法恩院住職 鳥沢廣栄著
『スッと心が軽くなる仏教の言葉』を引用させて頂き投稿させて頂きます。
[考え方を少し変えたり、世の中を見る角度を少し変えれば、生きる希望は見えてくるものです。それを説き明かし、安楽な世界へと導いてくれるのが仏教なのです。
仏教には、自分の生き方を変える言葉がたくさんあります。生きる希望が湧いてくる言葉が数多く語られています。そのことを多くの方に伝えたいと思い、本書を記しました。
この本を読んで、少しでも生きる希
望が得られるならば、幸いに思います。あなたの心に響く言葉が、きっと見つかることと思います。 合掌]
鳥沢廣栄著
第二章 道が開ける言葉
◆十善戒───仏教にも十戒はある(典籍;「観無量寿経」など)
[キリスト教の十戒は、ご存知の方が多いと思います。では、仏教の十戒はご存知でしょうか。仏教にも十戒があるのです。もっとも、仏教の場合は、「十善戒」といいますが。
元は、十種類の善の行いということで、観無量寿経や大智度論などに説かれていました。それを人が守るべき戒として説いたのは、江戸時代の慈雲(じうん)尊者です。慈雲尊者は、十善戒を人の人たる道として説いたのです。
十善戒とは、
①殺生しない
②盗まない
③性において淫らない行為をしない
④嘘をつかない
⑤意味のない流行りの言葉を使わない
⑥悪口をいわない
⑦二枚舌を使わない
⑧貪らない
⑨愚痴らない、怨みや妬み羨み怒りの心を持たない
⑩愚かな考えをおこさない、のことです。みなさんは、これをすべて守ることができるでしょうか。
この十善戒、確かに人として守るべきルールだと思いますし、多くの方がほぼ守れているのではないかと思います。しかし、完全には無理でしょう。細かいことを言い出したら、きりがありません。特に、愚痴をこぼしたり、
妬みや羨みの気持ちを持ってしまうことはありますし、ちょっとした嘘や流行語なども使います。十善戒を完全に守るというのは無理な話です。
でも、それでもいいのです。なるべく守ろうと思う気持ちが大切なのですから。
もし十善戒を完全に守ることができ、さらに慈悲の心が備われば、仏陀になれます。お寺の御本尊様の横に鎮座できます。それくらい、十善戒を守ることは難しいのです。]
【仏教では悪の姿として五逆罪、十悪業が説かれ、それらに対する悪を抑える行いが一つの佛道修行となります。
私たちが特に犯しやすい大罪は、殺(せつ)盗(とう)淫(いん)です。殆どの方々が何らかの形で経験する罪です。
日々しっかりと懺悔し、悪の行いをせず戒めて参ります。 合掌】
世界平和・日本国安泰・正法興隆・天変地変の難の成仏を祈願させて頂き、一日も早くロシア、ウクライナ、中東での平和な日々が訪れます様。🙏🙏🙏