秋から冬に移る時季。

今朝から時々小雨が降る。泉大津駅

から市役所に寄り泉穴師神社にゆく。

 

泉大津駅前

駅前の街路樹のケヤキ、ハナミズキ、

ソメイヨシノが葉を落とし、街の樹

に光を照らすクリスマスの準備をし

ていた。

 

 

泉大津市役所・東雲公園

市役所と隣接した東雲(しののめ)公園。

ピラカンサスの木が紅い実をつけ、イチ

ョウや杉の木などが公園に植えられてい

る。

 

 

泉大津市役所と東雲公園


市役所玄関前には大きなクスノキが2本

あり、前一列にクスノキが並んでいる。

この街の市の木はクスノキであった。

 

 

 

穴師公園・泉穴師神社

穴師公園には大きなソテツがあり。

 

 

高いココスヤシのある穴師公園の奥にクスノキの森

 

公園奥の森にクスノキやイチョウが

あり、隣の穴師小学校には紅葉した

メタセコイアを見る。

メタセコイア、イチョウは「生きた

化石」と呼ばれる樹である。

人類の祖先の原人が、絶滅した恐竜

にかわり氷河期の約1000万年前に

出現し、恐竜と同じ時代に生息して

いた。

このことは、化石をとおして知るこ

とが出来る木と呼ばれている。

 

 

穴師小学校・泉穴師神社(湧井戸地蔵尊)

穴師小学校の正門前に鳥居があり、

小学校の前は、参道になっている。

穴師公園から見える森は泉穴師神

社の森であった。

そして、道を挟み小学校正門前に穴

師山薬師寺縁起の説明板がある堂が

あった。

この堂の隣には井戸があり、「湧井

戸尊」が祀られている。

ここから200mほどさきの鳥居をく

ぐると、神社の境内にはいる。

 

 

 

泉穴師神社(穴師山)

穴師山の森の中にある泉穴師神社。

神社の拝殿前には大きなクスノキ

が2本ある。

 

 

泉穴師神社(大阪府泉大津市豊中町1-1-1)

 

泉穴師神社(穴師山・クスノキ)

泉穴師神社は式内社、和泉国二宮で、

旧社格は府社。

社伝によると創建は白鳳元(672)

年、神功皇后の時代、神武東征のと

きなどと諸説あり不明。

神社の境内には泉大津市保護樹木第

1号の樟(クスノキ)群は樹齢約60

0年になる。

1400年以降の森の中の境内のクス

ノキは移り変わる時代の姿を見てき

たことになる。

 

 

森の中の樹齢600年クスノキ(1918年1本倒壊)

 

森のクスノキが見た時代の姿。

天正3(1575)年に、織田信長

に社領安堵の朱印状を与えられる。

慶長7(1602)年に豊臣秀頼が片桐

且元を奉行として社殿を再建してい

る。

明治12(1879)年に作成された

『神社明細帳』では、天富貴神と

佐古麻槌大神を、明治27(1894

)年では『神社明細帳』では、天

忍穂耳尊(アメノオシホミミ)と

栲幡千千姫命(タクハタチチヒメ

ノミコト)の夫婦二柱を祭神とし

て祀られている。

 

平成11(1999)年に神社のクス

ノキ大木群12本が天然記念物に指

定(平成11年・1999年)される。

境内の森の奥にゆくと、倒壊した

クスノキがある。

 

 

 

3年前平成30(1918)年台風21号

により泉州地域は住宅の倒壊はじめ

停電など日常の暮らしに大きな被害

をうける。

神社では、これを撤去しないで、後

世にこの教訓を活かせるように残し

ておきたい。そのための整備・維持

費などの資金を募っている。

 

穴師神社(穴師山)と池上曽根遺跡

穴師神社の北に池上曽根遺跡がある。

 

 

池上曽根遺のクスノキのくりぬき井戸

 

池上曽根遺跡には、1966年前の

57年頃、米づくりしていた弥生

時代(1・2世紀)の大きな集落

があり、人びとが暮らしていた跡

である。

そのとき森のなかで人は自然に畏

敬の念を持ち暮らし、祭祀の行事

をもっていたことが知られる遺跡

などが発掘される。

そのひとつに大きなクスノキの樹

の井戸が発見され、その周辺三箇

所に、サヌカイト石で積まれた中

に石斧が置いてあった。

発掘時には、井戸の水が湧き出て

いたという。

穴師山の森の中にも小学校前に湧

く井戸があった。

現在はその井戸には地蔵尊が祀ら

れいる。

 

 

 

 

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2021.11.23

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