動します。吊橋に恨めしそうな顔をしたドリスが。
全てを知ってしまったドリス。恋心を利用するなんて、許せない「チェスゲームのように「武林客棧」も谷もうまく利用した。これでチェックメイトだ!」カーターは開き直ります。
ドリスは笑い出します。「残念ね。」カーターは自分の味方がたくさんいるので、自信満々でした。しかし、味方はみんな倒されていました。急に劣勢になり、動揺するカーター。激しい争いが始まります。
王冠雄さんは曾超さんを倒し、嘉凌さんは王冠雄さんと2人で龍飛さんを襲います。
けがを負って逃げ出した龍飛さんを追うか、近くにいるカーターを倒すかで迷います。カーターを選びます。みんなからの攻撃を受け、弱ったところをドリスがバックハグをして、吊橋から落下。一緒に死ぬことを選びます。
龍飛さんは隠し扉に逃げ込み、どこかに通じている井戸から脱出します。が、既に魯平さんが待っていました。ここから魯平探偵の推理が冴えわたります。
自分が描いた掛け軸を見せ、問い詰めます。そうです。翼は「武林客棧」の主であり、清の皇子であり、龍飛さんでもあったのです。変装を外すと龍飛さんから翼にチェンジ。
3人の必殺技が共通していることから魯平さんは3人が同一人物であることを見抜いたのです。そして、「武林客棧」の襲われ方がやたらと計画的であったこと、そのときに翼がいなかったことも指摘します。
カーターが冒頭に殺した皇子は翼。しかし、実際には2人が仕組んだ演出だったというわけでした。誰かが犠牲にされたのですね。
満州出身なのになぜ満州人を殺したのかと魯平さんが訪ねると、カモフラージュのためと冷たく答える翼。簡単に同胞を殺すとは・・・。なんつ~奴
井戸から怒りに満ちた明再興チームが出てきて、翼を囲みます。たくさん攻撃をかわして、槍を奪い、攻撃を仕掛ける翼がめちゃかっこよかったです。ここのシーン、オススメです。
明再興チームは皆、倒されます。嘉凌さんが翼に食らいついている間に魯平さんは王冠雄さんに指示を与え、木や蔦で槍の集合体みたいな武器を作ります。1回目の発射は空振りに終わります。
2回目を発射しようとしますが、魯平さんが翼に刺されてしまいます。魯平さんを助けたいのですが、魯平さんは翼を押さえつけ、「早く放て!」と叫びます。悩みつつも彼らは武器を押さえていた蔦を切ります。
両方から武器が刺さり、ナイスミドル2人は亡くなります。これって、翼側の武器だけ放てばよかったんじゃないかな。
嘉凌さんはダメ押しな感じで翼を斬ると、泣きながら魯平さんに駆け寄ります。力尽きた魯平さんを見て、悲しみに暮れる王冠雄さんと嘉凌さん。終わり。
順調に話が進むのかなと思ったら、どんでん返しがあり、面白かったです。まぁ、翼ですもんね。ふふふ
武術指導の葛炮さんが考えたアクションもよかったです。
設定がユニーク。展開も予想外。アクションもいい。いいものを発見したな~という気分になりました