当院の定番人気メニューであるベビーコラーゲン。

 

自然経過としての目の下のたるみやクマに悩んでいる方が大勢いらっしゃいますが、

少なからずいらっしゃるのが、他院手術後の修正希望です。

 

経結膜脱脂、または経結膜脱脂+脂肪移植をうけていて、

「目の下が窪んでしまった」

「目の下がたるんでしまった」

「凹凸が気になる」

といった訴えです。

 

明らかに脂肪を取りすぎていたり、脂肪が入りすぎているなど

手技に問題がありそうなこともありますが、

手術そのものには問題はなく、

ただ、その術式で予想される結果の共有ができていないケースもあります。

 

目袋は、眼窩脂肪が増えて飛び出しているわけではなく(増えてもいますけど)

それを支える隔膜や筋肉、皮膚などの組織のたるみ、ゆるみがベースにあるので、

中身の脂肪を取れば つるりとキレイになるわけではないし、

それは脂肪移植をしても限界があるということをご本人がご存じでない。

 

それらのことが術前に伝えられていても、本人が理解できていなかったか、

そもそも説明がされていないのか、

それはもはやわかりません。

 

時には

「どうして、目の下の脂肪をとって、同じところに脂肪をいれるんでしょうか?」

という質問をうけます。

 

どこの脂肪をとって、どこに脂肪を移植しているのか、

術式の内容すら知らないまま、手術を受けている患者さんがいることに驚かされます。

 

「以前から目の下のクマが気になっていて、ベビーコラーゲンなどの注入治療をずっとするよりも手術したほうが結果的に安上がりだと思ったのに、手術後も注入が必要になるなんて知らなかった・・・」

と肩を落とされる患者様を見ていると、私まで悲しくなります。

 

 

クリニック選びは難しく、

HPを見ただけではわかりませんから、実際に足を運んでカウンセリングを受けることは必要です。

 

カウンセリングの際に、当日即決を勧めたりアップセルをしてくるクリニックが怪しいことは言うまでもありませんが、

その手術の目的や内容、予想される結果などについても、詳しく説明してくれるところを選びましょう。

 

良い結果の写真を見せたり、金額のことばかり話すのではなく、

合併症や手術結果の限界値など、良くないこともちゃんと話してくれるところが安心だと思います。

 

患者さん自身が顔面解剖をすべて覚える必要はありませんが、

どのような内容の手術を受けるのか、しっかり理解してから手術を受けると良いと思います。

 

1人でも多くの方が美容医療によって幸せになりますように。

悲しい思いをする方が減りますように。