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今年も大宮氷川神社 十日市

今年も昨年と同じく大宮氷川神社の大湯祭、『十日市』に行って参りました。



極寒の景気の中、早朝までの雨もしっかり止んで日が落ちても仄かに温かな中、今年も大勢のお客さんで賑わっていました。

相変わらず大量の露天が並び、行き交うのも困難な程に大勢の人出。

来年こそはこの不況の波を乗り切ろうと、大型の熊手を背負って歩いている人が多かった。



神輿や祭り囃子は無いけれど、こんな地元の祭りが好きです。



そんな2008年、十日市の写真集です。

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祭りと言えばお勧めしなければならないのはこのCD↓

白木秀雄/祭りの幻想

何度も紹介しているアルバムですが・・・これぞ、The 和 Jazz!
琴が出てきた時にはどうしようかと思ったけれど、こんなにグルーヴィーな熱い演奏、なかなかありませんよ!
特にリーダーの白木秀雄のドラミングの凄まじい事・・・
未だ聴いた事が無い方、必聴です!

Have Yourself A Merry Little Christmas

いよいよ12月に入り、第2週目・・・ということで、そろそろ街もどこもクリスマス一色・・・いや、なんだかんだ鏡餅の販売もしているから一色ではないか?・・・ともかく、良い時期になってきたので、先月発売になったジャズ歌手、MAYAさんのクリスマスアルバム『Have Yourself A Merry Little Christmas』のご紹介&レビューをば・・・



Maya (Jazz)/Have Yourself A Merry Little Christmas



前作、『Maya + Jazz』とは全く異なったコンセプトの本作。
前作ではシットリとジャズバラードを歌い上げていましたが、今度はクリスマスソングを中心に楽し気に、それでいて儚気に歌い上げています。

本作のコンセプトは、「一人でクリスマスを過ごす人にも聴いてもらえるクリスマスアルバム」とのことで、楽しいだけでなく、何処か儚い雰囲気も醸し出している面白いアルバムです。

この儚かさは、楽しくクリスマスを過ごしている時の、この時間が終わってしまう事をフと考えた時の儚かさにも通じるところがあり、なんとも情緒的なのです。




■1曲目 「Have Yourself Merry Little Christmas」

いわゆるオーソドックスなクリスマスソングではなく、いきなりバラードでしっとりと聴かせるクリスマスソングです。
この曲がこのアルバムのタイトル曲であることを考えると、MAYAをはじめとするメンバーのこのアルバムに込めた想いが少し、分かるような気がします。
ピアノの綺麗な旋律がMAYAさんの歌声と合わさり、ウットリと聴くことが出来ます。
うん、コレを聴いていれば一人でクリスマスを過ごせそうだ(笑)。



■2曲目 「Gee Rudolf Ain't I Good To You」

ルドルフはトナカイのこと。
MAYAさんの解釈では、「愛を囁ける恋人が居ないなら、いっそトナカイにでも語りかけるしか・・・」という曲のようです。
なるほど、少しうなだれながら、そしてシャンパンを一人傾けながら、まるで愚痴っぽいような印象も歌声から感じられます。



■3曲目 「I'll Be Seeing You」

ここに来てようやく明るい曲。
ようやくクリスマスの夜を迎えます。
全体的に陽気な雰囲気を帯びたこの曲調、歌声は好きなのですが、途中、語り(英語)が入るのが個人的にチョット・・・
語りって、聴いていて恥ずかしくなっちゃうんですよねぇ・・・。
でも、ライブで聴くとまた、全然印象が違うのが語りの怖いところ・・・



■4曲目 「Let It Snow」

いよいよオーソドックスなクリスマスソングの登場です。
この時期になると街角でもこのメロディーは耳にします。
しかし、そんな耳タコの曲をダラダラと聴かせないのがJazzアレンジの魅力でしょうか。
松尾明トリオの演奏がなんとも楽しげにスウィングし、そこにMAYAさんの歌が載ることでただのクリスマスソングではなくなるのが何とも面白い。



■5曲目 「Jingle Bell」

これもまた非常にオーソドックスなクリスマスソング。
これを松尾明トリオのインストで聴かせます。

・・・それにしても・・・勢いで録ったな!これ!!
松尾さんのドラムが軽快にスウィングし、寺村容子さんのピアノがゴリゴリと弾け、嶌田憲二さんのベースが楽しそうに走っていきます。
コレは楽しい!
家族の楽しいクリスマス曲の定番に指定!



