1977年の台湾映画。
突然、少林寺に「十大掌門」が大勢でやってきます。驚く少林寺。
嘉凌さん、王道さん、聞江龍さん、袁時和さん、金剛さん、龍宣さん、司馬龍さんたちは少林寺に大切に管理されている重要な書物「達磨眞經」がなくなっているのではないかと心配してきたのでした。
しっかり管理していると高僧は答えますが、彼らは疑います。なので、高僧は「聖劍風雲」の場所で書物を見せることにします。
代表で中身を確認をした王道さんがいきなり高僧をパンチして、書物を奪います。書物は宙を舞ってバラバラに。「十大掌門」の代表がそれぞれをゲットして逃げます。高僧は彼らが偽物だと気づきますが、間に合わず。腹パンが原因で亡くなります。
そう、嘉凌さんたちは全員偽物でした。師匠に成りすました弟子たちだったのです。それぞれに武術を練習しようと誓って、即、解散。
さて、少林寺の前に3日3晩座り込んで入門を希望している上官靈鳳さん。若い2人の僧は自分が楽をするために彼女を利用することにします。女性は入門できないのに、入門できると嘘をついて、1年間の水汲みをさせます。片方の僧は一生懸命な上官靈鳳さんが気の毒になりつつも何も対応せず。
ある日、水を運んでいる途中にいた老人 陳慧樓さんに声をかけられます。水がほしいと言うので、バケツの水を渡します。足が不自由みたいで、1ヶ月に1回自分のところに水を運んできてほしいと頼まれます。優しい上官靈鳳さんは素直に言うことを聞きます。
陳慧樓さんは女人禁制の少林寺で上官靈鳳さんが修行していることを疑問に思います。
若い僧は陳慧樓さんは少林寺のきまりを破りまくった人だから、親切にする必要はないと上官靈鳳さんを叱ります。
ある日、若い僧たちは1年間の水汲みを終えたので、本格的な修行に入るように高僧から声をかけられます。それを聞いていた上官靈鳳さんは悔しくて、直接、高僧に訴えます。焦る若い僧事実を知った高僧は怒り、若い僧たちに更に3年間の水汲みを命じます。破門されなかっただけいいのかな。
高僧は上官靈鳳さんに「ご苦労さん。帰っていいよ。」と冷たい対応。そのとき、足が不自由なはずの陳慧樓さんが屋根から飛び降り、ジャンプして、高僧のところにやってきます。彼は高僧の兄弟子に当たるようで、高僧は丁寧に対応します。
「少林寺はきまりが多過ぎる。彼女は1年間、がんばったんだから、入れてあげてや。」と言いますが、高僧も立場があります。なので、異端児の陳慧樓さんが彼女を弟子として受け入れることにします。
少林寺に入ることに抵抗を示す高僧。陳慧樓さんは怯える上官靈鳳さんを連れて、強引に中に入っていきます。襲ってくる僧たちを倒しながら進む陳慧樓さん。少しずつ上官靈鳳さんも戦うようになります。
「囘頭巷」という秘密の場所にたどり着きます。全ての弟子が入門するとき、出直すとき、下山するときにここをクリアする必要があります。上官靈鳳さんは陳慧樓さんの真似をしながら、クリアを目指します。横から出てくる棒を避けますが、時々、お尻に刺さってしまう上ことも。とにかく、通過することができました
広場には高僧たちが待っていました。2人は高僧の元へ向かいます。通過したので、彼らはもう抵抗しませんでした。陳慧樓さんは久しぶりに少林寺にやってきたので、1年前に「達磨眞經」が盗まれたことを知りませんでした。衝撃を受けた後、激怒。跪く高僧たち。怒られても仕方ないと反省していました。陳慧樓さんは自らの目を潰そうとする高僧を止め、作戦を練ります。やる気のある上官靈鳳さんを鍛え上げ、「達磨眞經」を取り戻させようと思いつきます。
それには3年の修行が必要です。陳慧樓さんは彼女を連れて、少林寺を去ります。
そして、「鬼面忍者」の岩場で上官靈鳳さんに「達磨神功」を教え始めます。腕と脚が伸びた~!いろいろな修行に励みます。
水汲み僧たちに久しぶりに会った上官靈鳳さん。しかし、彼らは上官靈鳳さんを恐れて逃げてしまいます。おかしいなと思いつつ、水面に顔を映してみると、口髭が生えているのを発見します
大急ぎで陳慧樓さんに知らせます。「陽經」を練習しているので、男性的になってしまうそうです。「陰經」を練習すれば、戻るそうです。
