ミ健康維持やミトコンドリアに必要な、
おすすめの基礎サプリメントを紹介します。

高品質な フィッシュオイル 製品を摂取して
1日に1000mgのEPAとDHAを補給することや、
フラボノイドが豊富に含まれるエキス
( レスベラトロール、 ブドウ種子または 松樹皮抽出物など)のような植物由来の還元成分をより多く摂取することがまず必要です。

ATPでオーケストラのような美しい音楽を奏でさせるには、
こうした食品化合物が決定的に重要なのです。

(ミトコンドリアは、体内のあらゆる機能に動力を
供給するためにエネルギーすなわちATP(アデノシン三リン酸)を生産する細胞小器官です。)

ビタミンとミネラルは、ミトコンドリアでのエネルギー生成や細胞の基本的な機能維持など、体にとって重要な役割を果たします。

そのため、すべての人にとって不可欠な栄養素なのです。

そして、 ビタミンB群、 ビタミンC、 鉄、 マグネシウム、
亜鉛などの栄養素を補給することでミトコンドリアや
細胞の機能が高まることがあるという点で、これらの栄養素が気分や心身のエネルギーレベルを高めてくれるということが示されています。 

また、必須栄養素以外にも、
ミトコンドリアの機能をさらに高める
次のようなサプリメントが効果的な場合もあります。

NAC

N-アセチルシステイン (NAC) は、
ミトコンドリアを保護する重要な還元成分物質であるグルタチオンのレベルを上昇させる場合があります。 

グルタチオン レベルが低いと、老化が加速し、記憶力の低下、インスリン抵抗性、そして大半の慢性退行性疾患などの
老化に関わる疾患のリスク上昇につながることがあります。

なぜなら、グルタチオンの量が少ないと、
ミトコンドリアの機能低につながるためです。

NACはグルタチオンを増加させる最も効率的な手段の1つですが、L-グルタチオンはサプリメントで摂取することもできます。

CoQ10

コエンザイムQ10 と ピロロキノリンキノン(PQQ) は、
ミトコンドリアの機能をサポートする重要なサプリメントで、相乗効果が得られる場合もあります。

その相乗効果は、車のエンジン内でガソリンに火をつける
点火プラグのような役割を果たします。

車が最初にエンジンの点火をしなければ動かないのと同様に、ミトコンドリアもCoQ10やPQQによる刺激がなければ、
食事で摂った脂質燃やしてエネルギーを生成することはできません。

PQQのもう一つの利点は、ミトコンドリア生合成という、
新しいミトコンドリアを自然に作り出すのをサポートする可能性があることです。

そのため、PQQはミトコンドリアを活性化させる非常素晴らしい栄養素なのです。
PQQは体内で生成されないため、人間のような哺乳類にとって、まさに必須栄養素と言えるかもしれません。

臨床試験では、PQQを摂取した健康な被験者の細胞のエネルギーレベルが向上したそうです。

つまり、PQQレベルが上がると細胞機能が向上し、
よりエネルギーを実感できる可能性があります。

CoQ10は体内で作ることもできます。
しかし、特定の状況下ではCoQ10の生成量は低下するため、
適切なレベルを回復する目的でCoQ10サプリメントを使用すると絶大な効果を得られることが、多くの研究で示されたそうです。

心肺機能が低下している方、高血圧の方、スタチン系コレステロール低下剤を服用されている方などにはこれが特にあてはまると言えます。

こうした症状はCoQ10レベルの低下と関連しており、
サプリメントを摂取してCoQ10の血中濃度を正常値に戻すことができるかもしれません。

さらに、一般に高齢者の方は加齢に伴ってCoQ10の量が減少すると知られており、より多くのCoQ10を摂取すべきとも言えるでしょう。

そして、CoQ10の量の低下はエネルギー生成量の減少を意味し、疲労、細胞機能や脳機能の低下につながるため、良好な状態とは言えません。

しかし幸いにも、中年被験者を対象とした実験で、毎日200mgのCoQ10と20mgのPQQの組み合わせて摂取すれば、どちらかの栄養素だけを摂取するよりも、記憶力と脳機能がはるかに向上するという結果が出ています。

