たまらなく孤独で、熱い街 -13ページ目

『ケレスの龍』 椎名 誠

ケレスの龍

ケレスの龍
著者:椎名 誠

(角川書店)

初版:2016年7月30日

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シーナの北政府ものでは何が魅力かと考えると、得体の知れない動植物やそれらの造語もそうだが、「ゾーン」に迷い込んでしまったかのような先が見えない展開の妙があった気がする(全部とは言わないが)。

これも北政府ものの終戦後らしいが、なんか視界良好でワクワク感がないなと思っているうちに宇宙に飛び出してしまい、今度は説明調になってとてもじゃないが楽しめない。

以前にもつぶやいたかもしれないが、こういうものを書くにはあり余るパワーが必要なんだろうな。

『秘匿患者』 ジョン・バーレー

秘匿患者 (ハーパーBOOKS)

秘匿患者
著者:ジョン・バーレー

訳者・後書:坂本 あおい

(ハーパーBOOKS)

初版:2016年6月25日

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読み終えて気になったのは、果たして辻褄はあっているのだろうかと。

精神医療施設に送られてきたジェイソンという患者。

だが、担当医のリーサに病歴やら経緯やらは明かされない。

なにか重大なことが隠されているのか・・・。

しかし作者は焦らしに焦らしてイライラすることも。

結局このネタになってしまうのか、という残念感が漂う。



『ひきこもりの弟だった』 葦舟 ナツ

ひきこもりの弟だった (メディアワークス文庫)

ひきこもりの弟だった
著者:葦舟 ナツ

(メディアワークス文庫)

初版:2017年3月25日

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家族とは一体なんでしょうね。

家族内の憤りはどこへぶつければいいのか。

でも、環境によっておそらく人は変わることができる(かもしれない)。

啓太は千草によって良い方へ変わったと思っておこう。



『ベンハムの独楽』 小島 達矢

ベンハムの独楽 (双葉文庫)

ベンハムの独楽
著者:小島 達矢

解説:千街 晶之

(双葉文庫)

初版:2016年3月13日

(2010年1月に新潮社より刊行)

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「アニュージュアル・ジェミニ」

「スモール・プレシェンス」

「チョコレートチップ・シースター」

「ストロベリー・ドリームズ」

「ザ・マリッジ・オヴ・ピエレット」

「スペース・アクアリウム」

「ピーチ・フレーバー」

「コットン・キャンデー」

「クレイジー・タクシー」

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読了してから最低1ヵ月は寝かせてしまうので、私の読了日はいいかげんなものです。

で、何冊かある読了本の中から選んで2日に1冊くらいの割で拙い感想を書くわけですが、この本は完璧に内容を思い出せないので焦りました。

余談ですが、短編集で各編すべてが横文字というのも何冊か読みましたが、かっこいいと思ってつけるのかどうか分かりませんがやめた方がいいですね、だって目次を見かえしても全然内容が想起されないから。

つまりはそういうこと(何が?)。





『路傍』 東山 彰良

路傍 (集英社文庫)

路傍
著者:東山 彰良

解説:馳 星周

(集英社文庫)

初版:2010年5月25日

(2008年2月に集英社より刊行)

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「第二の人生」

「最高の一発」

「みな殺しの夜」

「天国いきのスローボート」

「死を口ずさむ」

「船橋スカイライン」

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著者の名前くらいは知ってましたが、『パルプ』(チャールズ・ブコウスキー)の解説を読んで、どんなものを書いているのかテキトーに選んで一冊読んでみました。

知識があってどことなく醒めているような主人公と、純粋すぎるようなツレとのチンピラ二人の物語。

目先のことしか考えていないようなデタラメぶりながら、著者が主人公の姿を借りて「お前にできるかな、でもお前には無理だろう」とうそぶいているような心持にさせる。

でも読後感はさわやかとまでは言わないが、悪くはない。

『ナイツ・オブ・ザ・リビング・デッド ― 死者の章 ―』 ジョナサン・メイベリー/ジョージ・A・

NIGHTS OF THE LIVING DEAD ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド 死者の章 (竹書房文庫)

ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド 死者の章
編者:ジョナサン・メイベリー、ジョージ・A・ロメロ

序説:ジョージ・A・ロメロ

前書:ジョナサン・メイベリー

訳者・後書:阿部 清美
(竹書房文庫)

