「決閉太陽塔」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1977年の台湾映画。

 

4人の兵士が岩山を歩いています。1人は譚道恭さん。近くに住んでいた男の子がサッカーをして遊んでいると、彼らが水を飲ませてほしいと要求してきます。

 

孫の祖父は仕方なく奥にいた娘に声をかけます。出てきたのは龍君兒さん。4人の兵士は早速かわいいドリスにちょっかいをかけ、家の中は大騒ぎになります。祖父は殺され、ドリスと孫は・・・。

 

何も知らずに猟から帰ってきた譚道良さん。父と息子の遺体を発見します。ドリスのペンダントを拾います。復讐の鬼と化した譚道良さん。家の中を壊すと、火を点けて、燃やしてしまいます。そして、街へ向かいます。

 

街。米か小麦を盗んで逃げている鄭富雄さんを助ける譚道良さん。トミオは彼を気に入り、野宿を一緒にすることにします。廃屋で過ごしていると、妻そっくりのドリスがやってきます。トミオのかつてのご近所さん。そっくり過ぎて、衝撃を受ける譚道良さん。

 

トミオが天涯孤独になってしまったので、ドリスはいろいろ面倒を見てやっているようです。

 

李海龍さん率いる日本人グループたちは中国人たちを奴隷のように扱っていました。馬場さんと魏平澳さんはもっと彼らに厳しくするように命じられます。

 

譚道良さんは日本人をボコり、中国人から奪ったお金を取り返し、トミオと共に貧しい人たちに配ることにします。感激する人々。

 

街にやってきた魏平澳さんたちは目を付けた男性をボコり出します。それを止めたのが、男装した茅瑛さん。日本刀で肩を少し切られます。譚道良さんは助けに入ります。トミオも助けに入ります。形勢が悪くなった魏平澳さんは逃げます。

 

そして、警察を脅して、譚道良さん、トミオを3日以内に探して逮捕するように命じます。茅瑛さんの父は警察長。魏平澳さんの偉そうな態度に抵抗しますが、今の状況では限界がありました。

 

譚道良さんたちが岩場で寛いでいると、茅瑛さんがやってきて、彼らを連行しようとします。抵抗する譚道良さん。トミオが茅瑛さんに彼の境遇を説明します。妻ドリスは日本人に誘拐されたのでした。考えは違うものの、日本人にムカついているところは一致する2人。どう協力するのでしょうか。

 

日本人の蛮行は続いていました。譚道良さんとトミオがやってきて、彼らを一掃します。その中の1人が腰に付けていた飾りを取ると、譚道良さんの表情はこわばります。逃げる日本人。待ちかまえていた茅瑛さんが彼らにキックをお見舞いします。そして、3人で逃げる日本人一行を追います。

 

日本人グループでは中国人が馬場さんに叩かれながら、麻薬作りをさせられていました。譚道良さんたちが乗り込み、3人で制圧します。

 

逃げ出した1人を追跡します。日本人は線路へ逃げ、やってきた汽車に乗り、上司に状況を説明します。譚道良さんと茅瑛さんも乗り込み、手下たちをやっつけていきます。

 

先回りしていたトミオが汽車を止めます。そして、貨物の部分を外して、麻薬の運搬を失敗させます。

 

失敗を知った李海龍さんは激怒!魏平澳さんはドリスを捕まえ、トミオをも捕まえます。トミオは拷問を受けても譚道良さんの居場所を言いませんでした。ドリスは別な場所で脅されていました。そこに李海龍さんがやってきて、手下が脅すのを止めさせます。李海龍さんは妻ドリスを自分の妻にしたようです。瓜二つのドリスに関心をもちます。

 

幸せだったころを思い出し、涙ぐむ譚道良さん。茅瑛さんがトミオとドリスが捕まったことを知らせに来ます。いきなり、茅瑛父が登場。譚道良さんを逮捕しようとします。譚道良さんは逃げます。父は茅瑛さんの話を聞こうとしません。譚道良さんはただ復讐をしたいだけなのに。

 

譚道恭さんが顔を白塗りにし、弓道を披露。見ていた客は彼の腕前に拍手喝采していました。譚道良さんは日本人グループの本拠地に単身で乗り込み、トミオを助け出します。

 

2人は妻ドリスとドリスを助け出す計画を練ります。

 

妻ドリスは美しく着飾っていますが、表情は虚ろです。ドリスも李海龍さんにちょっかいをかけられそうです。

 

