インターンシップ。
今日は午前中に竹田研究所の研究員会議があり、各委員会での経過報告を行った後、
準会員であるインターンシップの大学生が、この竹田を選んで2週間の体験を通しての
活動報告がありました。
4名の学生がそれぞれの研究テーマで、各自の専門分野の視点から竹田を見てくれて、
素直に分析してくれているので、発表の中でも聞いている竹田研究員や市職員の皆さん
もうなずく場面が多かったように感じました。
竹田市の市民が普段の生活の中で当たり前にしてきたこと、気付かずにしていないこと、
気付いているけれど手が回っていないこと、良いことも悪いことも大学生たちはそれらを
率直に意見してくれているので、観光客や消費者の立場にとても近い視点で見てくれて
いるその意見を、竹田研究員としても市民としても貴重な財産として活かしていくことが
大切であると感じました。いくつかキーワードももらいました。
学生の内からこのように自分のしたいことが見えていて、その方向に身を置いて、体験
プログラムの中で実践している姿に自分の学生時代を重ね合わせ反省しつつ、貴重な
時間を過ごせている学生を羨ましく思いました。
僕もこの竹田で生まれ育ったわけではないので外から町なかを見る視点は持っている
つもりですが、これから喜多屋に拠点を置いて根付く中で、その視点は失わないように
故郷東京も含め、良いものに刺激を受けながら感性を磨いていきたいと思います。
月の下にある生活。
今夜、大分から喜多屋のある竹田への帰り道、雲の合間に見える綺麗な月を見ながら
西表島での生活を思い出しました。
特に東京に育ったころ、生活の中では月の存在を気にすることなどほとんどありません
でした。今も四方を山に囲まれた竹田は空も狭く、喜多屋の周りには街灯もあり明るい
ので、月を町なかで見ることは少なくなってきています。
西表島では月の存在が非常に生活に根付いていました。竹田とは異なり、四方を海に
囲まれているので空は広く、月はたいてい毎晩どこかにその姿がありました。
地元の人(島人)はもちろん、島に暮らす人たちにとっては生活のリズムが月齢の影響
を大きく受けています。それは月の満ち欠けや昇り沈みが、海の干満を作り出している
からです。
僕は西表島ではホテルマンをしてその後カヌーガイドをやったり、4年の中で観光業に
携わってきました。それでもかなりの影響を受けていたので、島人はなお更生活に深く
根付いた習慣や祭り事など文化までを生み出していると思います。
制服だったかりゆしウェアのポケットに潮見表を忍ばせて、お客さんにレジャーや遊ぶ
ポイントを案内したりします。カヌーガイドをしていた時も潮見表を見ながら、その日の
出発時間やコースを決めたりします。自分たちが遊びで釣りに行く時も潮見表を見て、
ポイントや竿を垂らす時間を決めていました。
月が沈んだら満潮、てっぺんにきたら干潮。
満月新月なら大潮、半月なら小潮。
厳密に言ったら多少のズレがあるのかもしれないけれど、月を見ながら潮見表を見な
がら行動を決めたりすることが少なくありませんでした。
“人は潮が満ちていく時にに生まれる”とよく耳にします。月が潮を通じて人間を含めて
生命に影響を与えているんです。まだ生活の中に自然が息づいている、島人の生活に
月が影響しているのも当然な気がします。
満月の夜は道に自分の影が映るほど明るく、いつもは黒い海が真っ白に見える美しい
光景を目に浮かべながら、こんなことを思い出し、雲の合間の月を見ていました。
セレブのガーデンパーティー。
前々回、Sさんと佐伯・臼杵へ出かけた時にタイムオーバーで入場できなかった臼杵市
の稲葉家下屋敷に行ってきました。
その前に国宝である臼杵磨崖仏を巡って来ました。17時閉館にギリギリ間に合うように
観て回ることができ、閉館間際と言うのもあって土曜日なのに他にほとんどお客さんも
おらず貸し切り状態で、短い時間で十分に楽しむことができました。
稲葉家下屋敷は観光ガイド概要によると、“関ケ原の戦いから約270年間、臼杵を治めた
稲葉家。明治維新後、廃藩置県で上京、その里帰りのために1902年(明治35)に建てら
れた屋敷。建物には杉や檜といった上質な素材が使用され、格式ある造りとなっている。
邸内には、鎧・兜・火縄銃などの武具を展示。”とあります。
風格のある建造物は臼杵城址の膝元にあり、とても広い敷地の中にありました。中でも
僕が気に入ったのは大きな庭で、一見格式ある邸内とは不釣合いな感じのする芝の庭
が夏の日差しを反射して明るく、何となくモダンな雰囲気がしました。ここで明治の時代
に、セレブのガーデンパーティーが行われていたんでしょうか。モーニングコートを着て。
縁側に座ってそんなことを想っていました、、、。
他に誰もいなかったので少しテンションも上がり、思わず貸し出し用の木製のサンダル
を履いて敷石の上をカランコロンいわせながら走り回ってしまいました。
喜多屋にも庭があります。稲葉家下屋敷とは比べモノにならない小ささですが、枯山水
の格式ある庭です。今は風化を予防するために保護していますが白壁の蔵もあります。
なかなか手入れが行き届きませんが、四季の感じられる大好きな庭です。
今月末か来月頭くらいから、喜多屋の登録有形文化財としての修復が始まる予定です。




