加夜奈留美命神社古社地 (天神社跡) 磐座群
大和国高市郡
奈良県高市郡明日香村大字上居
(アクセス、駐車は下部写真参照)
■延喜式神名帳
加夜奈留美命神社の論社
■祭神
◎談山神社が鎮座する「御破裂山」山頂の西方1kmほど、他に有名所で言えば岡寺の東方1kmほど、「万葉展望台」の東100mほど。標高460mほどの山中にあります。
◎正確な場所を示すのは困難。案内も無ければ、社殿跡等も無し。おそらく磐座を直接拝する原始的信仰の社だったと思われます。巨石10体ほどが密集した、いわゆる「磐座群」のように見受けられる地をもって古社地として掲げておきます。
◎「出雲国神賀詞」に記されるのは、「大名持神は大御和の甘奈備に、阿遅須伎高孫根神は葛木の鴨の甘奈備に、事代主神は宇奈提に、賀夜奈留美神は飛鳥の甘奈備に鎮座させて皇御孫命の守護神とさせた」(大意)。
このうち賀夜奈留美神のみが所在不明となっていたため、哀れに感じた石上神宮の宮司であった富岡鉄斎氏のはたらきにより、明治時代に現在の加夜奈留美命神社に鎮めるということになりました。「栢森(かや)」が「カヤナルミ神」に通ずるということから。
◎ところがその社は「式内社 瀧本神社」とする説が有力。あるいは別説として「式内社 氣吹雷響雷吉野大國栖御魂神社」の後継社であったとするものも。いずれにしても比定違いであったとするのが定説。
◎もう一つの候補地は明日香村坂田に鎮座する葛神社。どちらも決定力には乏しく、解決されることはなさそうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200510/09/keith4862/0a/89/j/o1080081014756454566.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200510/09/keith4862/d3/83/j/o1080081014756454601.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200510/09/keith4862/a0/40/j/o1080081014756454607.jpg?caw=800)