1983年の香港映画。袁和平さん監督作品。
袁祥仁さんは大酒飲み。持っていた酒がなくなると、壁に描かれた壺にまじないをかけ、酒を出します。やってきた弟子は意図せず酒を口にしてしまいます。少林寺では御法度。袁祥仁さんは彼をちょっといびった後、秘密めかした箱から鍵を取り出し、彼に渡します。
弟子は鍵でドミノだらけの変な部屋を開けます。そこに魔界大王の袁信義さんが閉じ込められていました。ご飯を払いのけ、血がほしいと言います。
袁祥仁さんが今度は祖母役。孫は袁日初さん。2人は魔術を使えます。祖母は魔術でご飯を出し、袁日初さんは扇を煙管に変えます。仲良しです。
息子は早くに亡くなったようで、祖母は孫に早く家を継いでほしいと願っていました。袁日初さんは大丈夫だよ~と呑気。
そこに見合いを断られたことに腹を立てた家族と仲人が乗り込んできます。祖母は袁日初さんが勝手に見合いを断っていたことを知ります。自分でお嫁さんを選びたい袁日初さん。祖母は「今日中に決める!」と激怒します。
祖母はルーレットで嫁を決めることにします。しかし、ルーレットの針は空欄に入ってしまいます。喜ぶ袁日初さん。がっかりする祖母と仲人。祖母は梁に布を渡して首を吊ろうとします。袁日初さんは必死に止めます
仲人を下敷きにして助かります。祖母は3ヶ月以内に嫁を探さないと、自殺すると叫びます。これはヤバい・・・![]()
夜、袁祥仁さんは自分のダミー人形を置いて、飲みに出かけます。
見回りをしていた袁和平さんは池の水面に月が2個見えたことに驚き、相棒に報告をします。月に見えたのはノブさんの弟子 袁振洋さんの姿でした。
彼は鍵をゲットし、秘密の部屋に入っていきます。バレないように苦労しながら、ノブさんに近づきます。彼に血の入った瓶を投げつけると、復活します。牢を破り、壁を突き破って、脱獄します。
袁祥仁さんは仕事をしていなかったことがバレます。大師に3ヶ月以内にノブさんを捕まえないと、投獄すると言われます。ゴーカートみたいな変な車に乗って出かけます。
嫁探しに出ていた袁日初さん。道端で座って食事をしていると袁祥仁さんのヘンテコ車が泥はねして通り過ぎていきます。けんかに。しかし、袁祥仁さんに適当にあしらわれます。
ノブさんは力を取り戻そうとしていました。血を吸うために子どもたちがどんどん連れ去られていました。術の最中、背後から高雄さんがやってきて、ノブさんに襲いかかります。2人は兄弟関係。圧倒的な強さを誇るノブさんは高雄さんを押さえ込みます。
ノブさんは太陰日生まれの9人の未婚の男性を集めて、「太陰剣」を手に入れ、牢に入れた大師に復讐をしようとしていました。高雄さんは若者探しを命じられます。
街にやってきた袁日初さん。ワクワクしながら歩いています。そこでお嫁さんにふさわしいと思えるかわいい女性を見つけます。彼女と相席しようとしていた金龍さんを追いやり、アプローチを開始します。実は女性は妊娠していました。慌てて逃げます。
どんな病も直せるという詐欺師が客を集めていました。彼は客に触れるふりをして、毒蛇を忍ばせ、腫瘍を作ります。客は治すためにお金を払いそうになります。袁日初さんは客を眠らせ、得意の術で彼の腫瘍を取り除いてやります。そして、集めた毒素を詐欺師に吸わせます。怒った詐欺師は勝負を挑んできます。
結果は袁日初さんの勝ちでした。ここの勝負がアニメみたいで楽しかったです。観客は「街の有力者が娘の婿を探している。」という情報をくれます。
高雄さんはきれいな娘を利用して、9人の未婚の男性をゲットするつもりです。太陰日生まれだった袁日初さんは婿選び大会へ参加することができました。司会役に女性を演じている劉晃世さん。
