たまらなく孤独で、熱い街 -12ページ目

『ルーフォック・オルメスの事件簿』 ピエール=アンリ・カミ

ルーフォック・オルメスの事件簿


 
著者:ピエール=アンリ・カミ 他

編者・解説:北原 尚彦

後書:小野 純一

(盛林堂ミステリアス文庫)

初版:2017年11月25日

 

「黒い天井」(訳:竹内廸也)

「トンガリ山の穴奇譚」(訳:堀内一郎)

「処女華受難」(訳:水谷準)

「宝石泥棒ムササビ男」(作:北原尚彦)

「東京タワーの潜水夫」(作:横田順彌)

絵物語「盗まれた人工処女膜事件」(訳:不明)

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創元推理文庫の『冒険』に比べるとちょっとインパクトに欠けるかな。

さらに横田順彌のオマージュだかパスティーシュだかは全然面白くない。

唯一の救いは北原尚彦のものがオルメスらしさを感じる事ができたくらいか。


『トラウマ日曜洋画劇場』 皿井 垂

トラウマ日曜洋画劇場 (彩図社文庫)

トラウマ日曜洋画劇場
著者・前書・後書:皿井 垂

(彩図社文庫)

初版:2017年6月7日

(2013年9月に彩図社より刊行)

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『脱出』(1972)、『地獄に堕ちた勇者ども』(1969)、『シャーキーズ・マシーン』(1981)、『ダウンタウン物語』(1976)、『悪を呼ぶ少年』(1972)、『ひとりぼっちの青春』(1970)、『ジャイアンツ』(1956)、『カプリコン・1』(1977)、『まごころを君に』(1968)、『スローターハウス5』(1972)、『グライド・イン・ブルー』(1973)、『ときめきに死す』(1984)、『ミズーリ・ブレイク』(1976)、『恋人たちの曲-悲愴』(1970)、『わらの犬』(1971)、『ペーパー・チェイス』(1973)、『扉の影に誰かいる』(1971)、『午後の曳航』(1976)、『世界残酷物語』(1962)、『ウィークエンド』(1976)、『ダラスの熱い日』(1973)、『恐怖のメロディ』(1971)、『狼男アメリカン』(1981)、『ウィラード』(1971)、『ドラゴンへの道』(1972)、『カサンドラ・クロス』(1976)、『アメリカン・バイオレンス』(1981)、『マニトウ』(1978)、『悪魔の追跡』(1975)、『女囚暴動/サバイバル・ヒート』(1986)、『絞殺魔』(1968)、『ヘルハウス』(1973)、『暗殺者のメロディ』(1972)、『マラソンマン』(1976)、『パニック・イン・テキサスタワー』(1975)、『北国の帝王』(1973)、『青い体験』(1973)、『遊星からの物体X』(1982)、『日本沈没』(1973)、『ウエストワールド』(1973)、『エクソシスト』(1973)、『キリング・フィールド』(1984)、『最後の脱出』(1970)、『鏡の中の戦争』(1968)、『センチネル』(1977)、『警視の告白』(1971)、『人類SOS』(1962)、『シャドー』(19829、『砂丘』(1970)

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たしかコンビニで見つけて、「お、町山さんの本か」と思って購入したんだよな。

なかなか面白かったし、目次をみるとなんとなくその洋画劇場のカラーが透けて見えて来るのには笑った。

どうしても見たい(または再見したい)というのはいくつかあったが、機会があれば見てみたいのは結構あった。

『巨神計画』(上・下) シルヴァン・ヌーヴェル

巨神計画〈上〉 (創元SF文庫)

巨神計画〈上〉
著者:シルヴァン・ヌーヴェル

訳者:佐田 千織

(創元SF文庫)

初版:2017年5月12日

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巨神計画〈下〉 (創元SF文庫) 巨神計画〈下〉
著者:シルヴァン・ヌーヴェル

訳者:佐田 千織

解説:渡邊 利道

(創元SF文庫)

初版:2017年5月12日

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2016年の作。

インタビュー形式で物語は進む。

少女・ローズが偶然見つけた巨大な人工の手。

そして物理学者となったローズは自ら巨大ロボットの残りを探すプロジェクトに加わる。

インタビュー形式というのは徐々に全体が見えてくる過程が面白いけど、いらいらすることも多いので、続編もこうなら少々ツライかも。

下巻は色々と混乱状態だが、三部作を見据えてのことだろうがこちらの気力がダウン。


『幻想郵便局』 堀川 アサコ

幻想郵便局 (講談社文庫)

幻想郵便局
著者・後書:堀川 アサコ

解説:仁木 英之

(講談社文庫)

初版:2013年1月16日

(2011年4月に講談社より刊行)

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もしかして隠れSFかもと思って読んでみたら、ミステリ要素もある幻想寄りの小説でした。

幽霊でも妖怪でも死神でもあやかしでもいいけど、どうせ出すなら徹底的に怖がらせて欲しかった。

この世ならぬ者が出てきてホッコリする話は似たようなパターンに陥りがちだが、怖がらせるには作者や読者の想像力が試されると思うので。


『化石少女』 麻耶 雄嵩

化石少女 (徳間文庫)

