1975年の香港映画。武術指導が韓英傑先生です。
1622年の明の時代。満州の勢力が度々、明を攻撃していました。
黃家達皇帝は清側からの手紙を読み、遣いの山茅さんに「適切に対応する。」と返事をし、側近の魏平澳さんに彼を丁寧に送り出すように命じます。
しかし、カーターは失礼な清の手紙にキレていました。燃やし、秘密の計画の実行を命じます。憲兵隊長の田鶴さんにも仕事を命じます。
「聖劍風雲」に出てきた場所に田鶴さんが到着します。中から白鷹将軍が出てきます。側近に關洪さん。田鶴さんが聖旨を読み上げます。白鷹さんに国土を守れなかったという罪が言い渡されます。首都に裁判を受けに来いとのことでした。
手錠をかけようとする兵士を關洪さんが押し倒します。白鷹さんを失脚させようとする動きに周りは怒っていました。しかし、白鷹さんは素直に従うことにします。
出発直前に白鷹さんの下で働いていた田鵬さんがやってきて、異議を唱えます。白鷹さんは彼に家族への伝言を頼んで首都に向かいます。
白鷹さんは部下からの愛されるいい将軍。みんな、彼を丁寧に見送ります。田鵬さんはこの件がどうにも腑に落ちません。白鷹さんのことが心配なので、關洪さんに現場を任せて、ついていくことにします。
やはり暗殺計画があったようです。田鶴さんは白鷹さんが管轄している地域から出たら、彼を殺すつもりでした。
衛子雲さんが父に白鷹さんが逮捕されたことを知らせます。父と白鷹さんは親友だったので、父は怒ります。話を聞くために田鶴さんを家に招くよう衛子雲さんに命じます。
衛子雲さんは馬を走らせ、移動途中の田鶴さんを止めて、案内します。そして、田鶴さん一行を豪華な食事でもてなして、話を聞きます。
街の中で一般人と兵士がこっそり手紙を交換しています。何かの約束をしているようです。田鵬さんはその様子を見ていました。
深夜、田鵬さんは衛子雲さん宅に侵入し、白鷹さんに会いに行きます。驚きつつも、田鵬さんが心配してくれたことを喜びます。部屋の外では怪しい連中が忍び寄っていました。田鶴さんの部下が門を開け、たくさんの悪党を入れます。
田鶴さんは衛子雲さんの両親を殺します。衛子雲さんは必死に敵を倒しますが、自分も胸にダーツを受けてしまいます。田鵬さんは白鷹さんの部屋に入ってきた悪党を倒し、外に出てきます。田鶴さんは自分が衛子雲さんの父を殺したことを隠すため、部下を殺して、罪を着せます。
白鷹さんは親友の遺体を見て、ショックを受けます。
男装した上官靈鳳さんが山を歩いています。少し先で悪そうな2人が悪そうな話をしていました。皇帝の悪事の手伝いをしている2人の話を聞いて、上官靈鳳さんがやってきます。2人は彼女を襲いますが、すぐにやられてしまいます。上官靈鳳さんは彼らの馬に乗って、急いで移動します。
カーターは帝国副司令官の韓英傑さんを呼び出し、指令を出します。韓英傑さんは部下たちを連れて、街を出ます。
白鷹さんと移動を共にする田鵬さん。
韓英傑さんはある街に着くと、客棧に入ります。上官靈鳳さんもその街に着いていました。客棧に入ると、経営者でなく、韓英傑さんの部下が横柄な態度で出ていくように言います。上官靈鳳さんは部下たちを蹴っ飛ばして、ずんずん中へ入っていきます。
度胸と武術の見事さに韓英傑さんは感心し、彼女が食事を注文しても止めませんでした。彼らにジロ見されても動じない上官靈鳳さん。
しかし、箸がないことでトラブルになります。上官靈鳳さんは部下の箸を奪って食べ始めます。キレる部下。止める韓英傑さん。
上官靈鳳さんは梁を歩いていた鼠を落として、その部下の食事の上に落とすという意地悪をします。韓英傑さん以外が襲いかかります。
自分の部下がどんどんやられていくので、イライラする韓英傑さん。強気な上官靈鳳さんに対して穏やかに話しかけつつも、柱に皿を刺してみせて、警告します。
韓英傑さんが目を離した隙に上官靈鳳さんはいなくなります。彼らは探し回ります。
白鷹さんを連れた一行も客棧にやってきます。
田鵬さんは部屋用のろうそくを給仕に頼みます。横からそれを奪おうとする韓英傑さん。田鵬さんは刀でろうそくを切って、彼に渡します。韓英傑さんの邪魔をかっこいい技でシャットアウト。
田鵬さんの部屋に韓英傑さんの手下たちがやってきますが、皆、田鵬さんにやっつけられます。田鵬さんは自分の手下に見張るよう声をかけ、白鷹さんのところに行きます。
上官靈鳳さんは白鷹さんの部屋に忍び込みます。彼女は白鷹さんの娘でした。彼女は白鷹さんの危険を知り、必死に追いかけてきたと説明します。危険過ぎる行動に白鷹さんは怒ります。
全てはうまくいくだろうという白鷹さん。だけど、上官靈鳳さんは不安でいっぱいです。白鷹さんは娘の安全を第一に考え、帰るように命じます。田鵬さんはふてくされて出て行った上官靈鳳さんを追って、自分が常に彼の側にいるから、任せてほしいと言います。上官靈鳳さんはむくれて、そのまま立ち去ります。
上官靈鳳さんの言う通り、常に白鷹さんは狙われていました。田鵬さんは気合いを入れて守ります。彼が刺客を追うと、田鶴さんも追います。田鶴さんたちは追うと見せかけて、韓英傑さんたちが白鷹さんを殺しやすいように身を隠しただけでした。