初版:2017年12月1日

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「デッドマンズ・カーブ」 ジョー・R・ランズデール

「スーという名のデッドガール」 クレイグ・E・イングラー

「ファスト・エントリー」 ジェイ・ボナンジンガ

「この静かなる大地の下に」 マイク・ケアリー

「ジミー・ジェイ・バクスターの最後で最高の日」 ジョン・スキップ

「身元不明遺体」 ジョージ・A・ロメロ

「安楽死」 ライアン・ブラウン

「軌道消滅」 デイヴィッド・ウェリントン

「乱杭歯」 マックス・ブラリア

「灼熱の日々」 キャリー・ライアン

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いきなりの「デッドマンズ・カーブ」の面白さに引きずられて読み終えましたが、和製の『屍者たちの帝国』のバラエティさに比べると、ほとんどが発生直後の状態を描いているので、そこがやや不満かな。

まさかの宇宙もの「軌道消滅」や純愛ものもあったけどね。


【読書メーター】 2018年4月分

今年も1/3が終わり、平成もあと12か月ですか。

本を買うのを抑えて、積読本も少しは消化せねば。

 

4月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:5,282
 

オリンポスの郵便ポスト (電撃文庫) オリンポスの郵便ポスト (電撃文庫)感想
久しぶりに地球以外が舞台の小説を読んだ。災害やら内戦やらで絶滅寸前の火星で郵便配達というのは、安全やコストを度返しだよね。天国に手紙を配達してくれるポストがあるらしいというオリンポス山に、自分を届けてくれとのサイボーグからの依頼。配達人の少女は仕事を全うするためにサイボーグを連れて向かうが・・・。小ネタ大ネタぶち込んで楽しめるが、とどめを刺さなかった敵が何度も出てくるのはちょっとなあ。317ページ
読了日:04月02日 著者:藻野 多摩夫
汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex) 汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex)感想
5冊目が最近でたようだが、年に1冊のペースで消化しているといつ読めることか。今回は「捨てた側」がメイン。考えてみるに、捨てた部分がないだけ心が身軽になりそうなものだが、そうでもないところが人間なんだねえ。前回までの経緯をほとんど忘れているということもあるが、なんかインターミッションみたい。これから階段島でのあれやこれやが始まるのだろうけど、いささか読むのが疲れてきたぞ。334ページ
読了日:04月04日 著者:河野 裕
そのときまでの守護神 (徳間文庫) そのときまでの守護神 (徳間文庫)感想
書店で見かけた時は『GIVER 復讐の贈与者』を読んだ直後だったので思わず購入したが、1年ほど寝かせてしまった。遺体と共に棺に入れられて焼却されてしまう造形作家の遺作をなんとしても手元に置いて愛でたい男は、都市伝説のような美術品泥棒と会う事が叶い、遺作を手に入れることができたのだが・・・。なんだか最初から最後まで軽い感じが。果たして3冊目を読むことはあるのだろうか。279ページ
読了日:04月06日 著者:日野 草
因業探偵: 新藤礼都の事件簿 (光文社文庫) 因業探偵: 新藤礼都の事件簿 (光文社文庫)感想
探偵事務所開業資金稼ぎのアルバイトで忙しい新藤礼都は、事件に巻き込まれたり、探偵の仕事もしていたり。著者独特の噛み合わない会話や不条理感がはまった時は恐ろしく強烈だが、なぜか心地よい。その点では「剪定」と「家庭教師」が面白かったかな。「散歩代行」と「後妻」はひねりすぎて苦笑を禁じ得ないが。334ページ
読了日:04月07日 著者:小林 泰三
雨の降る日は学校に行かない (集英社文庫) 雨の降る日は学校に行かない (集英社文庫)感想
胸がチクリとしたり、どれも前向きな気分になりそうなラストではある。作者にとっては思うところが多々あるのだろうし、もしかして宝の山かもしれないが、そろそろ女子中高生の世界から脱却してくれないかな。そんなことを、作者よりもよほど危機感を持っているであろう春名風花さんの解説を読みながら思いました。271ページ
読了日:04月09日 著者:相沢 沙呼
ルート66〈上〉 (創元推理文庫) ルート66〈上〉 (創元推理文庫)感想
シカゴとロスを結ぶ、かつての大動脈ルート66。誰が残したのか、古い手紙に導かれるように、マザーロードと呼ばれるルート66をたどるマロリー。時を同じくして、行方不明の子どもを探す親たちのキャラバン隊も同じ道を行く。それを追うように跳梁跋扈する殺人鬼。何をしたいのか分からないFBI、そしてライカーとチャールズ。役者は揃ったのか?316ページ
読了日:04月11日 著者:キャロル・オコンネル
ルート66〈下〉 (創元推理文庫) ルート66〈下〉 (創元推理文庫)感想
結局、作者にとっては連続殺人鬼も背景のひとつにしか過ぎないのだね。そして、とってつけたようなラスト。今後、マロリー(やライカー、チャールズ)はどうなるのだろうか。314ページ
読了日:04月13日 著者:キャロル・オコンネル