すぐに教えてあげると言ってくれたので、ほっとしますが、なんと陳慧樓さん、思い出せない・・・上官靈鳳さんは泣きじゃくります。少林寺の未来のためにがんばっている上官靈鳳さんがかわいそう。
面倒になった陳慧樓さんは自分で「達磨眞經」を探し出して、「陰經」を身につけるように言って、亡くなったふりをします。上官靈鳳さんは亡くなったと思い、彼を少林寺に運びます。
彼は破天荒な人物ではありましたが、少林寺に多大な貢献をしたとして、立派な場所に安置し、金色に塗られることになります。
上官靈鳳さんは高僧に今後のことを聞かれます。陳慧樓さんの遺言に従って、「達磨眞經」を取り戻したいと思っていました。
そのためには少林寺の正式なメンバーになる必要があります。そして、そのためには銅人と戦い、木人巷をクリアする必要がありました。「達磨神功」をマスターした彼女はそれらを免除され、抱香爐をするように言われます。
髪を切り、晒を巻いた上官靈鳳さんは多くの僧が見守る中、香爐を抱いて移動して、腕に龍の紋を焼き付けます。これで正式なメンバーになりました。
高僧は旅に2人の僧を連れて行ってもいいと言うので、自分を騙した2人の僧 淸風と明月を指名します。淸風と明月は旅を終えたら、正式な修行をさせてやると言われ、喜びます。
淸風は旅にはお金がいると言って、「金身羅漢洞」に行き、偉大な先輩方の遺体から金をこそげ落とそうとします。陳慧樓さんから金を剥がそうとしますが、彼は死んだふりをしていただけなので、その行為に怒り出します。僧は超びっくり!!
陳慧樓さんは本当のことを彼に話し、上官靈鳳さんにバラさないように頼みます。そして、何かを耳打ちしてから、自分の体から金をこそげ落とすことを許可します。
翌日、高僧に見送られて、少林寺を下山します。
山を歩いていると、きれいな音が。女性がいました。彼女は「陰經」を学び過ぎて女性になってしまった元男性でした。男性が憎くて仕方がないレベルまで行ってしまい、隠れていた悪漢たちを殺してしまいます。
上官靈鳳さんは悪漢たちの遺体から針を発見。「陰經」の武器だと知っていたので、「陰經」の使い手を探します。
街に行き、客棧に泊まります。淸風と明月は街の中を調べましたが、何も得るものはありませんでした。上官靈鳳さんは武當山へ行くことにします。
彼らが行くと、武當山の人たちは警戒します。「達磨眞經」を返してほしいというと、襲ってきます。掌門人の王道さんが出てきて、彼女と対戦します。王道さんは本当に「達磨眞經」がなくなったと知り、驚きます。上官靈鳳さんはそれは演技だと思っているので、後で見てろ的なことを言って、去ります。
上官靈鳳さんは関係のある者がわかるような形で挑戦状を貼り出します。
淸風は客棧の従業員に按摩を頼みます。そこに現れたのが「陰經」の使い手。淸風は女性に揉まれることに抵抗がありましたが、流れでやってもらうことに。使い手は近くにいる上官靈鳳さんをガン見。使い手は上官靈鳳さんが好みだと言って、彼女を怒らせます。僧たちは上官靈鳳さんが怖いので、使い手を部屋から出します。
次に上官靈鳳さんは虎頭山へ向かい、後で僧たちを来させます。明月が用足しをした際、それが別な使い手にかかってしまいます。怒った使い手は腕を伸ばして、僧たちを襲います。怖がる僧たちを発見した上官靈鳳さんは彼らを助け、使い手と戦います。2人とも腕を伸ばした状態で戦います。笑
使い手は腕を縮めることができません。通常の状態に戻った上官靈鳳は彼の長い腕を押さえ込んで倒します。彼から1冊奪還します。
客棧を出る際、手紙付きの短剣を投げられます。手紙の場所に行くと、脚の長い王太郎さんと逆立ちをしている男に遭います。戦い開始。上官靈鳳さんも脚を伸ばします。すごいシュールな場面。絶対、脚が短い方が有利だと思うが。合間に逆立ち男が入ってくるので、苦戦を強いられます。
逆立ち男をぶん投げ、王太郎さんの脚を攻撃して勝ちます。これで3冊奪還できました。
「達磨眞經」を奪った残りのメンバー 房勉さん,、鄭富雄さんたちが客棧にやってきます。「陰經」の使い手は上官靈鳳さんを男性として、好きになっていました。使い手は上官靈鳳さんに手を出すなと彼らに言います。3人は使い手ほど強くないので困ります。そこに毒の使い手が登場。「陰經」の使い手は倒されます。客棧には上官靈鳳さんたちはいなかったので、房勉さんたちは探しに行きます。
