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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、アドラー心理学では、基本的に『トラウマ』という原因論的な考え方をしません。
なぜなら、ある体験がトラウマになるという原因論的な考え方では、同じ体験をしたにも関わらず、なぜある人にはそれがトラウマとなり、なぜある人にはそれがトラウマとはならないのか、その違いを説明することができないからです。
重要なことは、どのような体験をしたかではなく、その体験にどのような意味づけをしたか、ということなのです。
個人個人が、自らの体験をどのように捉え、どのように解釈したのか、それこそが重要なのです。
それゆえ、アドラー心理学では、『ある体験がトラウマになる』という原因論的な考え方を認めていないのです。
また、私自身が、『ある体験がトラウマになる』という原因論的な考え方に与しないもう一つの理由は、その考え方があまりにも人間の能力を低く見ている考え方に思うからです。
それは、人間の能力を否定している考え方だからです。
『人間には困難を乗り越える能力がない、だから、乗り越えられない体験はトラウマになるのだ。』
そのように言っているように聞こえるからです。
私自身は、人間は誰しも、人生におけるどのような困難をも乗り越える能力がある、と信じています。
だからこそ、『ある体験がトラウマになる』という人間の能力を否定する考え方には納得できないのです。
8月15日は、『終戦の日』でした。
先の大戦では、多くの方がその犠牲になられました。
そして、戦争では、今の私たちが想像もできないような悲惨で苦痛な体験を多くの方がされてきたことだろうと思います。
子を失った方もいれば、親を失った方もいる、そして、愛する家族すべてを失った方もいるでしょう。
また、長崎や広島の人たちは、世界で唯一の原爆を経験されました。
そんな悲惨な体験をされたにもかかわらず、多くの方たちが、その体験を乗り越え、戦後の焼け野原を生き抜き、この国を復興へと導いてくれました。
そのお蔭で、私たちは、今こうして平和な暮らしを続けることができています。
先の大戦を生き抜いた人たちの姿は、私たち日本人の誇りであると同時に、人間にはどのような困難をも乗り越える能力があるということの証しでもあります。
それゆえ、私は、『ある体験がトラウマになる』という人間の能力を否定する原因論的な考え方には納得できないのです。
だからこそ、『人間にはどのような困難をも乗り越える能力がある』とする考え方を信じるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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