葛神社 (明日香村阪田)
大和国高市郡
奈良県高市郡明日香村阪田736
(駐車は下部写真参照)
■延喜式神名帳
賀夜奈留美命神社の論社(旧社地)
気吹雷響雷吉野大國栖御魂神社 二座 並名神大 月次新嘗 の論社
■旧社格
村社
■祭神
気吹戸主命
天児屋根命
[合祀] 高龗神
「奥飛鳥」とも称される、明日香村南東部の丘陵地「阪田」集落の外れに鎮座する社。
◎創建年代は不詳。「葛」はかつて「九頭竜大明神」と呼ばれていたものから。現在は廃絶したとされる「式内名神大社 気吹雷響雷吉野大國栖御魂神社」の「國栖(くず)」と符号、さらに神名も符号と十分な可能性を感じさせます。また別に「式内社 賀夜奈留美命神社」の旧社地ではないかとする説も。
◎社地の横を流れる小川は九頭竜神を祀るにしてはやや貧弱なものの、往古は激しいものだったのかもしれません。もしくは下流においての水害を上流のこの地に求めたものか。
◎当社から500mほど奥地の山中に「くつな石」と呼ばれるものが坐しています。蛇石とも呼ばれていますが、元来は陽石、もしくは「龗(龍)神」そのものであったように思います。そこで祀られていた龗神社が明治の合祀政策により、当社に合祀されています。
*写真は2018年10月、2020年9月、2022年5月撮影のものとが混在しています。
「阪田」の最奥地、「くつな石」方面へ向かう道から分岐して当社へと下る道を撮ったもの。分岐直前は広くなっており、いつもそこに車を停め置き歩いています。