カボス。
喜多屋はもともと祖父が住んでいて、僕は2年半前に自分のルーツに戻るように移り住み
ました。だからここは父親にとっては子供の頃を過ごした実家です。
数ヶ月前に僕が東京に帰省した時に、家族と喜多屋の話からカボスの話に展開しました。
その時に父親が『昔、カボスはもっと癖があって、今みたいに使い易いモノじゃなかった。』
と言っていました。
それがずっと気になっていて、カボスの原種が残っているのか探してみたいと思いました。
カボスは竹田市の特産なので、市内で簡単に見つけられると思っていました、、、が、市内
に現存するものは、市役所などいろいろ問い合わせてみましたが無いとのことで、『旧家の
庭先に残っていれば・・・。』と、途方もない話になり諦めかけていました。
でも、いろいろ調べている内に、カボスは今や竹田市の特産として全国に広がっていますが、
本来の発祥は臼杵市と言うことが分かりました。臼杵でもともと作られていたものが竹田に
伝えられ広まったため、竹田市の特産品として広く知られているそうです。
そして見つかりました!
臼杵市の旧家に残っていた1本の原種の木が枯れかけたため、それを接木して残したんだ
そうですが、二代目が2箇所に分かれてありました。
その二代目に昨日会ってきました。
山すその斜面に大きく立派な木でした。もう既に小さな実を付けており、竹田市との標高の
差を感じます。
相手は木なので話をすることもなく、数枚の写真を撮ってあっという間のひと時でした。
実が大きくなった頃にもう一度伺い、いくつか分けていただけることになりました。そしたら、
父親に送ってあげたいと思っています。
僕も江戸時代から続く歴史ある喜多屋を、何とか後世に残していきたいと思いながら竹田
に戻ってきました。
そのカボスの原種の木もモノこそ言いませんが、大分県の特産の一つとなり広がっていく
歴史の中でゆっくり育っていたんです。
ぜひ、大切に残して欲しいものです。
また会いに行きます。
特色ある店。
北九州中央卸売市場で会議を行った後、小倉周辺にあるスーパーなど何店舗か
視察に行きました。
何店舗か見せていただく中、“HalloDay”という高級スーパーは勉強になりました。
実は、数ヶ月前に東京に帰省した時の目的が見聞を広めることだったため、往復
を愛車で移動しました。
往路の途中、それこそ北九州市の門司港に一泊しました。宿の近くのスーパーが
遅くまで開いていたので立ち寄りました。その時は店名まで記憶していなかったの
ですが、店作りにビックリしました。たぶん同系列のスーパーだと思います。
今回は主に青果のコーナーを見て回ったのですが、ディスプレイに竹や木の籠を
使って統一感やナチュラルな雰囲気を出したり、人工植物をふんだんに使用して
色彩を豊かにしたり。照明もいわゆる蛍光灯はなく、電球色のスポットライトを多く
使っていて高級感があり、店作りの特色が出ていました。
平日の昼間なので客足は少ないだろうと勝手に予想していたのですが、買い物を
されている人も非常に多く、驚かされながら、『店づくりもモノづくりも特色があって、
消費者ニーズに合ったものでなければ・・・。』と改めて感じさせられました。
Tさん、小倉への遠征大変勉強になりました。有難うございました。
農家さん。
そんな喜多屋のこれからの展開を支えてくれる農家さんと、少しずつ繋がりが
築けてきました。
今年の秋にはそれらを形にして、喜多屋を復活できるように頑張ります。
さて、昨日はその農家さんの一人Tさんからのお誘いを受け、北九州の小倉に
行ってきました。
小倉には九州北部では最大規模の中央卸売市場があります。
その中にある大手仲買会社の方々との会議に同席させていただきました。
総勢20名強の大きな会議となり、少し場違いな雰囲気に戸惑いましたが、貴重
な勉強の場を与えてくれたTさんに感謝しています。
その中で仲買会社の専務さんのお話で『もう大量消費の時代は終わって、今は
良質なものを必要な量消費する時代。生産者サイドもそのニーズに応えるモノ
作りが大切。』とありました。
まさに僕が喜多屋を通じて“地域”を表現したい世界もそこなんです。
これだけ海外だけでなく国内でも食に対する不振が続く中、また高齢化が進む
一方で、生活の基本となる衣食住の中の“食”は、これからも益々意識が高まる
のは必至です。
竹田市には本当に勉強熱心で、こだわりの良質なモノを作っている農家さんが
います。
前回も書きましたが、それをぜひ知ってもらえる世界を、喜多屋を通じて築いて
いきたいです。