カルニチン

カルニチンは、ミトコンドリアでは燃料噴射装置のような
役割をすると言えるかもしれません。
しかし、ミトコンドリアはガソリンを燃焼させるのではなく、脂肪、特に長鎖脂肪酸を燃やしてエネルギーを作り出しています。

カルニチンは、この長い脂肪の鎖をミトコンドリアへ運ぶのに必要となります。
アセチル-L-カルニチン の形がおすすめと言えます。
ミトコンドリアを若返らせるためのサポートをすると言われています。

アルファリポ酸
アルファリポ酸 は含硫ビタミン様物質で、ミトコンドリアでのATP生成に関わる2つの重要なエネルギー生成反応に必要な補因子として必要不可欠な役割を果たしていると考えられています。

リポ酸は肝臓の健康状態と代謝の改善をサポートすることがあります。
個人的には、安定化したR-リポ酸が最適な形だと思われます。

エネルギーレベルの向上ついての最後の考察 

夜間に良質な睡眠をとれば、エネルギーレベル、ミトコンドリアの機能、健康全般そして感染症への抵抗力が向上する可能性があることは、申し上げておきます。

補給した方が良い栄養素のひとつに マグネシウムがあります。
マグネシウムの摂取量が低いと、ミトコンドリアの機能が低下して疲労を感じることがあります。 

つまりマグネシウムは、エネルギーの増加をサポートするのです。
また、特に就寝時にマグネシウムを摂取すれば、鎮静効果によって安眠をサポートする場合もあります。

マグネシウムは、ほとんどの人が十分に摂取できていない
重要な栄養素です。

特に疲労で苦しんでいる方は、マグネシウムレベルを上げることでエネルギーレベルが大幅に改善することがあります。

マグネシウムには、いくつかの形があります。

マグネシウムは、特にクエン酸やグリシン(ビスグリシン酸)、アスパラギン酸、リンゴ酸と結合すると、容易に経口吸収されるとする研究もあります。

一方、塩化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの無機マグネシウムは一般に吸収率は高いとされていますが、大量に摂取すると下痢を引き起こすとも言われています。


ミトコンドリアの健康を後押しするサプリメント5種

多くのサプリメントが健康なミトコンドリアをサポートする中、
特にお勧めしたいのが、マグネシウム、グルタチオン、α-リポ酸、L-カルニチン、フィッシュオイルです。

1. マグネシウム

マグネシウムは必須元素であり、体内で4番目に多いミネラルです。
この元素は、骨、筋肉、血清といった体内の細胞や結合組織に含まれています。
300種類以上の酵素反応など、マグネシウムは体内のさまざまなプロセスに欠かせない物質です。

マグネシウムは、エネルギー生産などのプロセスに関与している可能性があることが研究でわかっています。

提案されたマグネシウムの役割は、エネルギー分子ATPを生成する酵素の必須補因子として作用することです。

このことから、マグネシウムがミトコンドリアの健康に不可欠であることは明らかとも言えるでしょう。

マグネシウムの食物源には、
ナッツ・種子類、全粒穀物、魚、魚介類、豆類、
濃緑色葉野菜などがあります。

2. グルタチオン

グルタチオンは、システイン、グルタミン酸、グリシンというアミノ酸(低分子タンパク質)からなる抗酸化物質です。
この化合物は、植物、動物、真菌の他、一部の細菌にも見られます。

抗酸化物質は、基本的にフリーラジカルのような有害分子から細胞を保護するのに役立ちます。

グルタチオンは、システイン、グルタミン酸、グリシンの
3種類のアミノ酸で構成される小さなペプチド分子です。

この分子は身体のあらゆる細胞で生成されますが、
特に肝臓で高濃度になります。
グルタチオンは、健康で病気に負けない身体づくりに必要な成分です。

また、フリーラジカルに関与し、ビタミンCとEと相性が良いことで、健康的な身体の維持に重要な役割を果たします。

※フリーラジカル
すべての物質は分子から成り立っていますが、その分子は原子核と電子からなる原子の組み合わせによって構成されています。通常、分子の中の電子は2つが対をなして安定して存在していますが、その電子が対をなさず、ひとつだけ離れて存在することがあります。このような対をなしていない電子(不対電子)を持つ原子や分子をフリーラジカルと呼びます(単にラジカルとも呼ばれる場合もあります)。