化石少女
著者:麻耶 雄嵩

解説:千街 晶之

(徳間文庫)

初版:2017年11月15日

(2014年11月に徳間書店より刊行)

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空いた口が塞がらないとはこのことか。

とある高校で次々と殺人事件が起きるが、解決もしないが学校閉鎖もしない。

ただ一人古生物部の部長・まりあだけが生徒会役員に罪をなすりつけるようなトンデモ推理をするがお守り役の彰が他言をとめる。

どれほどの動機があって犯人は重大な一線を越えてしまったのか。

トンデモ推理の一事例がたまたま合っていたからって、どうして他の推理も合っていると思うのか。

私にとっては時間を無駄にしただけの読書だった。




 

『ささやく真実』 ヘレン・マクロイ

ささやく真実 (創元推理文庫)

ささやく真実
著者:ヘレン・マクロイ

訳者:駒月 雅子

解説:若林 踏

(創元推理文庫)

初版:2016年8月31日

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1941年の作。

これは本格もののなかなかの傑作じゃないかな。

誰が犯人でもおかしくないと思わせる状況からの、ウィリング博士の詰めが読ませる。

なるほど、ヒントはあちらこちらに散りばめられていたのに気がつかなかった。

邦題も二重の意味にかけられているようでナイスです。


『最後にして最初のアイドル』 草野 原々

最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)

最後にして最初のアイドル
著者:草野 原々

解説:前島 賢

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2018年1月25日

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「最後にして最初のアイドル」

「エヴォリューションがーるず」

「暗黒声優」

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しかし凄いSFが現れたものだ。

アイドルやソーシャルゲームや声優の話がいつの間にか宇宙を巻き込んだハードなSFになっている・・・。

妄想の赴くままに書かれたような印象も受けるが、どうしてどうして考え抜いて書かれているのだろうな。

ぶっとぶSFを読みたい人は読んだ方がいいかも。

少々お腹にもたれて胸焼けもしますが・・・。


『時間線をのぼろう』 ロバート・シルヴァーバーグ

時間線をのぼろう【新訳版】 (創元SF文庫)

時間線をのぼろう【新訳版】
著者:ロバート・シルヴァーバーグ

訳者:伊藤 典夫

解説:高橋 良平

(創元SF文庫)

初版:2017年6月16日

(1974年に創元SF文庫より『時間線を遡って』にて刊行)

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1969年の作。

むかーし、SFマガジンの中古を購入した時にこれが載ってて、読んだような。

ウブだったので(今でも気持ちはウブですが)、色々と興奮した覚えが・・・。

過去へのタイムトラベルが可能はいいけど、例えば同じ人が同じ時間の同じ場所に今後行く分も含めて100回タイムトラベルを行うとすると、それ自体が歴史となっているので1回目に行こうが100回目に行こうが、常に100人の「自分」がいるんじゃないのかな。

ここらへんが良く分からないが、こういう行為はできないというタイムトラベルものもある。

艶笑もの時間トラベルSFで「おかしゅうて、やがて悲しき」ものかねえ。


『だれの息子でもない』 神林 長平

だれの息子でもない (講談社文庫)

だれの息子でもない
著者:神林 長平

解説:大森 望

(講談社文庫)

初版:2017年5月16日

(2014年11月に講談社より刊行)

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神林の本は9冊目で、どれもそこそこ楽しめて読めるのだが、これは傑作だというのになかなか当たらない。

各家庭に携帯型対空ミサイルが配備された近未来という設定で、これはコメディなのかなと思ってたが、そうでもないような。

亡くなった人のネットアバターをデリートする仕事をしている「ぼく」の前に、女に入れ込んで逃げて死んだろくでもない親父のアバターが現れる・・・。

全体にコミカル調ながらラストは少々しんみり。

未来が神林に追いつけないなら、私は彼の背中すら見えないのかといささかさびしくなったな。


『アラスカ戦線』 ハンス=オットー・マイスナー

アラスカ戦線〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)

アラスカ戦線〔新版〕
著者:ハンス=オットー・マイスナー

訳者:松谷 健二

解説:関口 苑生

(ハヤカワ文庫NV)

初版:2016年1月15日

(1970年に早川書房より刊行)

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1964年の作。

1944年に日本軍はアッツ島を占領し、飛行場の建設を開始。

目的はアメリカ本土への空爆だが、アラスカ上空の天候を的確に把握するための気象情報を集めるために精鋭中の精鋭11名をアラスカへもぐりこませるが、これを察知したアメリカもアラスカを知り尽くした男たちを送り込む・・・。

過酷な大自然を舞台にしたプロ同士の知力体力の限りを尽くした戦いに、最後までだれることなく血わき肉躍らせます。

紅一点のヌナミウト族の娘・アラトナの存在も物語に華を添えます。

第二次大戦ものは優れた作品が多いが、これもその一つと言ってもいいでしょう。