君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫) 君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫)感想
これもタイトル買いだったけど、こういうのは書店に行かないと見つかりませんね。さほど期待しなかったが、程良く面白かった。「発光病」という難病を患う高1の少女。クラスを代表して(という名目で)無理やり寄せ書きを持っていくことになった僕。彼女の願いを代行してトライするうちに、ふたりの距離は縮まったのだろうか。だが、彼女の死期は徐々に迫る・・・。彼女の本当の願いを僕は叶えることができるのか。315ページ
読了日:04月15日 著者:佐野 徹夜
最終戦争/空族館 (ちくま文庫) 最終戦争/空族館 (ちくま文庫)感想
ベタといえばベタですが、宇宙人やロボットがたくさん出てきて楽しい。いささか古臭いのは仕方ないけど、この作者の文体というかテンポは読んでて気持ちいいですね。『光の塔』は面白かったけど短編やショートショートはどうかな、と読む前は思ったけどアイデアをこれでもかと披露してくれてて満足できる短編集でした。457ページ
読了日:04月17日 著者:今日泊 亜蘭
怪物はささやく (創元推理文庫 F ネ 2-1) 怪物はささやく (創元推理文庫 F ネ 2-1)感想
夜中の12時7分に怪物がコナー少年の許へやってくる。三つの話をするから、コナーが四つ目の話をしろと言う・・・。コナーが何に苦しんでいるのか、先が見えているだけに先へ進むのを逡巡してしまう。入院している母を助けたい、でも無理なことも分かっている。理不尽な苦しみにどう折り合いをつけられるというのだろう。だが、コナーは最後に受容する。早逝したシヴォーン・ダウドの原案を、パトリック・ネスが素晴らしい物語に仕上げました。254ページ
読了日:04月18日 著者:パトリック・ネス
出版禁止 (新潮文庫) 出版禁止 (新潮文庫)感想
7年前の心中事件で命を取り留めた女性へのインタビューを足掛かりにその奥の「闇」を照らそうとした、掲載禁止のルポルタージュを公開、という体裁のミステリ。ご丁寧に著者(長江俊和)の序文やあとがきまでそれらしく書かれているので、勘違いする読者もいるかも。二転三転して何が何やら状態になりますが、どこまで計算ずくでどこらへんが思わせぶりなのか。グロいところもありますし、ひねりすぎと思わないでもないですが、読んでいる最中はなかなか面白かったですよ。339ページ
読了日:04月20日 著者:長江 俊和
ぼくが死んだ日 (創元推理文庫) ぼくが死んだ日 (創元推理文庫)感想
ある夜マイク少年は少女の幽霊に誘われた少年少女のための墓地で、彼らが順番に語る「自分が死んだ時の話」を聞かされる。YAのせいかいじめを苦にした自殺のような陰湿なものや気が滅入るものはなく、逆にSFっぽいのはあったけど少し白けた。全体的に怖さはなかったが不条理さは感じられて、ラストのオチまで含めれば悪くはなかった。285ページ
読了日:04月21日 著者:キャンデス・フレミング
屋上のテロリスト (光文社文庫) 屋上のテロリスト (光文社文庫)感想
日本がポツダム宣言を受諾しなかったため、東西に分断された世界。設定にはどうこう言わないが、私が昭和の人間だからなのだろうか、軽そうな文体で政治や軍事を語られると読むのがイヤになってしまう。だからして100回も騙された気がしないし、予定調和に進んでいるとしか思えなくて・・・。やはり著者の文体は青春ミステリこそ魅力を発揮できるのではなかろうか。366ページ
読了日:04月23日 著者:知念 実希人
緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑 (MF文庫J) 緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑 (MF文庫J)感想
なるほど著者があとがきで書いているような王道の冒険ファンタジー。魔術使いとしては落ちこぼれのジゼルは何を思ったか冒険者を目指す。序盤のエロい場面で読むのがイヤになったが、それを過ぎればまあまあ読めたというか、なんとか読めたというか。この著者の本も気が付けば10冊目だが、次を読むことはあるのだろうか。325ページ
読了日:04月25日 著者:相沢 沙呼
ペナンブラ氏の24時間書店 (創元推理文庫) ペナンブラ氏の24時間書店 (創元推理文庫)感想
語り口のせいか、登場人物は楽しそうだが、読む側としては中々物語にはいりこめない。謎の24時間書店やら暗号解読やらその先やら、面白そうな要素は揃っているのだが。やたらとグーグルを礼賛しているのが鼻につくし、エピローグもなあ・・・。398ページ
読了日:04月27日 著者:ロビン・スローン
夜の夢見の川 (12の奇妙な物語) (創元推理文庫) 夜の夢見の川 (12の奇妙な物語) (創元推理文庫)感想
「麻酔」がけったくそ悪くていいですね。あとはビミョーな読後感が残るものが多かったけど、少ししたら記憶には残らないけど記憶の奥底に沈殿して何かの拍子に表に出てきそうな気もする。「終わりの始まり」「銀の猟犬」「夜の夢見の川」もなかなかだったかな。378ページ
読了日:04月29日 著者:シオドア・スタージョン,G・K・チェスタトン他