活性酸素と混同されてしまうことがありますが、活性酸素の中には不対電子を持つものと持たないものがあります。
スーパーオキシドやヒドロキシラジカルはフリーラジカルですが、一重項酸素や過酸化水素はフリーラジカルではありません。ラジカル(過激な)という言葉通り、電子が足りないために不安定で、反応しやすいという性質をもちます。


グルタチオンはミトコンドリア内にも存在します。

グルタチオンは、有害分子がミトコンドリアに侵入しないように阻止したり、ミトコンドリアが受けた損傷を修復するよう働きかける、言わば門番役として機能するなど、ミトコンドリアの健康を維持する上で大きな役割を果たしています。


3. α-リポ酸(ALA)

α-リポ酸は、あらゆるヒト細胞に含まれる化合物です。
α-リポ酸がどこに存在するのかは意外と知られていないかもしれません。
実はミトコンドリアの中で作られています。

α-リポ酸は栄養素をエネルギーに変える重要な要素で、
抗酸化作用にも優れています。

抗酸化物質に分類されるα-リポ酸は、細胞をダメージから守り、
健康な新陳代謝をサポートします。

α-リポ酸は体内で生産されるものの、その量はごくわずかです。

そのため、食物やサプリメントでこの必須栄養素を摂取する人が大半です。

α-リポ酸には数多くの食物源があります。
動物性食品では、赤身肉をはじめ、レバーなどの内臓肉が優れたα-リポ酸の供給源です。

植物にもα-リポ酸が含まれています。
代表的な供給源として、ブロッコリー、トマト、ホウレンソウ、 芽キャベツなどの野菜が挙げられます。

4. L-カルニチン

L-カルニチンは、体内のエネルギー生成に重要な役割を果たす栄養素であり、栄養補助食品でもあります。
この化合物は、リジンとメチオニンというアミノ酸から作られます。

L-カルニチンの使命は、摂取した脂肪酸を細胞のミトコンドリアに輸送することです。

脂肪酸がミトコンドリアに運ばれると、エネルギーに変換できるようになります。

L-カルニチンは体内で生成可能ですが、十分な量を作るには多量のビタミンCも必要です。

体内で作られるL-カルニチンに加えて、肉や魚などの動物性食品を食べて少量でもL-カルニチンを摂取すると良いでしょう。

5. フィッシュオイル

フィッシュオイルは液体魚油を指します。
ただし、すべての魚からフィッシュオイルが採れるわけではなく、マグロやカタクチイワシのような脂肪の多い魚から
採取されるものに限られます。

フィッシュオイルの中でも、特に優れた成分がオメガ3脂肪酸です。

これらの脂肪酸のうち、代表的な2種類がEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)です。

いずれも、ミトコンドリアの健康維持などの効果が研究で示されています。

ミトコンドリアの膜や外層は脂肪でできています。
オメガ3脂肪酸のサプリメントを摂取すると

+この膜構造をサポートできることから、理論上はミトコンドリアの外側の保護膜が強くなり、ミトコンドリアが損傷を受けにくくなることが研究で示されています。

また、これらの脂肪酸は、ミトコンドリアによる効率的なエネルギー生産を促進する可能性もあります。

ミトコンドリアは、人体の全細胞に存在する重要な小器官です。
ミトコンドリアは身体機能の維持に必要なエネルギーを生産するという大きな役割を担っています。

そんなミトコンドリアの健康維持が図れる生活習慣やサプリメントがあるなら利用しない手はありませんね。

ただし、一度にいろいろなサプリを摂り始めると何が効いているのかわからなくなるので、少しづつ試してみることをお勧めします。

(回を改めて私が利用しているサプリなどをご紹介しますね)