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茅場町 OSCAR

昨日MEGでお会いした茅場町のAudio Jazz cafe & Bar『OSCAR』の中塚さんに写真を渡すべく、実際にお店に伺ってきました。


ちょうど、仕事の関係で日本橋方面に行く事になったので、それをダシにOSCARに行ってきた・・・と言うわけです。






茅場町駅2番出口を出て、日本橋方面に1本入った道に出ると『OSCAR』の看板が見えてきます。

true-OSCAR外観


階段を上って2階に上がるとすぐに入り口のドアが有り、ガラスの窓が大きく、非常に明るく綺麗な店内にホッとしつつドアを開けてお店に入ると、熱のあるジャズの音が耳に飛び込んできます。


「いらっしゃいませ」

笑顔で、静かな声で迎えてくれる中塚さん。

「昨日はどうもありがとうございました。」

昨日撮影した写真を渡しながら挨拶すると、

「あぁ!わざわざありがとうございます!いやぁ、嬉しいなぁ!!」

と、更に笑顔で写真を受け取ってくれました。



決して広いとは言えないながらも、清潔感があって整頓されている店内は非常に好感が持てます。
さらに、店の奥に設置されているAvantgarde Acousticの「DUO」と、McINTOSHの4台の「MC1201」がなんともゴージャスで、オーディオファンならずとも「格好良い」と感じる事間違い無しです。

true-OSCAR店内


「DUO」から流れてくるジャズは、LPやCD問わず、非常に熱がありながらも耳に気持ちイイ優しさの有る音。

MEGの「DUO」からは、まるで喧嘩殺法のような力強く刺激の強い、非常に締まった音。

一方、OSCARの「DUO」からは、MEGのような刺激は無く、しかし、決してBGMに甘んじない芯のある音。
低音は強靭な押し出しのある低音と言うよりも、もう少しゆとりのある柔らかい音。しかし、音像がぼやけていないのは中塚さんのチューニングの成果か。



中塚さんは寺島さんの本に影響を受けてオーディオマニアになり、定年後に一念発起して好きなオーディオとジャズのお店「OSCAR」を開店したとの事。
寺島さんの影響を受けたと言う事も有り、寺島さんの家の「TRIO」や、MEGの「DUO」の音も非常に違和感無く楽しめたとのこと。

オイラが寺島さんの家の「TRIO」を聴いたときは、好みとかそう言う感情を通り越して、その怒濤の様な音力に感激してしまったのを覚えています。
確かあの時、あの音を聴いた時には率直に「くやしい!」と思い、その力強いサウンド、耳をつんざく様なシンバルの音を自分の家でも聴きたい!鳴らしてみせる!と興奮したのを思い出しました。




さてさて、挽き立てコーヒーを注文すると、綺麗な奥様がコーヒーを運んできてくれました。

あ、いい香り。

そのコーヒーを飲んでみると・・・あぁ、美味しい。

口に含むと適度に焙煎された豆の香りがフワッと鼻に抜け、次に味が口一杯に広がります。
酸味が非常に少なく、かと言って決して渋みや苦みが強くない、非常に軽やかで爽やかなコーヒーのほろ苦さがイイ。

コーヒーは・・・MEGよりもこっちの方が好みだな(笑)。


そんな美味しいコーヒーを飲みながら、中塚さんとオーディオやジャズの話を楽しんでいると、仕事仲間が合流。
今度は、オーディオに疎い仕事仲間にオーディオの素晴らしさや楽しさを説明(笑)。





そんなこんなしていると、次の打ち合わせの時間が近づいてきたので移動するため、後ろ髪引かれつつもOSCARを後にする事に。


今度は是非、ジックリとお食事も楽しみながらジャズに浸ってみたいですね。



本日のお薦めCDはコチラ↓

Sahib Shihab/Sahib Shihab And The Danish Radio Jazz Group


Ignasi Terraza/In A Sentimental Groove

MEGに・・・ホルガーさんがやってきた ヤア!ヤア!ヤア!

12月1日23時16分、急に携帯電話が鳴り出しました。


「こんな夜遅くに誰??」と、携帯を開けてみると・・・・なんと吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」店主の寺島靖国さんからの電話。

どうかしたのかな?と、電話に出てみると・・・



「あ、後藤さん、あのね、明日、アバンギャルドの社長がMEGに来るんですよ。だからね、オーディオマニアの人にも来て貰いたいんですよ。来てくれませんかねぇ。誰か知り合いのオーディオマニアが居たら、誘って一緒に来て下さいよ。」

とのこと。





・・・・えっ!?今日の明日!?しかももう夜中ですぜ!?(笑)






ということで、当然のように平日の昼間に捕まるオーディオマニアの知り合いなんて居ないわけで(だってみんな普通に仕事だもの・・・)、しかしながら直電を貰って行かないわけにもいかないので、オイラだけ仕事そっちのけ(?)で吉祥寺のMEGに向かったのでありました。





Avantgarde Acoustic(アバンギャルド・アコースティック)は、ドイツのスピーカーメーカー。
寺島さんは一目でその風貌に惚れてしまい、自宅用にハイエンドの「TRIO」、MEGにミドルエンドの「DUO」を即購入してしまったのですが、兎にも角にも超弩級のホーン型スピーカーを作っているメーカーなのであります。

