着物美人になりませう -83ページ目

別誂えの単衣色無地の着物

別誂えの単衣色無地の着物


今回は8月16日のブログでご登場いただいた平田寺・住職の長

谷川史道さんの姪子(可愛い双子ちゃん)さん【港区・曹洞宗 

秀葉院様のお嬢様】の着物をご注文いただき、仕立上がってま

いりましたのでご紹介させて頂きます。

単衣の色無地のお着物ですが3丈の白生地から本人さんのお

好みの色目を決めて別染めしました。

単衣用の縮緬は撚りをかけた糸で織るため、表面に細かな皺

(シワ)のある丹後でも高級な絹織物を使用しますが現在では

4丈物の色無地を八掛の部分をカットして「単衣の無地です。」

と販売されているところもあるようです。



こちらはめぐみちゃん用の色無地(ローズピンク)に七宝に松

皮菱文様の引箔袋帯(高島織物謹製)


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こちらはみどりちゃん用色無地(エメラルドグリーン)写真では

この色目が表現できないのが非常に残念!

袋帯は桂由美デザイン織傳謹製



着物美人になりませう



今回は9月の散華(仏に供養するために華(花)を散布する

こと)の会で着用されるために誂えて頂きましたが、19歳の

厄除けも兼ねているそうです。


思えば双子ちゃんの初着からのご縁ですので感慨深い思

いです。

納品させていただいたお日柄が偶然大安吉日でした。

ありがとうございました。


おきものの事なら何でもご相談ください

名古屋市中区丸の内2-18-4

地下鉄丸の内線出口すぐ

㈱堀文

kimono_hide_world@yahoo.co.jp



仕入れ-3

仕入れ-3



いよいよ本命の袋帯の仕入れです。

京都産業会館(きらっ都プラザ)で持ち出し店外催事にお邪魔しました。



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やはりけた違いの物量に圧倒されました。

主人のお目あては「山口美術織物」「洛陽織物」「まいづる織物」だったみたいですが

なかなか値段の折り合いがつかず商談がまとまりませんでしたが,ねばり勝ちで思い通りの金額で仕入れできたみたいです。 

がしかし・・・



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この「誰が着るの?」みたいな長襦袢を(岡重謹製)お付き合いで仕入れしてました。

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                 着物美人になりませう


教訓その1  お付き合いで買った商品は必ず不良在庫になるんですよね!

何回同じ過ちを犯しているのあなたは!!!(`´)

まったく学習能力のない主人に呆れながら名古屋に帰りました(*_*;


終わり。



憚りながら・・・


8月より女房の提案ではじまりました「着物美人になりませう」もおかげさまで読者様も増え感謝申し上げます。問屋の立場としてブログやらインターネットに対して私自身色々な葛藤はございますが「和装業界」「日本人として」などのテーマで四方山話を綴りながら「夢」を追いかけて行きたいと思いますので今後ともご指導ご鞭撻の程何卒賜りますようお願い申し上げます。


「きもの」は着たいが着ていく機会がないとか、着るのが面倒だとか、お手入れが大変だとかの声をよく聞きますが、ちょっとしたお出かけにも気兼ねせず着ていただきたいものです。ほんのひと時の手間と少しの勇気があれば着ていく場所は山ほどあります。お手入れのことなどはご相談に乗りますから、ご連絡ください。

本居宣長の有名な句「敷島の大和心人問わば、旭に匂う山桜花」

まさに我々日本人は桜前線の上昇とともになんとも表現する事の出来ない「浮き足立つ」感があります。この独特な「もののあはれ」を備えもつ我々日本人が日本人としての気持ちを忘れず自分たちの国に誇りを持って生きていくことがこの時代とても大事なことで、そのためにも、「きもの」は自分が日本人であることを再認識させてくれるとても貴重なものです。

私も「きもの」が大好きですから、この仕事に誇りを持つと共に、次の世代にこの大事な文化を継承させていかねばならないという使命感を感じております。これから「きもの」好きの人を増やすためにもがんばります。これからも「きもの」の四方山話のようなことを書いてみたいと思いますが、ご意見あればお申し付け下さい。


朝晩めっきり涼しくなり、秋の気配漂う今日この頃ですが、日中はまだまだ残暑厳しく体調を壊しやすいのでご留意ください。


                              



仕入れ-2

仕入れ-2


いよいよ帯屋さんかと思いきや,主人の好きな京友禅の老舗メーカーに立ち寄りました。一昨日加賀友禅を大量に仕込んだのに・・経理をあずかる私の持論「買ったらすぐ支払いが回ってくる!だから売れるだろう!だろう仕入れはやめて・・・」を無視して色留袖や訪問着を受注してました。


さて昼飯でも食べる?と言われ、気付いたら1時を回ってました。

ざるそばを食べ(名古屋の方が麺は太く、出汁は濃くて私は関西風味が好き(*^^)v) いよいよ本命、袋帯大作戦のはじまりです。



移動中にうれしいニュースが飛び込んで来ました!

京都では来年度から公立高校のカリキュラムの中に「茶道」が必須科目になったそうで日本人ならではの「礼儀作法」「侘び寂び」を教えていくそうです。

京都だけでなく全国レベルになると嬉しいですね!!



