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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、世界最高峰の教育機関である米ハーバード大学では、合計2000人以上の人生を調査する「ハーバード成人発達研究」が85年前から行われています。
この研究は何千人もの人生を追跡していくもので、彼らの人生がどのように展開していったのか、一人ひとりに唯一無二の人生について調査をするものです。
調査の中では、80代になった被験者に
「自分の人生を振り返ったときに誇りに思うことは何か、また後悔していることは何か」
という質問をします。
この質問に対して、被験者の中には、社会的地位が高く輝かしいキャリアを積んできた方もいるのですが、自分の肩書きや業績、資産についての話題は出ませんでした。
その代わりに多くの人が話すのは、素晴らしいパートナーに恵まれたこと、良い親になれたこと、仕事で同僚と良い関係を構築できたこと、といった人間関係に関することだった、ということです。
また、一番人生で後悔したことも人間関係に関することでした。
自分の時間を労働に使いすぎた、本当に大切な人たちのために時間を使うべきだった、という声が多くあるのだそうです。
ただ、どれだけ多くの人間関係が必要か、ということは人によって変わってきます。
多くの人間関係を構築することでエネルギーを得る人もいれば、限られた人数の中で深い関係を構築することに幸せを感じる人もいるということです。
この研究でわかったことは、人間は、自分が助けを必要とした時に頼れる人が1人か2人は必要だということらしいのです。
また、この研究では、人間関係を持つことによって人は幸せになるだけではなく、身体的にも健康でいつづけることができることが判明しています。
そして人間関係は、必ずしも家族や友達である必要はなく、よりカジュアルな関係でもいいということなのです。
例えば、スーパーやコーヒーショップで知らない人と立ち話をしたりというような、そういった小さな交流も、幸せな人生を送るカギだということです。
アドラーは、
「人間のすべての問題は、人間関係にある」
と述べています。
このハーバード大学の研究は、このアドラーの言葉を大いに裏付けていると言えます。
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