大河ドラマ「光る君へ⑬進むべき道」

宮廷に渦巻く闇の中。なかでも陰謀

家の此の男、4年後、娘の子を幼帝に

つけ摂政・関白となった。

この男の名を藤原兼家という。

 

ときは永祚2(990)年

通い婚という平安時代。

 

 

藤原宣孝とまひろ(紫式部)と父・藤原為時

 

高貴から下賤までと身分の違いがあ

り、現在と変わるのもが多いが、な

かには、よく似たものも隙間見るこ

とができるものもあるようだ。

 

 

一条天皇と母・藤原詮子(藤原兼家の娘

 

藤原兼家

円融帝を退位させたのち花山天皇を

追いやった寛和の変から4年経った。

 

 

安倍晴明と藤原兼家(妻・妾7人、6男4女)

 

ときは川の流れと同じで、ひとも同

じく、おかれた環境もかわった。

権力を手にした兼家は、すっかり衰

えていた。

陰謀家の藤原兼家には娘2人と三兄

弟がおり、誰に家を継がせるかだ。

まつりごと以上に大切なことはと

道長に栄光も誉も死ぬが、家は残る。

家のために為すことだ。と告げる。

 

 

藤原道隆 藤原道兼 藤原道長

 

藤原道隆・高階貴子・定子

藤原道隆と高階貴子の子・定子(

15歳)を従弟で元服する一条天皇

(7歳)に入内させる。

 

 

 

高階貴子と藤原道隆(妻・妾5人、8男6女)

 

一条天皇と藤原定子(添臥)

定子は父方の祖父・兼家の腰結いで

裳着(もぎ)で永祚2(990)年1月

5日定子は一条天皇に入内。

元服の夜に選ばれた姫が添臥(そい

ぶし)する慣わしがあり、その姫が

正妻になったという。

 

 

藤原定子(元服の夜・添臥)

 

 

藤原定子(2男1女)と一条天皇(后・女御5人、3男2女)

 

 

清少納言(藤原定子)

藤原定子に仕えた女房・清少納言と

「香炉峰の雪」の逸話があり、藤原

定子は、母と同じく漢文・詩歌を能

くする。

 

藤原道兼と藤原繁子

道兼は、父・兼家の妹の繁子の叔母

を妻としていた。繁子(藤原師輔の

子)は藤原詮子(兼家の娘)が懐仁

親王(のちの一条天皇)を産み、乳

母に任じられ、甥の道兼の妻となっ

た。この間に生まれた7歳の女子(

尊子)がいた。

 

 

 

藤原道兼(妻・妾3人、3男4女)と藤原繁子(1女・娘尊子:一条天皇の女御)

 

父のために汚れ役を買ってきた道兼

は兄が内大臣で、自分が権大納言に

不満。父・藤原頼忠を亡くした藤原

公任に「尽くせよ、俺に」と間者役

を命じる。

 

まひろと藤原道長

まひろと道長は逢瀬を重ね、情を

交わしていたが、身分が違い過ぎ、

それぞれが、すすむべき道をあゆ

む。

 

道長と明子

道長の妻であり妾の明子。

 

 

藤原道長(妻・妾6人、7男6女)と源明子(4男2女)

 

道長との子を受胎した源明子(瀧

内公美)は、兼家より扇子をもら

い、父・源高明を失脚、大宰府に

左遷されたのち京で不遇のまま天

元5(983)年亡くなる。その無

念をはらすために、兼家を呪詛す

る。

 

 

源明子(4男2女)

 

道長と倫子・明子・まひろ

 

 

藤原道長(妻・妾6人、7男6女)と倫子(2男4女)

 

まひろは倫子の館にゆく。

道長と倫子の間に彰子がおり、

倫子から仕事につけないまひろ

の境遇に同情をかけられ、道長が

秘かに隠していた恋文が見つかっ

たという漢文を見せる。

倫子はこれを明子によるものだと

決めていた。

まひろは席をさり、邸にて道長と

顔を合わせる。

 

 

道長とまひろ(のち藤原宣孝妻)

 

4回「星落ちてなお」につづく

Enjoy光る君へ

藤原為時(一家)

父・藤原為時    :岸谷五朗

母・藤原ちゃは   :国仲涼子

まひろ(のち紫式部):吉高由里子

弟・藤原惟規    :高杉真宙

藤原宣孝      :佐々木庫之助

(のち紫式部の夫)

