人生が金融チャートのようだ | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

為替やFXのチャートの上下動を見る度に思う。人生の起伏に似ているな、とね。平坦なグラフなんて存在しない。ずっと右肩上がりの成長曲線を維持している人なんて、いやしない。分かっていても、卑屈になってしまう。僕の人生の辛さを、共感してくれる人なんているだろうか。

 

元カノとの交際をスタートした2014年の6月、時同じくして以前の職場にてキャリアをリスタートさせた。直前までいた会社が超ブラックだったので、まさにドラマチックな転職活動の終焉だった。この頃が人生のピークだったか。それから一年近く、安定した感情を保っている。しかし。

 

 

2015年7月、難病発覚。翌月、相手方へ挨拶に行くも賛成を得られず。その後、二度転職を経て、無事に無職へ。元カノも、実家から飛び出して僕を選んでくれたのに、案の定引き裂かれた。去年の今頃は、無気力だった。誰とも会話せず、一日が終わる。それが普通だった。


 

最近、楽しかった頃の夢を見る。昨晩は、同僚の女性と箱根までドライブに出掛けた記憶。あとは、2年前の大阪旅行とか。過去を思い返すのは、老人になってからだと思っていた。まだ30代の僕が、これからも下落を続ける人生を送ることが既定路線となっている。抗いたいが。