読書メーター
 

『夜の夢見の川~12の奇妙な物語~』 中村 融・編

夜の夢見の川 (12の奇妙な物語) (創元推理文庫)

夜の夢見の川 (12の奇妙な物語)
編者・後書:中村 融

(創元推理文庫)

初版:2017年4月28日

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「麻酔」(1992) クリストファー・ファウラー (訳:鴻巣友季子)

「バラと手袋」(1984) ハーヴィー・ジェイコブズ (訳:浅倉久志)

「お待ち」(1958) キット・リード (訳:浅倉久志)

「終わりの始まり」(1981) フィリス・アイゼンシュタイン (訳:山田順子)

「ハイウェイ漂泊」(1970) エドワード・ブライアント (訳:中村融)

「銀の猟犬」(1974) ケイト・ウィルヘルム (訳:安野玲)

「心臓」(1955) シオドア・スタージョン (訳:中村融)

「アケロンの大騒動」(1961) フィリップ・ホセ・ファーマー (訳:中村融)

「剣」(1969) ロバート・エイクマン (訳:中村融)

「怒りの舗道――悪夢」(1908) G・K・チェスタトン (訳:中村融)

「イズリントンの犬」(1970) ヒラリー・ベイリー (訳:山田順子)

「夜の夢見の川」(1981) カール・エドワード・ワグナー (訳:中村融)

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「麻酔」がけったくそ悪くていいですね。

あとはビミョーな読後感が残るものが多かったけど、少ししたら記憶には残らないけど、記憶の奥底に沈殿して何かの拍子に表に出てきそうな気もする。

「終わりの始まり」「銀の猟犬」「夜の夢見の川」もなかなかだったかな。

『ペナンブラ氏の24時間書店』 ロビン・スローン

ペナンブラ氏の24時間書店 (創元推理文庫)

ペナンブラ氏の24時間書店
著者:ロビン・スローン

訳者:島村 浩子

解説:米光 一成

(創元推理文庫)

初版:2017年2月10日

(2014年4月に東京創元社より刊行)

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2012年の作。

語り口のせいか、登場人物は楽しそうだが、読む側としては中々はいりこめない。

謎の24時間書店やら暗号解読やらその先やら、面白そうな要素は揃っているのだが。

なんとなくグーグルを礼賛しているような気もするし、エピローグもなあ・・・。



『緑陽のクエスタ・リリカ~魂の彫塑~』 相沢 沙呼

緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑 (MF文庫J)

緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑
著者・後書:相沢 沙呼

(MF文庫J)

初版:2015年10月31日

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なるほど著者があとがきで書いているような王道の冒険ファンタジー。

魔術使いとしては落ちこぼれのジゼルは何を思ったか冒険者を目指す。

序盤のエロい場面で読むのがイヤになったが、それを過ぎればまあまあ読めたというか、なんとか読めたというか。

この著者の本も気が付けば10冊目だが、次を読むことはあるのだろうか。