1980年の香港映画。鮑學禮監督作品です。
蕭錦さんがインチキ魔術を見せて、観客からお金を集めていると、狄龍さんがやってきて、ぶち壊します。
蕭錦さんは怒って狄龍さんに向かっていきますが、倒されてしまいます。騙された人たちにポカポカ殴られて、逃げます。
首謀者と手下たちが彼に襲いかかります。1人が陳木川さんかな。彼らをやっつけ、短剣を投げたところ、凌雲さんが登場し、払いのけます。命まで奪う必要はないと言うので、狄龍さんも同意し、彼らを解放します。
場面が変わって、恋人たちと男性が。女性は男性と無理やり結婚させられるのが嫌で、恋人と逃げようとしていました。恋人役の男性は韓雨さんではないのかな。大きなトラブルに発展しそうでしたが、また狄龍さんが登場します。
男性は彼女に尽くしたのに恋人と逃げようとしたので、殺そうとしていました。狄龍さんは逃がします。そして、男性をやっつけます。男性、ちょっと気の毒。
ある地域のリーダーである王青さんは狄龍さんが仲間を殺したという知らせを聞いて、眉を顰めます。彼はファイターたちを集めて、狄龍さんに送り出すことにします。
王青さんがランプが吊るされている部屋でかっこよく修行をしていると狄龍さんがやってきます。優秀なリーダーであると自負している王青さんに対して、ふさわしくないと言って怒らせます。
早速、戦いが始まります。2人の棍術が光ります。が、狄龍さんの方が圧倒的に強かった~!王青さんは命乞いをして、助かります。が、散々な目に遭った王青さんは報復を誓います。
ある家?一行?が3人の悪者によって襲われました。隠れていた施思さんは見つかって、追われます。野宿していた狄龍さんは彼女の助けを求める声を聞いて、動きます。
追い詰められた瞬間、狄龍さんが出てきて、3人を追い払ってくれました。身寄りがいないという彼女は狄龍さんについていこうとします。
さすらい人の狄龍さんは断ろうとしますが、施思さんが泣くので渋々OKします。そして、廃屋でしばらく滞在することにします。
王青さんの元にファイターたちが集結しました。しばらく、狄龍さんは活動していませんでした。王青さんは探し出して殺すつもりです。王青さんの護衛に史亭根さんがおりました。
狄龍さんは施思さんとの生活を楽しんでいました。実は一目惚れしていたと今になって恥ずかしそうに告白する狄龍さん。だろうね。そして、平穏な生活をすると誓います。施思さんは喜びます。
しかし、王青さんはしつこかった。2人の住んでいる場所を突き止め、やってきます。瞑想している最中の狄龍さんを襲います。なんと!施思さんは王青さんの妹でした。それを知った狄龍さんは騙されたと誤解し、彼女を拒否します。施思さんの話に耳を貸すことはなく、心を閉じてしまいます。
王青さんと古い寺で戦うことを宣言し、1人でいなくなってしまいます。
王青さんは部下たちと古い寺にやってきます。殺されそうになるとオドオドするくせにこういうときはだけは偉そう。凌雲さんが登場。王青さんの姿勢を非難します。彼はどちらかにつくのではなく、自分の気持ちに沿って動く男です。立ち去ります。
狄龍さんが約束の場所に来ました。王青さんは鉤で彼に向かっていきます。怒りでテンションが高い狄龍さん。隠れていた手下たちが登場しても動じません。が、先ほどの王青さんの卑怯な攻撃で弱っていた体は耐え切れず。倒れてしまいます。
狄龍さんの遺体を処理し終えた際、柱に「以血還血」という文字が書かれているのに気づきます。
みんなは怖くなります。凌雲さんに脅威を感じたみんなは王青さんの指揮の下で団結して戦うことを誓います。
遅れてやってきた施思さん。遺体を焼いた跡から彼の短剣を発見。狄龍さんの死を知り、号泣します。
妊娠していた施思さんは凌雲さんに助けを求めます。王青さんは「兄妹だからと言って、王青さんは守ってくれないだろう。」と厳しくも適切な意見を述べます。
速攻で王青さんがやってきます。家名を汚したとして施思さんを殺そうとします。見かねた凌雲さんは施思さんを助け、逃がします。そして、王青さんたちと戦います。
凌雲さんは手下たちに「王青さんはいずれあなたたちを殺していくだろう。そういう最低なリーダーだ。」と言って、消えます。
