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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
前回、幼い頃の記憶には、さまざまヒントが隠されている、ということを書きました。
例えば、それには、どうしてライフスタイル(人生の目標に対する一貫した動きのこと)がその特定の形を取ったのか、ということが表されています。
あるいは、幼い頃の環境において、自分の劣っている部分や肉体的な欠陥を克服するために、どうやって自らを訓練していったのか、ということについても確かなヒントを与えてくれます。
多くの場合、勇気や共同体感覚(共同体に対する所属感、共感、信頼感、貢献感を総称して言ったもの)の成長度も読み取ることができます。
治療に訪れるのは、甘やかされた子どもだった人が多いために、最も古い記憶には、ほぼ母親のイメージが登場することが多い傾向にあります。
実際、甘やかされた子どものライフスタイルに歪んだ認知があると疑われる場合には、母親についての記憶を語るだろう、と予想することができます。
ただ、その記憶の意味を患者はまったく理解していません。
例えば、
「部屋に座っておもちゃで遊んでいて、近くにはお母さんがいた」
と答える人がいたとします。
この場合、患者は、これを単なる記憶だと思い込んでいて、内面の構造そのものと一致するとは決して考えないのです。
記憶の意味を評価するには、幼い頃の知覚パターンと、現在の態度で見つけられるすべての要素を関連付けて考える必要があります。
そうすることによって、それぞれの要素が一致しているということがようやく理解できるのです。
先ほどのおもちゃで遊んでいた、という患者の例で言うならば、この患者が一人でいる時に不安を感じるか、ということを確かめることから始めるべきでしょう。
母親とのつながりへの興味は、
「信じてもらえないと思うけれど、生まれた時、お母さんに抱っこされたことを覚えている」
といった架空の記憶に表れる場合さえあります。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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