■6曲目 「Darn That Dream」

気怠さたっぷりの1曲。
その気怠さを、ネットリと絡みつくようなMAYAさんの歌声が演出し、先ほどの松尾明トリオの勢いとのコントラストが非常に素晴らしい。
こういう曲が入っている本作は、クリスマス時期だけでなく、いつでも手にとって聴いて欲しい・・・と言うMAYAさんの姿勢を感じます。
こういう曲は、クリスマスに恋人同士で聴いても十分に浸ることが出来るし、クリスマス時期でなくても、また、恋人同士でなくても、なんとも心地よく浮遊するように聴くことが出来ます。
聴けば聴くほどハマりそうな1曲。



■7曲目 「White Christmas」

そして再びクリスマスの名曲。
このあまりにも有名な曲を英語ではなく、ポルトガル語(だよな・・・?)で歌い上げます。
そのせいか、ラテンな雰囲気もありながら、それでいて窓の外には雪が降っているような不思議な感覚が楽しい1曲になっています。



■8曲目 「Winter Wonderland」

あぁ、この曲って「Winter Wonderland」っていう曲だったんだ。
耳馴染んだ曲ではあるものの、曲名までは知りませんでした。
恐らく、このCDを聴く人の多くはこの曲を聴いたことがあるでしょう。
クリスマス時期になると良く耳にする1曲です。
これもまた松尾明トリオのアレンジが退屈させずに聴かせてくれます。
MAYAさんの声が弾んでいるのもこのアルバムでは貴重?
何とも楽しげな1曲。



■9曲目 「God Rest Ye Merry Gentlemen」

松尾明トリオによるインスト曲。
メンバーはこの曲を入れなくても良いんじゃないか?と言っていたそうですが、プロデューサーの寺島靖国さんが猛烈にプッシュし、収録することになった曲だとか。

寺島さん、大正解。

この曲を初めて聴きましたが、なんと格好良く、旋律が美しい曲なんでしょうか。
この旋律を崩さず、そしてアドリブではこの美旋律に負けないメロディーを紡ぎ出した寺村さんのピアノは最高です。
そして松尾さんのドラムも、嶌田さんのベースも「ジャズ」を力強く込めた演奏で、私服の1曲。
是非ともこの曲は松尾明トリオの定番にして貰いたい。



■10曲目 「Prelude To A Kiss」

デューク・エリントン作曲の名曲。
直訳すると「キスの前ぶれ」。
歌うのが難しそうな曲です。
もう後は隣にいる恋人にキスをするだけ。
そんな空気を感じつつ、少し焦らしながらギュッと手を握る・・・そんな情景が浮かびます。

・・・もっとも、一人でクリスマスを過ごすオイラには関係ありませんが・・・(笑)



今回の「Have Yourself A Merry Little Christmas」は、「黄色」を基調としたデザインが目を惹きます。

普通、この時期のクリスマスアルバムであれば赤や白を基調としたデザインのものが多いでしょうが、このアルバムは、ジャケットからして赤よりも黄色寄りの色調の写真、黄色の文字やトラック表記、そしてディスク自体もレーベル面は黄色で、ディスクを固定するスポンジも黄色・・・
徹底した「色」によるアルバムイメージの統一で、デザインも非常に楽しめます。
また、本作のアナログ盤(限定発売)もイエロー盤という、「そんな色のLP作れるの?」とビックリするような色を使うこだわり様。
是非一度、店頭で手にとって見て下さい。



さてさて、そんなMAYAさんの今年最後の大型ライブ、横浜赤レンガ倉庫でのライブが12月27日に開催されます。


MAYA 2008年ファイナルコンサート in 横浜
日時2008年12月27日(土曜日)
開場 18:30
開演 19:00
会場横浜赤レンガ倉庫 1号館3階ホール
出演MAYA(Vo)
松尾明(Ds)Trio
 寺村容子(P)
 嶌田憲二(B)
with 高橋康廣(Ts)
BREEZE(Chorus)
料金5000円(全席指定)
チケット問い合わせ■Bar Bar Bar
電話予約 045-662-0493 (17:00~23:00)
メール予約(24時間受付)
FAX予約 045-662-4470 (24時間受付)

チケットぴあ



皆さん、恋人と、ご家族と、あるいはお一人でも・・・是非是非お越し下さいませ!