上官靈鳳さんたちは脚の長い王太郎さんと逆立ち男を連れて、街に戻ってきていました。昨日の出来事を振り返り、按摩に来た女性は「陰經」に関係があると考えます。客棧に急いで戻ります。
按摩を頼んだのですが、やってきたのはツトム。使い手の師匠だから按摩がうまいとのことで、断るに断れず。上官靈鳳さんは彼にマッサージをしてもらいます。
ツトムが本性を表します。上官靈鳳さんは秘孔を突かれて倒れます。トミオたちが出てきて、僧たちを襲います。トミオは上官靈鳳さんが冊子を持っていると思って探しますが、持っていませんでした。陰からツトムが出てきます。ツトムが3冊を奪っていました。トミオが取ろうとします。どうも仲間割れが始まったようです。別な女性も絡んで大騒動に。そこに「陰經」の使い手と毒の使い手が現れます。毒の使い手は「陰經」の使い手を脅して、全部で6冊の冊子を奪います。
「陰經」の使い手は毒の使い手に冊子を渡すのを拒み、上官靈鳳さんに渡そうとします。上官靈鳳さんは秘孔を突かれたものの、既に復活していました。逆にツトムたちの秘孔をついて停止させると、「陰經」の使い手を助けて、部屋に戻ります。
今度は李強さんと楊惠珊さんがやってきます。上官靈鳳さんを守るために僧たちは時間稼ぎをしますが、やっつけられます。「陰經」の使い手が呆然とした様子で部屋から出てきます。李強さんたちは上官靈鳳さんがこんな状態にしたと判断し、上官靈鳳さんを責めます。
上官靈鳳さんは彼女から毒を抜いてあげたのでした。性別が反対になってしまった「陰經」の使い手と楊惠珊さんに冊子を返せば、元に戻してやると声をかけます。楊惠珊さんが返したところで、李強さんは抵抗。窓から逃げます。
追いかけた上官靈鳳さんと「陰經」の使い手と楊惠珊さんは暗闇で襲われます。彼らの攻撃してくる手をつかむと黒い汚れが付きます。汚れを見て、上官靈鳳さんは水を持ってくるように頼みます。僧たちはトミオに水をしこたま飲ませて、腹を押します。消防車のホース状態のトミオ。体を黒く塗っていた刺客たちの姿が出てきます。李強さんも出てきます。上官靈鳳さんは彼らを倒して、10冊目の冊子を取り戻します。そして、少林寺へ向かいます。
本物の「十大掌門」たちは集まって、自分たちの弟子が捕らえられたので、釈放するように少林寺に求めにいきます。かなり酷いことをしたから、こっちで懲らしめてから返すと譲らない高僧。
掌門人たちは怒って、少林寺を襲います。袁時和さんは龍のメイクをした馬場さんと戦います。司馬龍さんは蛇のメイクをした僧と戦います。王道さんは虎のメイクをした僧と戦います。金剛さんは鶴のメイクをした僧と戦います。
メイクをした僧たちを破った彼らは高僧のところへやってきます。詰め寄る彼らに態度を崩さない高僧。後ろにいた上官靈鳳さんが相手になると言って、出てきます。10人は「乾坤十全大陣」で彼女を倒そうとします。さすがに慌てる高僧淸風と明月は陳慧樓さんを引っ張り出すことにします。
10人がフォークダンスを踊るようにして、肩に手を置いて迫ってきます。(笑える。)上官靈鳳さんが1人でがんばろうとしていると、淸風と明月が陳慧樓さんが入った壺を持って登場。高僧は怒り出します。
10人と壺が宙を飛び、ぶつかります。そして、壺から金ぴかの陳慧樓さんが出てきます。
喜ぶ上官靈鳳さん。再度、陳慧樓さんは王道さんたちに弟子たちを帰すと宣言。寺から出てきた弟子たちの姿を見て、納得します。
陳慧樓さんは少林寺と「十大掌門」は再び仲良くなれたことを喜びます。直後、10人とぶつかったことが原因なのか、胸を押さえて倒れ、本当に亡くなってしまいます。みんなが彼の死を悼むシーンで終わりです。
後半から流れが変わっちゃいました。10冊奪回したところまではよかったんだけど。何があったんだろう。10人を揃えるスケジュールが組めなかったのかな。後半がスムーズに展開していたら、もっと面白くなったと思います。
司馬龍さんのアクションはほんとにかっこいい。そこは注目してほしいです。