さて、昨日の続きです。
「おでこのヒアルロン酸は移動する」の巻。
おでこ以外であっても、筋肉の動きによってヒアルロン酸が移動することはあるのですが、
お顔の中は空洞になっているわけではなく、壁があちらこちらにありますので、
そんなに大幅に移動することはありません。
そんな中で、おでこって、予想外にヒアルロン酸が移動するのね!!と
驚いた経験があります。
当院に初めていらっしゃる方から
「他院で注入したおでこのヒアルロン酸がでこぼこになっているので治してほしい」
というご予約が入りました。
おでこの注入法は様々ですし、
「製剤によってはボコつくこともあるからね、、、」
くらいの軽い気持ちでいたのですが、
いざ、患者様がいらしてみたら、
見事に フタコブラクダ のようになっていました。
さすがにここまで出っ張っていませんが
おでこの左右にヒアルロン酸が分かれて集まってしまったようです。
さらに、施術から1か月以上が経過していました。
私は通常、「1か月以内は動きやすいから触らないでね」とご案内をしているので、
1か月以上たってしまったものの修正は「溶かして、入れなおす」しかないかなあ、と思いました。
が、まずは、お金のかからない方法で、
つまり、マッサージだけでなんとかならないかなあと思案。
注入したクリニック名を伺ってみると、ちゃんとした形成外科の先生が施術なさっています。
どこから、どんなふうに注入していたかを伺ってみると、患者さんの記憶も明確でした。
形成外科医ならば、私と同じように注入しているに違いない!
との見込み(思い込み?) でマッサージを試みてみたら・・・・
簡単に治せました
そして、その症例に学ばせていただきました。
「1か月たっても、ヒアルロン酸は動くのだ」と。
「正しい層に注入していれば、そこからでもリカバーすることができるのだ」と。
そして、不安になりました。
「今まで、私が注入して、後日ヒアルロン酸が移動した事例もあるのかも」
これまで、複数の他院修正をしてきた経験から
「『失敗された』 と思ったクリニックに直接クレームを言わない人が多い」
ということはわかっています。
「言いにくい」
「行きたくない」
理由は様々だと思いますが、
「下手なクリニックで修正して悪化したら困る」という思いもあると思います。
定期的にいらしてくださっている患者様からそのような話を聞いたことはないけど、初回だけでいらしていない方はどうなんだろうか?
そんな思いを抱えて以来、おでこに限らず、ヒアルロン酸注入の方には
「変な仕上がりだなあと思ったら、遠慮なく言ってください!簡単に治せることが多いし、無料ですから!!」
と、より一層、強調するようになりました。
そして、ついに、先日、
私が注入した おでこのヒアルロン酸が移動した事例が発生しました!
長くなってきましたので、 続きは明日。
余談ですが、おでこがフタコブラクダになってしまった方から治療費はいただいておりません。
当院は「初回カウンセリング無料」ですし、
マッサージは料金表に記載がございませんので