田鵬さんは先ほどの刺客を捕まえ、倒します。隠れていた刺客たちが出てきます。
残された白鷹さんの輿に別の刺客たちが集まってきます。輿を担いでいた兵士たちが守ります。苦しんでいるところに上官靈鳳さんが通りかかり、加勢します。
田鵬さんの戦いっぷりを崖の上から見ていた韓英傑さんは崖を駆け下り、田鵬さんを思い切りキックします。激しい戦いが繰り広げられます。韓英傑さんはちょっと押され気味になり、逃げます。
田鵬さんは白鷹さんのところに戻って、上官靈鳳さんと共に戦います。關洪さんが手下を連れて登場。刺客は逃げていきます。
關洪さんも白鷹さんが心配で駆けつけたのでした。白鷹さんは上官靈鳳さんの帯同を許可します。
田鶴さんたちは何事もなかったかのように戻ってきます。上官靈鳳さん、關洪さんは田鶴さんに疑い目を向けます。
カーターのところに任務が遂行できなかった韓英傑さんと手下が戻ってきます。カーターは手下をキックし、火鉢の棒で殺します。韓英傑さんも殺そうとしますが、妃が止めます。
道中で暗殺される予定だった白鷹さんは首都に着きました。ここからは白鷹さんだけしか進めません。心配する上官靈鳳さんに対して、白鷹さんは田鵬さんと共に早く帰るように言います。
上官靈鳳さんの涙を見る白鷹さん。田鶴さんがいるから本音を言えないだけで、白鷹さんもツラいんだろうなと思いました。
上官靈鳳さんは白鷹さんを待ち続けるつもりです。關洪さんも不安そうに白鷹さんを見送ります。
田鵬さんは上官靈鳳さんに泊まるところを見つけようと声をかけ、關洪さんと共に白鷹さんの古い友人に会って、助言と助けをもらうことにします。一生懸命な田鵬さんに上官靈鳳さんは感謝します。
山茅さんは新しい手紙を持ってきて、カーターにあれこれ言います。白鷹さんを殺して、彼が管理していた土地を清側にあげるという計画のようです。
清側に振り回され、怒り出すカーター。そこに任務を遂行できずに帰ってきた田鶴さんがやってきたので、怒りが倍増します。また妃になだめられます。
裁判が行われます。白鷹さんが問われている罪は配下にいた武将たちが勝手なことをした結果であり、白鷹さんの罪ではありませんでした。しかし、裁判官Aチームはそれを認めません。死刑を宣告しようとします。Aチームに対して、Bチームは反論します。結果が出ない中、白鷹さんはカーターに会いたいと言います。
カーターは大胆な要求にびっくり!
裁判所では白鷹さんを拷問しようとしていました。白鷹さんは皇帝の剣を持っており、それでカーターを殺すと宣言します。白鷹さんもなかなかのストロングマインド。
裁判官が白鷹さんへの聖旨を読み上げていると、カーターがやってきます。彼は裁判官を下がらせます。そして、直で話し合いをします。罪を認めない白鷹さん。カーターは睨みつけます。
田鵬さんは街で見た悲しい告示を上官靈鳳さんに知らせます。白鷹さんが処刑されたのを知った彼女は倒れます。
カーターは山茅さんに約束を守ったよ的な手紙を持たせます。白鷹さんの暗殺で清はかなり領土を奪いやすくなったはずです。
頭に血が上っていきなり仇討ちをしようとする上官靈鳳さんに計画を立ててから、やろうと声をかける田鵬さん。山茅さんが仲間の遣いに手紙を渡している場面に遭遇します。田鵬さんたちはその遣いを追い、手紙を奪います。田鵬さんたちは白鷹さんが殺された理由を知ります。
カーターは清の皇帝と会うために外出していました。田鵬さん側の兵士がカーターに錢を投げつけると、カーターは扇で全てキャッチして、投げ返します。兵士は錢が刺さって倒れます。異常を察知した田鶴さんも動き出します。
とりあえず、密会が行われます。自力で山に登ってきてくださいという要求に素直に応じるカーター。疑わないんだね。笑
田鵬さんたちがカーターを待ち構えていました。カーターと田鶴さんは騙されたことに気づきます。田鵬さんは証拠の手紙を見せますが、速攻でカーターに奪われます。
カーターは逃げ、田鵬さんと田鶴さんで対戦します。が、時間の関係なのか対戦時間は短く、田鵬さんが彼を崖からキックして終わります。
カーターは上官靈鳳さんと關洪さんに追いつかれます。關洪さんはカーターの扇を胸に刺されて亡くなります。
1人でがんばる上官靈鳳さん。ようやく田鵬さんがやってきます。カーターを後ろからホールドし、上官靈鳳さんに刺すように命じます。上官靈鳳さんは死力を振り絞って、カーターを刺します。が、田鵬さんも刺してました
上官靈鳳さんも亡くなりそうです。立ったまま亡くなった田鵬さんに近付こうとしている場面で終わりです。
話はしっかりしてましたが、アクションシーンが少なく、盛り上がりに欠ける映画でした。客棧のシーンがちょっと長かったように感じます。
白鷹さんは全くアクションをしなかったです。珍しや。
裁判のシーンが割と長くて、歴史の勉強になりました。
田兄弟はどちらもイケメンですが、目が似ていないので、なかなか兄弟だとは思えません。ほんとイケメンだな~としみじみしながら、観ました