「俏師妹」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1979年の台湾映画。監製は王羽さん。 


劉皓怡さんと兄弟子の蘇沅峰さんが王太郎さんの下で厳しい修行をしています。王太郎さんも動きがいい~。3人のトリッキーなアクションにびっくりです。

 

劉皓怡さんは18歳になったら、父 王太郎さんの友達の息子と結婚することになっていました。しかし、本意ではありません。会ったことがない人との結婚なんて嫌っ!嫌悪感と不安感でいっぱいです。

 

さて、王冠雄さんが屋敷を訪問。戸が閉まり、師匠の計鳴さんと弟子3人が登場。

 

王冠雄さんが自分の家の拳法「蔡家拳」ではない拳法を習いたいと言うと、3人の弟子がデモンストレーションを見せてくれます。胖三さんが鉄の棒を首で曲げ、武德山さんが煉瓦を割ります。王冠雄さんは感心し、功夫を習いたいと言います。

 

計鳴さんは条件を出しますが、王冠雄さんは条件をクリアするレベルのお金を持ってきていたので、入門を許可されます。でも、この3人、怪しい・・・。

 

劉皓怡さんは結婚相手の名前だけを知っていました。それらしい人を見ると、探りを入れます。市場に買い物に来た際、肉屋の男性が結婚相手ではないかと感じ、話しかけます。が、とんだ見当違い。妻に疑われ、怒鳴られます。

 

凹んでいると、気持ち悪い男性に絡まれます。簡単に倒します。誰と結婚させられるのか。いつも不安な思いに苦しんでいました。蘇沅峰さんには理解できず。振り回されるばかり。

 

さて、計鳴さんの功夫スクールに名士がやってきます。本当に素晴らしい生徒たちなのであれば、お金を出したいとのこと。名士は水汲みをしていた王冠雄さんに技を披露するようにと声をかけます。

 

何も教えられていない彼に目隠し、弟子たちは彼に動きを会わせて、優秀な生徒であるように見せかけます。が、いんちきがバレます。気まずい雰囲気を変えるために武德山さんは別なことをさせようとしますが、何もできないまま・・・。怒った名士は立ち去ります。

 

王冠雄さんは計鳴さんのところを辞めたようです。屋台で麺を食べようとしてお金をすられますが、すぐに犯人に返すように言います。熱々の麺を持ったまま戦う王冠雄さん。お金を取り返します。

 

偶然、側にいた蘇沅峰さんに器を渡します。いきなり食べ出す蘇沅峰さん。勝手に食べたことに怒り、2人で戦っていると、貧しい人に施しをしている老人 韓甦さんに会います。彼はちょろちょろしている蘇沅峰さんを捕まえ、押さえ込んでしまいます。その腕前に感動する王冠雄さん。

 

が、流れを無視し、いきなり醉拳使いの鏢局のトップ 袁小田さんのところに行き、醉拳を教えてもらうことにします。

 

劉皓怡さんは不安過ぎて、男装して、家出して、結婚相手を探しに行くことにします。

 

久しぶりに鏢局の仕事が決まり、王冠雄さんは袁小田さんと飲食店で食事をします。すると、彼らを甘く見た従業員から襲われます。1人は馬金谷さんっぽい。やはり袁小田さんは強かった~。が、戦いが終わると酔い潰れる袁小田さん。う~ん、頼りない師匠だな・・・。

 

街を歩いていると、韓甦さんがギャンブル依存症になっている若者を拘束し、お金を取り返しにいこうとしているのを目撃します。後を尾けて、賭博場へ入っていきます。お相撲さんのような恰好をした日本人を護衛にした男性も入っていきます。賭博をしらない蘇沅峰さんも興味を示し、入ってきます。

 

韓甦さんは賭博場のいかさまを見破ったため、暴動が起きます。賭博場側の人間として茅敬順さんが出演していました。王冠雄さんは韓蘇さんの養子になったと宣言し、彼を助けるために戦います。

 

ここが無駄に豪華なアクションシーンでした。茅敬順さん、やっぱりかっこいい。

 

劉皓怡さんはある屋台に入り、食事をします。すると、ライバル店の江青霞さんと許文銳さん親子が彼に声をかけます。移動を拒否すると、江青霞さんはその店の父と娘に難癖をつけ出します。


そこに蘇沅峰さんが登場。劉皓怡さんを王太郎さんのところに戻そうとして、バトルに発展。更に江青霞さんの弟が帰ってきて、面倒なことに。結局、江青霞さんの店はこの戦いでめちゃくちゃになってしまいます。

 

蘇沅峰さんを振り切って、自由になった劉皓怡さんですが、王太郎さんに見つかってしまいます。1ヶ月、経っていました。劉皓怡さんは3ヶ月の猶予を願い出ます。それで結婚相手を見つけられなかったら、諦めて戻ると。王太郎さんは許可しますが、条件が1つ。蘇沅峰さんを同行させること。嫌だけど、仕方ない。彼を連れて、結婚相手探しを再開します。

 

王冠雄さんは韓甦さんのところで修行をしていました。自分の知らない功夫を学びたいのに、なかなか教えてくれません。不満を抱えつつも修行に励みます。

 