国内ではEsotericTEACのオーディオ専門会社)が代理店を務めており、最高級システム「TRIO+6BASS HORN」(定価1800万円)もどんどん売れているという恐るべきスピーカーなのです。


true-TRIO+6Bass Horn




そんなスピーカーメーカーの社長、ホルガー・フロンメ氏が数回の来日にして初めて、このMEGに来ると言うことで、それは面白い・・・・単純にオーディオマニア心をくすぐられてオイラはMEGに来たわけです。




で、しばらくして寺島さんが到着。

その後にホルガー・フロンメ氏やEsotericの重鎮の方々がMEGに到着。

寺島さんに招かれていた、オーディオ評論家の長澤祥さんや、MEGに触発されてアバンギャルドの「DUO」を購入し、茅場町に「OSCAR」というジャズ喫茶をオープンした中塚さん、今度寺島さん監修でレコードジャケットの写真集を発売する春日出版のSさん(自宅で「UNO」を使用中)など、次々にホルガー・フロンメさんに紹介されていきます。
で、オイラはどのように紹介されるんだ???と思ったら・・・えぇ~!!俺って、そういう感じ!?

・・・いや、まぁいいや(笑)。







そんな感じで賑々しくホルガー・フロンメさんを交えてMEGのDUOの音を聴きながらお喋りが始まりました。

true-2008-12-2-MEG-1


true-2008-12-2-MEG-2





途中、寺島さんはヒートアップ!
ホルガーさんは真面目だから考え込んじゃったり・・・
「とにかく、このシンバルの音を聴いて欲しい!」と、寺島さんが取り出したのはコレ↓

For Jazz Audio Fans Only


コレの1曲目、GEORGES PACZYNSKI TRIOの「Generations」に収録されている「PATCHWORK」という曲。
寺島さんが昨年から「とにかくシンバルを聴いてくれ!」と、ズッと押している1曲です。



とにかく楽しい話からホルガー・フロンメさんの真面目なオーディオ哲学など、様々なお話を伺うことが出来ました。



詳細は来年2月発売の「オーディオアクセサリー132号」(音元出版)に掲載されますので、そちらをご覧下さいませ!



最後に、
true-2008-12-2-MEG-3

左から ホルガー・フロンメさん、茅場町OSCARの中塚さん、MEG店主の寺島さん




それはさておき、ホルガー・フロンメさん達が帰られた後、しばらく寺島さん達とお話しをしていましたが、その時に聴かせて貰った「Jazz Bar 2008」のマスターCD-Rと同じマスタリング用CD-Rに記録されたサンプルを聴かせて貰いましたが・・・凄かった・・・こんなに鮮烈で聴き疲れのしないCDがあるんですなぁ・・・。



寺島さん、今日はお誘いいただいてありがとうございました~!!

VIVA! Ringo!!

椎名林檎
林檎祭


29日、椎名林檎10周年記念祭『林檎博'08』に行ってきました。
もう、林檎好きとしては行かないわけにはいかないライブだったのです。


いやはや、久しぶりに鳥肌立ちっ放しの超絶ライブでした。


広い会場ギュウギュウ、満員御礼の大入り。
オイラは300LVの3階席だったのだけれど、ちょうどステージと対峙する真正面の席。
ステージからは遠いけれどステージ全体、会場全体を同時に見渡せる良い席でした。


いよいよ林檎嬢が登場。
頭に角に純白のレースをかぶせた様な異様な出立ちで登場した林檎嬢。
・・・えっ!?頭の形どうなってるの(笑)!?


そして新旧問わず、デビュー曲の「幸福論」、ブレイクの切っ掛けになった「歌舞伎町の女王」などから、最新の曲までを一挙に歌います。
オーケストラとバンドの重厚なサウンドに、林檎嬢の狂気を感じる素晴らしい歌声。
これはコンサートでしか味わえないサウンドです。
平静を装いながらも内心カッカと熱くなり、そして林檎嬢のシャウトする声を聴く度に鳥肌が立ち、感動の嵐でした。

林檎嬢のライブは初めてだったのですが、この演出の素晴らしさ、アレンジの素晴らしさ、構成の素晴らしさ、全てが極上で感服の連続です。


途中、ダンサーが登場したと思ったら、直後の曲では数十人の踊り子さんが登場し圧巻。
林檎嬢の兄上、椎名純平氏も登場し、まさに白熱、発狂、興奮のライブでした。
また、歌の合間には林檎嬢の息子のナレーションで林檎嬢の生い立ちを披露。
息子まで組み込んでくるとは、林檎嬢流石です。


ちなみに、会場入場時に「おみやげ」が配布されたのですが、中身は「旗」と「ワッペン(?)」と「ロゴ入りポケットティッシュ」。
「旗」が配布された事で、お客さん全体、会場全体で旗を振り、オイラの座っていた席から見るとまるで紅い大海のような独特なウネリが生じていて、これもまた感動してしまいました。







椎名林檎は生み出しながら破壊を繰り返すミュージシャンでは無いでしょうか。

椎名林檎が認知される事になった「歌舞伎町の女王」から1stアルバム「無罪モラトリアム」に至るまでにも、「ここでキスして」で「歌舞伎町・・・」のイメージを壊し、決して固定化した音楽像を作らない、まさに表現者なのだと感じます。



今回のライブでは、それらの変遷全てを辿ることが出来、まさに10周年記念の「林檎博」の名に相応しい内容でした。






表現者 椎名林檎、健在です。