(小杜神社境内の｢古事記献上記念碑｣)◎過去記事
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【読み下し】
大抵記す者の所は 天地開闢より始めて 以てここに小治田の御世に訖る 故 天御中主神以て下 日子波限建鵜草不合尊以て上を 上卷と爲し 神倭伊波禮毘古天皇以て上 品蛇御世以て下を 中卷と爲し 大雀皇帝以て下 小治田大宮以て前を 下卷と爲し 三卷を幷びに録す 謹んで以て獻上す 臣安萬侶 誠煌誠恐 頓首頓首
和銅五年正月二十八日 正五位上勳五等太朝臣安萬侶
【大意】
(古事記に)記したのは天地開闢から小治田の御世(推古天皇の御宇)です。それで天御中主神から日子波限建鵜草不合尊(ヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコト)までを上巻、神倭磐余彦天皇(神武天皇)から品蛇別天皇(応神天皇)までを中巻、大雀天皇(仁徳天皇)から小治田大宮(推古天皇)までを下巻として、計三巻を収録しました。謹んで献上します。
臣下安萬侶 誠煌誠恐 頓首頓首(現代の｢敬具｣のようなもの)
和銅五年正月二十八日 正五位上勲五等太朝臣安萬侶
【大意】
◎短く区切ったこともあり、三巻構成としたということ以外は特に中身はありません。
・上巻…天御中主神～ウガヤフキアエズ尊
・中巻…神武天皇～応神天皇
・下巻…仁徳天皇～推古天皇
◎今回で｢序文｣は終わり、次回よりようやく｢本文｣へ。自身の勉強も兼ねて一層しっかりと取り組んでいきたいと思います。