剣山の上を歩いて、火がついているハードルを越えて、結婚式の衣装をゲットするという恐ろしいミッションでした。袁日初さんだけがクリアします。舞台の裏にはノブさんが隠れていました。袁日初さんを落とし穴に落として、殺し、血を取ろうと待ち構えていたのです。しかし、勘の鋭い袁日初さんは異様な雰囲気を察知。逃げます。
娘の顔をよく見ると、左に大きな痣がありました。騙されたと思って逃げますが、娘に襲われます。棒高跳びをして逃げ出します。娘は追い続けます。
高雄さんのすぐ後ろにノブさんがすごい顔して立っていました。血が欲しくて仕方ないようです。
袁日初さんは娘に捕まり、揉めます。そして、娘を乱暴しているように見える状態で警察に見つかります。逮捕されそうになりますが、壁を利用して逃げます。狭い路地で追いかけっこをする袁日初さんと娘。どうにか逃げることができました。
袁祥仁さんは廃墟で薬草入り手作り砂シャワーを浴びています。体を洗うときの姿勢がすごかったです。体が柔らか!パンツ姿で逃げてきた袁日初さんが駆け込んできます。
袁日初さんは勝手に袁祥仁さんのズボンを取ったため、ズボンの取り合いになります。やってることは非常にくだらないのですが、アクションは見事![]()
今度は酒の飲み大会に。お猪口をシャンパンタワーのように並べて、上から酒を注ぎます。酒を飲みたいがためにわざと負け続ける袁祥仁さん。またけんかに。
娘が袁日初さんを探しにやってきます。彼は袁祥仁さんに助けを求めます。袁祥仁さんは術を使って、逃がしてくれます。その代わり、袁日初さんは魔界大王を捕まえる手伝いをすることになります。
子どものふりをして、袁振洋さんをおびき寄せ、やっつけます。が、酔った袁祥仁さんが間違って袁日初さんを殴り始めたため、袁振洋さんは逃げてしまいます。
ノブさんは血を得体のしれない怪物に与えていました。子どもを連れて帰ってこれなかった袁振洋さんは怪物に食べられてしまいます。怖い・・・。
恐ろしい爆弾付きのヘンテコ車に袁日初さんも乗って移動します。
娘は彼らを発見し、ある計画を講じます。酒がなくなった袁祥仁さんが酒屋に行くと、主人がわざと酒壺を壊していました。もったいなくて、慌てる袁祥仁さん。娘に酒が飲みたいなら言うことを聞けと言われ、袁祥仁さんはすぐに従います。
知らずに廃墟に帰ってきた袁日初さんはきれいに掃除され、料理がいっぱい用意されていることに驚きます。やはり娘でした。拒絶する袁日初さん。仲良くさせようとする袁祥仁さん。またまたけんかになります。止める娘。
けんかしている間にノブさんが3人のところに怪物を送り出します。気づかずに殴り合いを続けています。ようやく3人はガマがいることに気づきます。(着ぐるみガマでした。)
ノブさんに気づき、袁祥仁さんは寺に戻るように説得しますが、フルシカトされます。ノブさんは3人にガマを仕掛けます。
さすがにこの状況では袁日初さんも娘に優しい。ガマの背中から出た毒が娘の顔にかかってしまいました。袁日初さんはテーブルの下に袁祥仁さんも引っ張り込んで隠遁の術で隠れます。
3人を見失ったノブさんはガマと一緒に立ち去ります。
苦しむ娘を心配する袁日初さん。袁祥仁さんは責任を感じて、治療に当たります。袁日初さんに夜が明けたら戻るように声をかけ、1人で奇妙な治療を行います。
鍼を使った術で彼女から毒素を抜き、薬草入りの砂をたんまり被せます。明け方、目を覚ました彼女。顔を見て痣が余計酷くなっていると泣き出します。袁祥仁さんはただれている部分を剝がします。すると、痣がなくなっているではありませんか!