龍飛さんが韓甦さんを探していました。韓甦さんは見つかり、ボコボコにされてしまいます。王冠雄さんは重傷を負っている韓甦さんを発見。ここで初めて2人はお互いの本心を話します。

 

韓甦さんは新しい技を教えるほどのスキルはありませんでした。王冠雄さんはそれを分かっていて、彼の素早さと優しさに感動して弟子入りをしたのでした。王冠雄さんに自分が既にマスターしている拳法をもっと深く学ぶことが強くなることの必須条件だと諭します。自分では極めたつもりだろうがまだ甘いと。

 

韓甦さんは亡くなったのかどうかはわかりませんが、王冠雄さんはまた1人になります。街を歩いていると、豆腐屋が騒がしい。
主人の王曼釧さんが男性たちに絡まれていました。激昂し、みんなを追い返します。1人クールに佇む王冠雄さんを気に入り、雇い入れることにします。

 

豆腐を届けに行った先の飲食店で王冠雄さんは劉皓怡さんと出会います。厨房で働いていました。蘇沅峰さんとの会話から、彼女は自分を探していることに気づきます。が、彼は正体を明かさず偽名を名乗って、彼女の家の拳法を学ぼうとします。韓甦さんに言われた言葉、ガン無視。

 

王冠雄さん、豆腐をわざわざ手間のかかる方法で作っています。修行を兼ねているのかな。王曼釧さんは本気で彼のことを好きになってしまいます。元夫に似ているからのようです。

 

王冠雄さんは劉皓怡さんから燕形拳を学び始めます。身軽に動けない王冠雄さんは苦労します。竹の棒の上に器を置き、その上を軽快に動くところがすごいと思いました。持ち味から考えて王冠雄さんには会わない拳法なのに。なかなか上達せず、苦しむ王冠雄さん。

 

王冠雄さんが豆腐を届けている飲食店で龍飛さんが食事をしようとしていました。彼は実は潔癖症。王冠雄さんは豆腐でうっかり彼の顔や靴を汚してしまいます。キレた龍飛さんは王冠雄さんをボコり、店を豆腐まみれにします。王冠雄さんは龍飛さんを止め、豆腐代を請求します。

 

振り払って店を出ていく龍飛さん。王冠雄さんはねばります。が、やっぱり強い。負けてしまいます。

 

龍飛さんは豆腐屋を訪ね、王曼釧さんを気に入ってしまいます。しつこく絡んでいるところに帰宅する王冠雄さん。またバトルになります。結局、王曼釧さんが止めに入って、バトルが終了することとなります。

 

龍飛さんを追いかけようと店外に出た王冠雄さん。劉皓怡さんは彼を練習に誘いに来ます。一緒に出掛けようとする2人を見て、王曼釧さんは嫉妬してしまいます。

 

王冠雄さんは劉皓怡さんと蘇沅峰さんから猛特訓を受けます。

 

さて、王曼釧さんはなんと龍飛さんに王冠雄さん殺害を依頼していました。

 

王冠雄さんは王曼釧さんの好意を利用しているような気分になり、店を去ろうとします。龍飛さんに「彼を殺して。」と言うも、龍飛さんは無駄な殺しはしないと言って、立ち去ります。王曼釧さんは王冠雄さんからも龍飛さんからも見捨てられます。(なんか気の毒。)

 

次の瞬間、龍飛さんは王太郎さんの前に登場し、いきなり戦い始めます。(急展開過ぎる。)いい戦いをする王太郎さんでしたが、本気モードに入った龍飛さんには勝てず。命を落とします。

 

劉皓怡さんが王太郎さんの死に落胆しているところに王冠雄さんが駆けつけます。蘇沅峰さんが持っている位牌から、王太郎さんのことを知り、お互い結婚相手であることを知ります。

 

劉皓怡さんは蘇沅峰さんに葬式の一切を任せて、修行に励みます。龍飛さんを倒す!

 

あんたのせいで王太郎さんは亡くなったと詰られる王冠雄さん。そうか?まっ、とにかく責任を感じた王冠雄さんは1人で龍飛さんのところへ向かいます。

 

龍飛さんとラストバトルを始めます。修行してないけど、大丈夫?意外と健闘する王冠雄さん。しかし、彼の騎馬拳に苦戦します・・・。

 

途中から劉皓怡さんがやってきて、龍飛さんと戦い始めます。王冠雄さんは彼らが戦う様子を見て、龍飛さんの弱点は脚だと見抜きます。

 

少し復活した王冠雄さんは劉皓怡さんのサポートに加わります。王冠雄さんは龍飛さんの脚を引っ張って妨害します。劉皓怡さんは必死に攻撃をします。攻撃できないし、隙だらけの龍飛さん。

 

龍飛さんは力尽きます。よろよろの王冠雄さんを支える劉皓怡さん。終わり。

 

展開がかなり杜撰&唐突です。龍飛さんはどういう過去があって、王太郎さんを狙ったのか。素性がわからず。もうちょっと丁寧に描いてほしかったな~。

 

しかし、身軽な爺さんとしてリアルな感じがよく出ている王太郎さんはよかったです。龍飛さんは相変わらずしなやかで力強かったです。