オーディオデータ転送のジレンマ

今回は完全にガッチガチにオーディオのお話なので、分からない方はごめんなさい。



オーディオはケーブル1本で音がガラリと変わってしまうのはオーディオ好きならご存知の方が多いでしょう。
故にケーブルを取っ替え引っ替えして音の違いを楽しんでおられる方も多いと思います。
オイラもその一人。
過去から現在に至るまで色々なケーブルを試して楽しんでいますし、これからも楽しみたいと思っています。


さて、アナログの音声信号がケーブルを辿って、例えばプリアンプからパワーアンプへ、またはパワーアンプからスピーカーへと信号が移動する際に、その導線となるそのケーブルの特性や長さなどの影響を受けて、例えば信号が減衰したり、ノイズが乗ったりする事が有るでしょうし、そう言った事を経てスピーカーから音が出るわけですから、ケーブルの種類によって音が変わるのも十分に理解できると思います。


問題はデジタル信号です。

デジタル信号の場合、信号が許容範囲以上に減衰してしまったり、ノイズによって信号の一部が破壊されてしまうと、オーディオ機器はその信号を「音」として認識することができなくなり、結果、音は出なくなってしまいます。
もっとも、多少のデータ破壊に関しては、オーディオ機器のデータ訂正機能によって復元され、元の信号と全く同じ信号が再構築され、信号は「音」としてアナログ変換される事が可能になるわけです。


しかし、デジタル信号をやり取りするデジタルケーブルを換えても音は確実に変わります。
そもそも物理的にデジタルデータが「Aの機器」から「Bの機器」に移動する際に、何らかの変化を起こす事は無いわけで、前述の通り、変化があったら音として認識できない信号になってしまうわけですから、「Aの機器」と「Bの機器」は全く同じデジタルデータを受け渡ししている事になります。

それなのに音は変わる。

オイラも随分デジタルケーブルを取り替えて遊んでいます。
嫌と言う程に音が変わります。


デジタル信号も、結局のところケーブルという物理的な「」を通して伝わるため、例えば遅延やノイズによって信号の電波に影響を与えているのかもしれません。
その結果、エラーを訂正する側の機器の演算負荷によって、D/A変換する際にアナログ信号に何らかの揺らぎが生じるのかもしれません。
だから音が変わるのかもしれません。



しかし・・・実際に「音」と関係のない信号が通るケーブルを換えても音は変わってしまいます。



例えば、CDトランスポートやDAコンバータにクロックジェネレータを繋ぎ、外部の厳密なクロック信号を機器同士で共有する事で、ジッターノイズを除去して高音質化を図る・・・という事をしている方も多いでしょう。
その、外部クロックを受信するためのBNCケーブルを換えるだけでも、音は激変してしまいます。


・・・なぜ!?






そしてまた、「音」のデジタル信号を移動させる手段として、「無線」を用いる手法が一般化してきました。

スイスのハイエンドオーディオの老舗「LINN」は、ハイエンドオーディオとしてはいち早く無線によるデジタルデータの受信機を発売し、オーディオマニアに注目されています。


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フラグシップ機が「KLIMAX DS」 2,940,000円
ハイエンド機が「AKURATE DS」 892,500円
ミッドレンジ機が「MAJIK DS」 451,500円
エントリー機が「Sneaky Music DS」 294,000円(アンプ内蔵)


いずれも、パソコンでリッピングし、ネットワークHDDに記録しておいた音楽データを、ネットワーク経由で受信して再生する(DAコンバータに出力したり機器内でDA変換する)オーディオ機器です。

「ケーブルを使わない」という新しい仕組みに感動し、更にその音に感動しているオーディオマニアは少なくないと思います。








さて、デジタルデータを無線で送受信するのは、ケーブルで送受信するよりも良いのでしょうか?


無線の良いところは・・・

 ・ケーブルによる距離の制限をなくす
 ・ケーブルの特性による音質変化をなくす
 ・HDDに記録できるので、リッピング後のCDは倉庫にしまっておける

と言うところが大きいのでしょうか。


しかし、パソコンで無線を使っているユーザーは良く分かると思うのですが、無線の場合、転送速度が安定しないと言う非常に大きな欠点が有ります。
人の往来だけでも電波の妨げになり、急に転送速度が落ちてしまう事も往々にして有ります。
これはケーブルとは別の物理的影響が「有る」ということではないでしょうか。


では、ネットワークを無線ではなく有線、要するに「LANケーブル」で結線すれば良い音がするのでしょうか?
しかしそれでは結局ケーブルの影響を大きく受ける事になり、同軸デジタルケーブルやAES/EBU規格のデジタルケーブルでトランスポートと結線するのと大差ない様に感じます。





この手の事を考えると、他にもとにかく色々な問題や可能性、影響が頭をよぎり、収拾がつかなくなってしまいます。











え?
何が言いたいかって?














KLIMAX DSを買って、自宅でじっくり使い倒してみたいなぁ・・・と妄想しているだけですよ(笑)。



さて、本日お薦めのCDはコチラ↓

高橋康廣with松尾明/Melancholy Selenade


Various/Jazz Bar: 2008