VIVA! Ringo!! | UNTITLED

VIVA! Ringo!!

椎名林檎
林檎祭


29日、椎名林檎10周年記念祭『林檎博'08』に行ってきました。
もう、林檎好きとしては行かないわけにはいかないライブだったのです。


いやはや、久しぶりに鳥肌立ちっ放しの超絶ライブでした。


広い会場ギュウギュウ、満員御礼の大入り。
オイラは300LVの3階席だったのだけれど、ちょうどステージと対峙する真正面の席。
ステージからは遠いけれどステージ全体、会場全体を同時に見渡せる良い席でした。


いよいよ林檎嬢が登場。
頭に角に純白のレースをかぶせた様な異様な出立ちで登場した林檎嬢。
・・・えっ!?頭の形どうなってるの(笑)!?


そして新旧問わず、デビュー曲の「幸福論」、ブレイクの切っ掛けになった「歌舞伎町の女王」などから、最新の曲までを一挙に歌います。
オーケストラとバンドの重厚なサウンドに、林檎嬢の狂気を感じる素晴らしい歌声。
これはコンサートでしか味わえないサウンドです。
平静を装いながらも内心カッカと熱くなり、そして林檎嬢のシャウトする声を聴く度に鳥肌が立ち、感動の嵐でした。

林檎嬢のライブは初めてだったのですが、この演出の素晴らしさ、アレンジの素晴らしさ、構成の素晴らしさ、全てが極上で感服の連続です。


途中、ダンサーが登場したと思ったら、直後の曲では数十人の踊り子さんが登場し圧巻。
林檎嬢の兄上、椎名純平氏も登場し、まさに白熱、発狂、興奮のライブでした。
また、歌の合間には林檎嬢の息子のナレーションで林檎嬢の生い立ちを披露。
息子まで組み込んでくるとは、林檎嬢流石です。


ちなみに、会場入場時に「おみやげ」が配布されたのですが、中身は「旗」と「ワッペン(?)」と「ロゴ入りポケットティッシュ」。
「旗」が配布された事で、お客さん全体、会場全体で旗を振り、オイラの座っていた席から見るとまるで紅い大海のような独特なウネリが生じていて、これもまた感動してしまいました。







椎名林檎は生み出しながら破壊を繰り返すミュージシャンでは無いでしょうか。

椎名林檎が認知される事になった「歌舞伎町の女王」から1stアルバム「無罪モラトリアム」に至るまでにも、「ここでキスして」で「歌舞伎町・・・」のイメージを壊し、決して固定化した音楽像を作らない、まさに表現者なのだと感じます。



今回のライブでは、それらの変遷全てを辿ることが出来、まさに10周年記念の「林檎博」の名に相応しい内容でした。






表現者 椎名林檎、健在です。