2人の酒飲みが修行→けんかしています。1人は盧葦さん。施思さんが逃げてきます。彼らは施思さんが所持していた狄龍さんの短剣に反応。狄龍さんを知っていました。
苦しそうな施思さんを横にどつき漫才を続ける2人。施思さんの話を聞いて、ようやく冷静になり、産気づいた施思さんを助けます。
王青さんは凌雲さんを倒すため、彼が滞在していた「慕容府」を焼き払うように命じます。
凌雲さんを匿っていた高強さん夫妻は狙われます。妻は息子と娘の掌に短剣で傷をつけて、将来わかるようにして、それぞれ別の場所に逃がします。娘は凌雲さんに預けられます。
自分が確実にトップになるためにはどんな手も使う王青さん。高強夫妻は抵抗し、殺されます。家の中は捜索のためにめちゃくちゃにされます。
寝台の下に隠れていた召使いと息子。召使いは殺され、息子は引っ張り出されます。王青さんは復讐の1つとして彼を養子にし、功夫の英才教育を施します。
18年の月日が流れます。施思さんは息子の狄龍さんに過去を話しますあの酔っ払い2人がずっと彼ら親子を支えてくれていたようです。
真実を知り、激怒する狄龍さん。怒りのあまり、母の話も聞かずに庭に飛び出し、暴れ出します。2人に「ずっと苦労してきた施思さんのことも考えろ。」と言われてようやく冷静さを取り戻します。施思さんは心労で体調が悪くなっていました。息子の取り乱す姿に耐えられず、夫の短剣で命を絶ちます。
施思さんはリベンジを忘れて、気持ちを切り替えて生きていくようにと言って、亡くなります。
施思さんからもらった父の短剣&扇子を持って「鳳凰鎮」へ向かいます。2人に見送られます。
道場で暴れ回る男性。みんなが困っていると、塀の上から譚道良さんが登場。素晴らしいキックで男性を黙らせます。譚道良さんの掌には傷が。高強さんの息子でした。
王青さんの娘は貴重品を運ぶ旅に出たいと望みます。しかし、王青さんは危険であると許可しません。代わりに譚道良さんに行くように命じます。李龍吟さんがいました。
海辺を集団で馬に乗って移動していると、黒い忍者がやってきます。義兄弟の茅敬順さんたちが戦います。珍しく鞭で戦っていました。様子を見ていた譚道良さんは娘だと気づきます。一緒に出掛けたかったのでした。譚道良さんはやむなく彼女を同行させることにします。
狄龍さんが「鳳凰鎮」に着いて、休憩していると、見知らぬ客に話しかけられます。実はもう1人の客がこっそり狄龍さんの荷物や剣を盗もうとしていました。狄龍さんに押さえられます。見ていた他の客にポカスカ殴られます。狄龍さんは彼らに施しをして、逃がしてやります。
他の客が悩んでいるのに気づきます。彼らから話を聞きます。王青さんの部下である道士が街の安全を守るためと言って、みんなからかなりのお金を徴収していました。彼は一計を案じます。
道士は父の暗殺に関わっていたメンバーでした。狄龍さんの息子であると気づくと、動揺します。狄龍さんは復讐する気はないと話したので、道士は安心します。父の遺骨を回収することを施思さんから頼まれていたので、道士に案内され、遺骨のある場所へ移動します。しかし、道士の目がギラギラしている。ヤバいかも
洞窟のようなところに父の骨がありました。近づいた瞬間、柵が下りてきます。閉じ込められてしまいました。彼と2人きり。道士を倒さねば出ることができません。やむなく狄龍さんは戦います。伸縮性の鉄製孫の手みたいなので、襲いかかってくるので、靴にしまっていた母の形見の扇子で戦います。最後、父の骨で彼の喉を攻撃して倒します。
譚道良さんは王青さんに育てられたにもかかわらず、まっすぐで真面目な男性に成長していました。旅で気持ちが昂っている茅敬順さんたちに早く寝るようにと指示して、部屋に入ります。
茅敬順さんたちが始めた賭け事は店中の客を集め、大きなものになっていました。そこに男装した徐楓さんが加わりたいとやってきます。茅敬順さんたちはバカにした態度で彼女に接しますが、彼女は勝ち続けて彼らを黙らせます。仲間がキレて自分の腕を賭けると言い出します。が、負け。徐楓さんがチートしていると逆ギレします。
襲いかかろうとしたとき、譚道良さんが2階から降りてきて、彼にキックをかまします。そして、徐楓さんに謝罪します。彼女は謝罪を受け入れ、勝ち取ったお金を全て返して、立ち去ります。