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続く・・・

仕入れ-1

仕入れ-1


今回は10月の創業50周年祭の仕入れに京都に来ました。

袋帯がメインの仕入れでしたが、最初に到着したところが「長襦袢」専門商社でした。

まず,自分の会社の在庫数にも驚きますが、桁が違いますね・・・・・

びっくりしている間に・・・・



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どんどん井桁(いげたー専門用語で4反積みのことです)になっていきお買い上げ!

私は、1反1反吟味をしながら仕入れていくのかと想像してましたがこの大ざっぱさは問屋ならでは?と思いました。



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こちらの振袖用の長襦袢はAB反(ちょっとしたキズ)で通常の3分の1で買えました。

ただ、ALL買い(選ぶ事が出来ない)が条件です。



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ほんの1時間でものすごい数の仕入れにびっくりしている私を横目に涼しげで満足そうな顔の主人を見て大丈夫?売れるの?と思いながら次の会場に行きました。


続く・・・


































門戸竜治さんの着物コレクション4

門戸竜治さんの着物コレクション4


今回は相舞踊で、テーマ「高知県 播磨屋橋」のイメージで踊りたいとのことで、正直まったくイメージがわかず、インターネットで調べたりしましたが・・・

あっと気づいたら高知県にいました。

龍馬ブームで賑わう高知県にヒントを得てせっかくだから本場の「鰹のタタキ」をいただいて(名古屋のものとは別物!!!)その足で京都の作家先生のとこに駆け込み図案を書き上げていただき門戸さんにイメージ添付!便利な世の中ですねと一人感心しながら名古屋に戻って来ました。



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今回はすべてが「紫」でした!が本当に門戸さんは紫が似合いますね。

男性の着物は「一越ちりめん」。

お引きずりは「緯糸銀糸の綸子」で作成しました。

川から黒潮の大海へ帆かけ舟でというイメージで、舟は豪華金駒刺繍を施してあります。

波がしら、水玉は金彩。すべてが手作業の作品です。



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こちらが出来上がる前のお引きずりの仮縫いの状態で前見頃の部分です。



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こちらは仕立てあがったばかりの男性用の着物です

見事すぎます。思わず息を呑みましたね!

このシーンが唯一、自分で自分を褒めてあげたい場面です^_^;




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門戸竜治さんの着物コレクション3

門戸竜治さんの着物コレクション3


門戸さんからご連絡をいただいた最後の舞いのテーマは「白地に桜」でした。

こちらの白地の生地は紋意匠です。

また裾を大好きな「紫」のボカシにして遊び心を演出!

また引きづりですので綿を少し多めに入れ帯に合わして比翼(ヒヨク)を金にしてみました。

舞うたびに比翼と帯の金がすばらしくコラボして皆さん「門戸!」「ロンさまー」「日本一」などの掛け声が飛び交ってました。


重ね襟も注目して下さいね!



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【予告】次回は相舞踊用の男性用着物とペアルック「お引きづりの着物」 です。

門戸竜治さんの着物コレクション2

門戸竜治さんの着物コレクション2


こちらは「金煌箔全通袋帯」です。

所謂金彩ですが螺鈿とも違います。詳細は企業秘密ですが,折れる心配もなく大変軽い帯です。

またスポットライトが当たると発色が素晴らしく今回の単独ディナーショーために私共より門戸さんにこちらの帯をご提案させていただいたところ大変お気に召していただき「お引きずりの着物」の図案作成にあたりアイデアが生まれたそうです。



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 上の画像とは別物のような帯ですね!
発色によって七色に輝く玉虫の羽が正倉院時代に珍重されたのが分かるような気が
します
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【予告】次回はこちらの帯をした際の「白地 お引きずり桜の着物」です。

門戸竜治さんの着物コレクション1

 門戸竜治さんの着物コレクション1


さて早いもので門戸さんのディナーショーから1週間がたちました。

おかげさまで出席されたお客様やブログをご覧いただいている皆様からの反響が 多く、今週は1点ずつUPして特徴などを紹介していきたいと思っております。

まずはこちら「縞の着流し」です。

基本的には男性ですので通常女性用着物の幅は現在尺ですが1尺1寸幅の生地を使用します。緯糸には銀通しの糸を入れ光沢を出してあります。

縞の幅からこだわりがありましたので5パターン提案し図案を見ていただき決定しました。

あとは大変だったのが縞の色目です。

門戸さんは「紫」が大好きで今回は紫/紺という2色です。

それにしても色目の感覚にしてもすべてにおいて妥協を許さないプロ中のプロです。

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                ベースとなった18メートルの着物

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【予告】明日は一番問い合わせの多かった「全通 金煌箔袋帯」です。


珍品・希少価値大な石垣島「川平織」紬

珍品・希少価値大な石垣島「川平織」紬


石垣島川平織の紬です。
生繭糸を琉球藍や、やまももなどの草木で染めた手織りの紬です。

川平は"かびら"と読みます。
石垣の土地の川の名前から、川平織と命名されました。
絣模様にに沖縄の伝統的な織り方である花織を
あしらったきものの柄が特徴です。
 
石垣島の日差しをそのまま着物に溶け込ませたような素晴らしい色彩です。

なんとも言えないレモン色の色彩が紅花と一味違う「南国情緒」を醸し出しています。

帯では見かけるチャンスがあるかもしれませんが着尺に出会う機会はそうそうないと思います。

ヘビーユーザーの方連絡お待ちしております。


 

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やまもも(楊梅)の木です。全ての木が見事な果実をつけることはないそうです。

地元の人曰く「本当にうまい」果実だそうです。

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㈱堀文

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