たまらなく孤独で、熱い街 -14ページ目

『屋上のテロリスト』 知念 実希人

屋上のテロリスト (光文社文庫)

屋上のテロリスト
著者:知念 実希人

(光文社文庫)

初版:2017年4月20日

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日本がポツダム宣言を受諾しなかったため、東西に分断された世界。

設定にはどうこう言わないが、私が昭和の人間だからなのだろうか、軽そうな文体で政治や軍事を語られると読むのがイヤになってしまう。

だからして100回も騙された気がしないし、予定調和に進んでいるとしか思えなくて・・・。

やはり著者の文体は青春ミステリが合っているのではなかろうか。



『ぼくが死んだ日』 キャンデス・フレミング

ぼくが死んだ日 (創元推理文庫)

ぼくが死んだ日
著者:キャンデス・フレミング

訳者・後書:三辺 律子

(創元推理文庫)

初版:2017年3月24日

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ある夜マイク少年は少女の幽霊に誘われた少年少女のための墓地で、彼らが順番に語る「自分が死んだ時の話」を聞かされる。

いじめを苦にした自殺のような陰湿なものはなく、逆にSFっぽいのはあったけど少し白けた。

全体的に怖さはなかったが不条理さは感じられて、ラストのオチまで含めれば悪くはなかった。


『出版禁止』 長江 俊和

出版禁止 (新潮文庫)

出版禁止
著者・後書:長江 俊和

(新潮文庫)

初版:2017年3月1日

(2014年8月に新潮社より刊行)

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7年前の心中事件で命を取り留めた女性へのインタビューを足掛かりにその奥の「闇」を照らそうとした、掲載禁止のルポルタージュを公開、という体裁のミステリ。

ご丁寧に著者(長江俊和)の序文やあとがきまでそれらしく書かれているので、勘違いする読者もいるかも。

二転三転して何が何やら状態になりますが、どこまで計算ずくでどこらへんが思わせぶりなのか。

グロいところもありますし、ひねりすぎと思わないでもないですが、読んでいる最中はなかなか面白かったですよ。

『怪物はささやく』 パトリック・ネス/シヴォーン・ダウド(原案)

怪物はささやく (創元推理文庫 F ネ 2-1)

怪物はささやく
著者・前書:パトリック・ネス

原案:シヴォーン・ダウド

訳者・後書:池田 真紀子

(創元推理文庫)

初版:2017年5月31日

(2011年11月にあすなろ書房より刊行)

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2011年の作。

いつも夜中の12時7分に怪物がコナー少年の許へやってくる。

三つの話をするから、コナーが四つ目の話をしろと言う・・・。

コナー少年が何に苦しんでいるのか、先が見えているだけに先へ進むのを逡巡してしまう。

入院している母を助けたい、でも無理なことも分かっている。

理不尽な苦しみにどう折り合いをつけられるというのだろう。

だが、コナーは最後に受容する。


早逝したシヴォーン・ダウドの原案を、パトリック・ネスが素晴らしい物語に仕上げました。

『最終戦争/空族館』 今日泊 亜蘭

最終戦争/空族館 (ちくま文庫)

最終戦争/空族館
著者・後書:今日泊 亜蘭

解説:日下 三蔵、峯島 正行

(ちくま文庫)

初版:2016年10月10日

(1974年10月に早川書房より『最終戦争』にて刊行されたものの増補版)

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PARTⅠ

「完璧な侵略」、「次に来るもの」、「博士の粉砕機」、「地球は赤かった」、「ケンの行った昏い国」

PARTⅡ

「無限延命長寿法」、「素晴らしい二十世紀」、「おゝ、大宇宙」、「スパイ戦線異状あり」、「恐竜はなぜ死んだか?」、「完全作家ピュウ太」、「最後に笑う者」、「秋夜長SF百物語」、「宇宙最大のやくざ者」、「オイ水をくれ」、「何もしない機械」、「古時機ものがたり」

PARTⅢ

「溟天の客」、「幻兵団」、「カシオペヤの女」、「最終戦争」

PARTⅣ

「天気予報」、「ミコちゃんのギュギュ」、「怪物」、「パンタ・レイ」

PARTⅤ

「ロボット・ロボ子の感傷」、「神よ、我が武器を守り給え」、「イワン・イワノビッチ・イワノフの奇蹟」、「坂をのぼれば・・・・」、「早かった帰りの船」、「三さ路をふりかえるな」、「黒いお化け」、「永遠の虹の国」、「光になった男」、「まるい流れ星」