それでもまだ調子をこく仲間。王青さんの娘に「父に言いつける。」と言われ、ようやく大人しくなります。
ここでちょっと話が途切れがちになります。調子に乗っていた義兄弟が短剣で殺され、貴重品が盗まれてしまったのです。現場に残された短剣には「正義之劍」と彫られていました。
茅敬順さんは徐楓さんを疑います。徐楓さんが部屋を訪ねて、盗まれた分の銀を彼らにあげます。これで何とかなりそうです。しかし、彼女はどうも疑わしい。徐楓さんは短剣を見ると、動揺し、急いでその場を去ります。
徐楓さんは廃墟へ向かい、師匠を探します。師匠が事件に関わっていると心配していました。
さて、王青さんは仲間の女性が「以血還血」と書いたと見抜いていました。女性は王青さんがリーダーになるように仕組んだのでした。この組織は2人が蔭で操っている状態のようです。
王青さんの仲間のところに狄龍さんはやってきます。すっかり怯えている彼は敵ではありませんでした。父の骨を回収し、倒します。別な仲間も成敗されます。残された短剣には「以血還血」、「仇」と彫られていました。
王青さんは全てのファイターに召集をかけます。
食事をしている兵士たちを倒そうとしている徐楓さん。狄龍さんもいました。2人は見つめ合います。徐楓さんは部屋へ戻ります。
狄龍さんがいない間に徐楓さんは兵士の背中に短剣を刺していなくなります。徐楓さんの師匠って凌雲さんかな。
王青さんがファイターたちを集めていると、徐楓さんが訪ねてきます。譚道良さんと娘は彼女を喜んで迎えます。しかし、徐楓さんは王青さんの前に立つと、「父の仇~!」言って、いきなり襲いかかります。
たくさんの護衛たちに囲まれたところに棺が滑り込んできます。狄龍さんでした~。棺には先ほど殺された兵士が入っておりました。狄龍さんは王青さんに名乗ります。
王青さんは伯父でもあるので、交渉しづらい。簡単に父の骨を返してくれそうにありません。
戦いが始まります。狄龍さんと徐楓さんはどんどん護衛たちを倒していきます。王青さんは少しずつ焦りの色を見せ始めます。
酔っ払い2人が加勢してくれます。李龍吟さんと茅敬順さんは倒されます。
王青さんは三節棍でラストバトルに臨みます。激しい戦いが続きます。
譚道良さんと徐楓さんが戦っていると、凌雲さんが間に入ります。凌雲さんが狄龍さん、譚道良さん、徐楓さんに真相を説明します。譚道良さん、徐楓さんは掌に揃いの傷があるのを確認。兄妹であることを知ります。王青さんのせいで無駄な殺し合いをするところでした。
譚道良さんは王青さんに襲いかかりますが、娘が間に入ります。娘を失って激怒した王青さんは譚道良さんを猛攻撃。譚道良さんは腹部を刺されてしまいます。号泣する徐楓さんの手を握り、亡くなります。
狄龍さんに追い詰められた王青さんは父の骨を出すことを承知します。柱の一部分を動かすと、正面から父の頭蓋骨が出てきます 取り出そうとすると王青さんは悪そうな笑みを浮かべます 危険を察知した凌雲さんが庇ってくれたお蔭で爆弾から逃れることができました。しかし、凌雲さんは亡くなってしまいました。
狄龍さんはとことんズルい王青さんに激怒。攻撃します。鞘から出した剣が赤い。王青さんは剣の刃を押さえ、三節棍で彼の首を絞めます。すると、剣の赤い刃が鞘のように外れます。すかさず狄龍さんは王青さんの腹に剣を刺します。これで王青さんは亡くなります。
凌雲さんは「徐楓さんを頼む。」と狄龍さんに言うと、亡くなります。
狄龍さんが父の頭蓋骨を取り出すと、建物自体が爆発します。徐楓さん、酔っ払い2人と共に逃げます。
最後は両親と凌雲さんのお墓を作って、4人で祈っている姿で終わりです。
父狄龍さんは王青さんより強かったけれど、子狄龍さんは王青さんに苦戦しているところが疑問でした。そして、あんなに悪い人なのに、娘がいい人だったりするのもちょっと。キャラ設定の緩さが気になりました。
多様な武器を使った陳木川さんの武術指導は素晴らしかったです。
譚道良さんがあまり活躍していなかったのは残念。美しいキックが少なめ・・・。むむ
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