比自岐神社


伊賀国伊賀郡
三重県伊賀市比自岐683
(Pは隣が公園になっており10台ほど駐車可)

■延喜式神名帳
比自岐神社の比定社

■旧社格
県社

■祭神
比自岐神
[配祀] 天児屋根命 天照大神
[合祀] 劔根命 応神天皇 建速須佐之男命 火産靈神 大物主神 宇迦之御魂命 木花佐久夜比売命 大山祇神 伊邪那岐命 大綿津見神 菅原道真


木津川の支流が近くに流れる古い集落の中に鎮座。隣には少し散策できるほどの公園が整備され、100haもある比自岐の森として親しまれている古社です。
ご祭神は比自岐神、比自支和気氏の祖神。比自支和気氏は代々、遊部として天皇の殯に奉仕する氏族として仕えていました。比自岐は「火食」とも書かれ死者と一つ竈で共食していたとされます。現在は忍者の里などとされひっそりとした村里のイメージがある伊賀ですが、朝廷との繋がりも強く、また大和朝廷と皇大神宮との間に位置する重要な地域でした。
多くの配祀や合祀が見えるのは、明治の合祀政策を強力に進めた三重県によく見られる現象です。
また南東2kmほどのところに比々岐神社があり、社名の近似性から何らか関連があるのかもしれません。