昨日の続きです。
これとは別、私が自分で考案したのは、こういう方法です。
これが、いいかどうかはわかりませんが、とにかく何もしないよりはいいだろう、と思った苦肉の策です。
まず、片手を使って、ティッシュペーパーで舌を挟んで、引っ張り出します。
(手でやると滑って掴めません)
もう一方の手でティッシュペーパーを持ち、引っ張り出した舌の硬くてゴリゴリした部分を挟み、揉むようにマッサージします。
このマッサージが結構痛いのですが、治療院でやってもらった感覚にかなり近いので、効果があるのではないかと思いました。
身体だって、一生懸命触ってやると応えてくれるのだから、舌だってそうに違いないと思ったのです。
舌をマッサージすると、時々、内出血します。
硬いものを解すので、ちょっと痛いのですが、内出血の後は柔らかくなっています。
そして、内出血はすぐ治ります。
治療院で身体を治療した時も、体中痣になり紫色になったところもありましたが、その後は邪気が抜け軽くなるのです。
私は舌も同じだと思います。
使わないところは、退化するし、氣が廻らなくなるのだと思います。
その他に、舌で口の周りをぐるっと舐める。
子供のころにやったように、口の中で舌を丸めたり、舌を縦にしたりする、などです。
舌の筋肉を目いっぱい使って舌の体操をするのです。
次に考えたのは、口の中のマッサージです。
歯磨きは、誰でもやりますが、市販の歯磨き粉(特にフッ素配合などと薬効を謳ったもの)は、体によくありません。
なぜ身体に悪いかについては、別記しますが、私は使わないので、粗塩を歯ブラシに付けて、歯を磨きます。
そして、歯を磨き終わったら、改めて歯ブラシを洗い直し、もう一度粗塩をつけて、舌を磨きます。
先ほどマッサージしたときに、硬かった部分は、毎日硬くなります。
徐々に、硬さは変わってきますが、完全に柔らかくなるのには、時間がかかります。
その部分を、塩を付けたブラシで、ゴシゴシ擦ります。
また、舌の真ん中も、よくこすります。
当然、痛いです。
痛いけれど、舌にこびりついた、いろいろな、ベタベタしたものが取れます。
痰が喉に絡む場合、ベタベタを吐き出しながら、このべたべたが出なくなるまで、塩を付けたブラシで磨くと、びっくりするほど、口の中がサラサラになります。
そして、舌がきれいになって、滑らかになります。
舌を触ることで気が付いた事が、もう一つありました。
それは、唾液の分泌のことです。
嚥下が悪いという心配があると、前にも書きましたが、病院では噛まなくいいような、離乳食のような食事が出されます。
自宅でも、日常的に食べるのも細かく刻んだり、嚥下ゼリーを混ぜたりして気を付けようとしますが、固形物が絶対に引っかかるというような進んだ状態でない限り、早々に柔らかくしたり、嚥下ゼリーを使うべきではないというのが私の考えです。
唾液の分泌は、舌の上に食べ物をのせて15秒おく、巽 一郎先生(整形外科医)の「15秒ルール」がそれです。
舌の上に食べ物をのせて15秒おき、じっと待っているとじわーっと唾液が口にいっぱい、にじみ出てきます。
この唾液と食べ物を混ぜると(口の中で咀嚼すると)、嚥下ゼリーより滑らかに喉を通し、消化を助けるために大切な役割をするのです。
ゆっくり噛むことが大切だと、言われますが、そういわれると噛むことに意識が行き、唾液と食べ物を混ぜることを忘れてしまいがちになります。
それよりも、じっくり唾液と混ぜ合わせると、飲み込みも楽になり、消化の助けにもなります。
人の身体には何一つ無駄なものはないのです。
必要があって備わっているものを使わずに、人口物に頼ると機能は低下します。
これを習慣にすると、舌の上にのせなくても、じわーっと唾液が出てくるようになります。
舌にもいろいろな機能があって、それをフル活用するといろいろな機能が復活してきます。
これが、人が本来持っている治癒力を呼び覚ます、という使い方なのではないでしょうか?
舌のこと一つでもこんなことがあるのですから、他の筋肉の中でも同じことが起きているに違いないと思うのです。
健康は、知の積み重ねと実践あるのみ、残念ながら、近道はありません。
※表現や再現性には個人差があり、劇的な効果を保証したものではございません。