譚道良さんたち、再び侵入開始。

 

妻ドリスとドリスは偶然、遭ってしまいます。お互い、びっくり。妻ドリスはドリスを部屋から出し、逃げるように言います。譚道恭さんに見つかり、襲われているところを譚道良さんに助けられます。

 

譚道恭さんは得意の弓矢で彼を攻撃します。矢を蹴り返して、倒します。ドリスから妻ドリスの話を聞いた彼は屋敷の奥へ入っていきます。日本刀で襲いかかってくる手下たちをキックでどんどん倒していきます。

 

宴会の場にやってきた譚道良さんは妻ドリスと再会を果たします。和服を着て、悲しそうな様子で李海龍さんの隣に座っている妻ドリスを見て、全てを察します。

 

妻ドリスは隠し持っていた拳銃で李海龍さんを射殺。手下はすぐに妻ドリスを撃ちます。そして、助けに来たトミオも。そして、魏平澳さんも撃ちます。

 

逃げることができた譚道良さん。妻ドリスとトミオを失い、失意のどん底です。俺は誰を倒せばいいんだ?

 

そこに茅瑛父が逮捕しにやってきます。止める茅瑛さん。あまりに落ち込んでいる譚道良さんを見て、父は逃げるよう言います。

 

李海龍さんのボス 金剛さんが今回の件を怒り、茅瑛父に譚道良さんと戦わせろと言ってきます。自分たちの悪行を棚に上げ、偉そうな態度。

 

仏塔で戦うことになります。マジギレしている中国人と面白がっている日本人&白人が対峙。みんなで戦いたいという声を抑えて、譚道良さんは1人で仏塔に入っていきます。

 

1階での対戦相手はフェンシングで攻撃してくる白人男性。どこから出てきたかよくわからない黒い布とキックで応戦。倒します。

 

2階にはムキムキの男性2人が。ぶん投げられる譚道良さん。勝機はあるのか。攻撃をかわし、お互いがお互いを攻撃してしまう状況をつくって倒します。

 

3階にはターバンを巻いた龍飛さんが!インドっぽい感じ?鞭と短剣で攻撃を仕掛けてきます。龍飛さんってスタイルいいし、何でもできるからすごいですよね~。でも、まぁ、キックと投げてきた短剣を利用して、勝ちます。

 

4階は斧やら、何やら飛んできます。それを避けて、5階へ。

 

5階には「決死」という文字が書かれた鉢巻を巻いた金剛さんがおりました。今までの相手と違って強い!譚道良さんはなぜかヨーヨーでこの戦いを制しようとします。もっといい武器があるはずだが・・・。笑

 

戸惑う金剛さん。隙を突いて、キックします。そして、ヨーヨーから鋭い刃物が出てきます。スケバン刑事みたい。これで金剛さんを威嚇し脇差を奪うと、彼の腹部を刺して、倒します。

 

更に上の階に行くと、妻ドリスの祭壇がありました。そこでしみじみしていると、突然、李海龍さんの部下が登場して、攻撃してきます。どうもラスボスはこの方のようです。

 

柔道っぽい技もありましたが、殆どがキック。テコンドーをやってきた方なのかな。激しい蹴り合いが続きます。仏塔から落ちそうになるときもある譚道良さん。ドキドキ驚き

 

挫けそうになりますが、妻ドリスの亡くなったときを思い出して、ねばります。最終的に譚道良さんの方が優勢になり、彼を仏塔から蹴り落として、勝ちます。

 

ほっとした譚道良さんは妻ドリスの遺骨を抱えますが、その瞬間、仏塔が燃え出します。譚道良さんは近くにある川?池?に飛び込みます。

 

彼を憎む日本人たちが川?池?に火を放ちます。茅瑛さんたちは彼を助け出します。よろめきながら仏塔が燃えていくのを見つめる中国人たち。終わり。

 

どの敵もあまり強くない。途中から出てくる。よくわからない存在。それなら、最初から金剛さんをラスボスとして据えていればよかったのに~と思いました。

 

茅瑛さんの男装が素敵でした。活躍の場があまり多くなかったのが実に惜しかったです。その格好でたくさん戦ってほしかったです。

 

そして、割とあっさり妻ドリスが亡くなってしまったのも残念でした。この展開をもっと後半にもっていってもよかったかもしれません。

 

いい俳優さんたちを使っているのに活かし切れていないな~と感じた映画でした。