戻ってきた袁日初さんはすっかりきれいになった娘に惚れ直します
娘は今まで冷たくされていたので、しばらく意地悪をしますが、嫁候補として袁日初さんの実家に行くことを了承します。袁祥仁さんがヘンテコ車に乗り、袁日初さんが彼女を背負って移動します。
娘が袁日初さんについていったことを知ったノブさんは高雄さんに袁日初さんを連れてくるように命じます。できなければ、高雄さん親子は殺されます。
袁日初さんはちょっとしたことで娘とけんかし、やきもちを焼かせるために変な1人芝居をします。袁祥仁さんが「どっちもやきもち焼いているだけ。もっと素直になりなさい。」と言って、仲直りさせた瞬間、高雄さんがやってきます。娘をビンタし、袁日初さんに襲いかかります。
掌に炎をつけた状態で襲ってきます。それがダメになると、今度は巨大な操り人形を使ってきます。火も吐くスーパー人形。袁祥仁さんは瞬時にそこら辺にあるものを組み合わせて水を吐く龍を作ります。3人で動かします。水ではなく、酒を吐く龍になり、人形はやがて燃えてしまいます。
なす術なしの高雄さんは彼らが娘の痣が治してくれたことを知り、降参します。ノブさん情報を教えてくれました。
「白骨洞」にノブさんはいました。袁祥仁さんと袁日初さんの2人がヘンテコ車に乗って、向かいます。ノブさんの笛を封じれば、ガマは動きません。必死に笛を狙います。
しかし、笛の音を止めることができないので、1人でいくつもの楽器を演奏できる変な装置をヘンテコ車から出し、袁日初さんに「将軍令」を演奏させます
必死に演奏することによって、笛の音を排除することができました。
おかしくなってしまったガマはヘンテコ車の爆弾人形をくわえたため爆発します。「白骨洞」はボロボロに。ノブさんも爆発で亡くなったと思われました。
しかし、袁日初さん&娘の結婚式を覗き見ていました。祖母が娘の武力を試している際、素早く娘と入れ替わり、袁日初さんと一緒に部屋に向かいます。娘は拘束され、どこかに放置されていました。
2人きりになって、キスをしようとした瞬間、袁日初さんは思いっきりノブさんにビンタされます。女装しているノブさんがウケる!
ノブさんはものすごい勢いで襲いかかってきます。袁日初さんはボコボコにされているのですが、覗き見ている祖母にはそうは見えません。激しい初夜だな~と思ってびっくりしています![]()
ノブさん攻撃の勢いは増すばかり。部屋の外で格闘が始まり、外にいた袁祥仁さんはようやく大変なことになっていると気づきます。胡椒を撒いて、攻撃しますが、煽られて、自分たちが苦しむことになります。
祖母のところに3人が転がり込んできます。祖母はノブさんを見ると、部屋の隅にあった輪を引き下ろして、逃げられないようにします。ノブさんは複数の輪を使って、戦います。外れたり、組み合わさったりする不思議な輪。祖母は小さい輪を使って、研究。袁祥仁さんと袁日初さんは祖母の指示を聞きながら、戦います。
最後、祖母は調子に乗ったノブさんを箱に入れます。首を斬ろうとする祖母を袁祥仁さんは止めます。生かして連れ帰らねばなりませんので。球状の小さな牢に入ったノブさんは転がって逃げようとします。慌てて追いかける袁祥仁さんと袁日初さんの姿で終わりです。
素晴らしいおバカ映画でした。袁家兄弟の皆様の珍センスに圧倒。
アクションはとにかくハイレベル。それでもって仕掛けが凝っていました。誰が考えたんだろう。映画2、3本分のネタが詰め込まれているように感じました。そんなに投入しちゃっていいのかと思うくらい。バカバカしいのにかっこいい。バカバカしいのに緻密。
途中いろいろありましたが、袁日初さんが娘を大切にするところや袁祥仁さんが2人の仲を取り持ってあげるところなどがよかったです。
祖母が自分の家を守るためにどんな敵も恐れない姿がおかしかったです。一番強い
長生きするだろう。明るいラストもよかったです。
高雄さんのスタントとして、甄子丹さんが出演しているそうです。
2021年も大変お世話になりました
ありがとうございました![]()