PARTⅥ

「空族館」、「つぎに来るもの」、「ケンの行った暗い国」、「ロボットを粉砕せよ!」、「ああ大宇宙」

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ベタといえばベタですが、宇宙人やロボットがたくさん出てきて楽しい。

いささか古臭いのは仕方ないけど、この作者の文体というかテンポは読んでて気持ちいいですね。

『光の塔』は面白かったけど短編やショートショートはどうかな、と読む前は思ったけどアイデアをこれでもかと披露してくれてて満足できる短編集でした。


『君は月夜に光り輝く』 佐野 徹夜

君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫)

君は月夜に光り輝く
著者・後書:佐野 徹夜

(アスキー・メディアワークス文庫)

初版:2017年2月25日

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これもタイトル買いだったけど、こういうのは書店に行かないと見つかりませんね。

さほど期待しなかったが、程良く面白かった。

「発光病」という難病を患う高1の少女。

クラスを代表して(という名目で)無理やり寄せ書きを持っていくことになった僕。

彼女の願いを代行してトライするうちに、ふたりの距離は縮まったのだろうか。

だが、彼女の死期は徐々に迫る・・・。

彼女の本当の願いを僕は叶えることができるのか。










『ルート66』(上、下) キャロル・オコンネル

ルート66〈上〉 (創元推理文庫)

ルート66〈上〉
著者:キャロル・オコンネル

訳者:務台 夏子

(創元推理文庫)

初版:2017年3月10日

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ルート66〈下〉 (創元推理文庫) ルート66〈下〉
著者:キャロル・オコンネル

訳者・後書:務台 夏子

(創元推理文庫)

初版:2017年3月10日
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 2007年の作。

10年前の作品か。

その後、このシリーズは何作でているのだろう。

シカゴとロスを結ぶかつての大動脈、ルート66。

誰が残したのか、古い手紙に導かれるように、マザーロードと呼ばれるルート66をたどるマロリー。

時を同じくして、行方不明の子どもを探す親たちのキャラバン隊。

それを追うように跳梁跋扈する殺人鬼。

何をしたいのか分からないFBI、そしてライカーとチャールズ。

役者は揃ったのか?

と、思ったが作者にとっては連続殺人鬼も背景のひとつでしかないのかな。

そして、もったいぶったあげくのラスト。

むむむ。


『雨の降る日は学校に行かない』 相沢 沙呼

雨の降る日は学校に行かない (集英社文庫)

雨の降る日は学校に行かない
著者:相沢 沙呼

解説:春名 風花

(集英社文庫)

初版:2017年3月25日

(2014年3月に集英社より刊行)

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「ねぇ、卵の殻が付いている」

「好きな人のいない教室」

「死にたいノート」

「プリーツ・カースト」

「放課後のピント合わせ」

「雨の降る日は学校に行かない」

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胸がチクリとしたり、ラストに前向きになれそうな気分にさせるところもある。

作者にとっては思うところが多々あるのだろうし、もしかして宝の山かもしれないが、そろそろ女子中高生の世界から脱却してくれないかな。

そんなことを、作者よりもよほど危機感を持っているであろう春名風花さんの解説を読みながら思いました。


『因業探偵~新藤礼都の事件簿~』 小林 泰三

因業探偵: 新藤礼都の事件簿 (光文社文庫)

因業探偵: 新藤礼都の事件簿
著者:小林 泰三

(光文社文庫)

初版:2017年6月20日

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「プロローグ」

「保育補助」

「剪定」

「散歩代行」

「家庭教師」

「パチプロ」

「後妻」

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探偵事務所開業資金稼ぎのアルバイトで忙しい新藤礼都は、今日も事件に巻き込まれてゆく。

著者独特の噛み合わない会話や不条理感がはまった時は恐ろしく強烈だが、なぜか安心感もある。

その点では「剪定」と「家庭教師」が面白かったかな。

「散歩代行」と「後妻」には苦笑を禁じ得ないが。


 

『そのときまでの守護神』 日野 草

そのときまでの守護神 (徳間文庫)

そのときまでの守護神
著者:日野 草

(徳間文庫)

初版:2017年2月15日

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書店で見かけた時に『GIVER 復讐の贈与者』が記憶に残っていたので購入したが、1年ほど寝かせてしまった。

遺体と共に棺に入れられて焼却されてしまう造形作家の遺作をなんとしても手元に置いて愛でたい男は、都市伝説のような美術品泥棒と会う事が叶い、遺作を手に入れることができたのだが・・・。

なんだか最初から最後まで軽い感じが。