 

摂政・藤原兼家(一族)

藤原兼家   :段田安則

妻・時姫   :三石琴乃

 

一男・藤原道隆:井浦新

道隆妻・高階貴子:板谷由夏

娘・定子(のち一条天皇の中宮)

 

二男・藤原道兼:玉置玲央

妻・兼家の妹藤原繁子:山田ミヌヲ

 

五男(三郎)藤原道長:柄本佑

道長の長女・藤原彰子:見上愛

一条天皇妃

 

三女・藤原詮子(円融天皇・女御)

一条天皇(諱:懐仁・やすひと7歳

即位)の母(:吉田羊)

 

超子:冷泉天皇妃(三男一女産む)、

三条天皇の母、982年没

 

兼家妾・藤原寧子(財前直美)

(「蜻蛉日記」作者)

藤原道綱:上地雄輔

(道長異母兄)

 

左大臣源雅信(一族)

源(藤原)雅信   :増岡徹

妻・藤原穆子    :石野真子

源倫子       :黒木華(のち道長の妻)

(道長との娘・彰子→一条天皇妃)

赤染衛門:風稀かなめ(倫子に仕える女房)

 

天皇家

円融天皇

円融天皇    :坂東巳之助

女御・藤原詮子 :吉田羊

嫡男・懐仁親王(のち一条天皇7歳で即位)

一条天皇・妃(彰子・道長の娘)

 

花山天皇

花山天皇    :本郷奏多

藤原忯子    :井上咲楽

叔父・藤原義懐 :高橋光臣

乳母子藤原惟成 :吉田亮

 

太政大臣・藤原頼忠(一族)

太政大臣・藤原頼忠 :橋爪淳

息子・藤原公任 :町田啓太

娘・藤原遵子  :中村静香

 

公家・側近

藤原実資 :秋山竜次 日記「小右記」

藤原斎信 :金田哲

藤原公任 :町田啓太

藤原行成 :渡辺大知

安倍晴明 :ユースケ・サンタマリア

 

清原元輔 :大森博史

ききょう :ファーストサマーウイカ

(清少納言:一条天皇妻・定子に仕える) 

盗賊 ・散楽師 :毎熊克哉

作:大石 静

 

Enjoy源氏物語(年譜)

永観2(984)年

8月円融天皇譲位。花山天皇践祚。

10月藤原為時、式部丞に任ぜられ

る。

寛和2(986)年

1月清少納言父・清原元輔、肥後守

に任ぜられる。

6月花山天皇、出家、退位。一条天

皇践祚。

中納言藤原義懐(花山天皇叔父)出

家。藤原兼家、摂政となる。

7月詮子(兼家娘)皇太后となる。

 

藤原兼家が摂政・関白になり、これ

以後3人の息子・道隆(嫡男)、道

兼(二男)、道長(五男)が、この

職を継ぎ、藤原氏がこの世を治める

ことになる。

 

永祚2(990)年

1月一条天皇元服。定子入内する。

(2月定子、女御となる。)

5月兼家、関白となり、道隆、

摂政となる。

6月清原元輔、任国肥後で死去。

7月兼家死去。

10月定子、中宮となる。

権中納言道長、中宮大夫を兼ねる。

正暦2(991)年

1月伊周、参議となる。

2月円融法皇崩御。

7月伊周従三位に、高階成忠従二位

に序せられる

正暦4(993)年

4月摂政道隆関白となる。

11月清少納言(27歳)宮に初出仕

5月関白道兼、死去。道長に内乱の

宣旨。

7月この頃から伊周と道長の論争。

隆家従者と道長従者の闘争相つぐ。

長徳2(996)年

伊周・隆家、従者に花山法皇を射

させる。同藤原為時が越前守に任

ぜられ、紫式部ともに下向する。

4月伊周を太宰権現に、隆家を出雲

守に左遷。

5月中宮定子、二条邸において出家。

同、伊周を播磨に、隆家を但馬にと

どめる。

10月高階貴子重病により伊周入京。

露見し筑波に追われる。同月貴子死

去。

12月中宮定子、脩子内親王を出産。

長徳4(998)年

7月詮子、天皇、病のため大赦。

紫式部(25歳)、父の任国より帰

京し、宣孝と結婚。

長保3(1001)年

4月紫式部(28歳)、宣孝と死別。

『源氏物語』の執筆始まる。

 

 

2024.2.5

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