町の丘陵地のグランドにはメタセコイア、

公園にはシラカシ、クスノキなどがあり、池の前の

坂を上ると、住宅地の一角に四国八十八箇所がある。

 

 

四国八十八箇所の大師堂

 

<紺屋山(霊場)の阪上水神(四国八十八箇所)>

ここから南の雨山、大阪体育大学、京大原子炉研究所など

が見える。住宅地の一角には、四国八十八箇所があり、阪

上水神が祀られている。57年前の昭和39(1974)年12月に

住宅地(桜が丘)ができるときに四国八十八箇所が一か所

にあつめられ、この奥に阪上水神の銅像(阪上亀太郎翁)がある。

 

 

四国八十八箇所の阪上水神(手前右クスノキ)

 

霊場と呼ばれたこの地にはシラカシやクスノキなどの

大きな樹や低木のビシャコ(ヒサカキ)がある。

ドングリの実をつけたシラカシ。いまドングリの実

が霊場にいっぱい落ちている。

 

 

高い木のシラカシ(黄色の帯がある)

 

<ヒサカキ(「ビシャコ」)とサカキ>

大師堂(弘法大師を祀る)の入口付近には低木の

ビシャコがあり、筒にはビシャコが入っている。

通称ビシャコと関西では呼んでいる。これは植物学的

には通用しないそうで、ヒサカキといい、漢字で書くと

ヒサカキは榊の非榊で、榊でないことを意味する。

非榊(ビシャコ)は仏壇に花のかわりに供えられている。

ところで、サカキは神社の神木として植えられ、枝葉が

神前に供えられる。この霊場は神様を祀っており、サカ

キ(榊)にかわってヒサカキ(非榊)を供えている。ヒサカ

キは時季によってかわり、いまの季節では、黒色の実(

11月から3月)をつけ、翌年に花を咲かせる。ヒサカキの

材は固く建材、細工物に、木灰を製紙用、灰汁は媒染材

使われ、古くから生業・暮らしとかかわっている。サカキと

ヒサカキはよく似ている。ヒサカキはの葉のへりには波型

の鋸(のこぎり)葉があり、サカキは葉のへりに鋸葉がなく、

全体にすべすべしている。

 

 

黒色の実をつけたヒサカキ(「ビシャコ」)

 

 

<木(「神様」)と地球温暖化(「国情」)>

100万年前まで生存していたメタセコイアなどの植物

は気候変動で絶滅しが、第二次世界大戦後に中国

の奥地でメタセコイア発見される。この奥地の原住民

は木材で暮らしを立て、メタセコイアを神様の木として

大切に守っていたとめという。日本でも、クスノキ、シ

ラカシなどの大樹、サカキなどの低木も神社、寺院な

どで霊が宿る神様として大切に守られてきた。

現在COP26が英北部グラスゴーで開催中。COP26

(国連気候変動枠組条約第26回締約会議)で、11月

4日46か国・地域が石炭火力発電の廃止を目指すこ

とで合意する。これまで石炭火力の全廃を宣言してい

た英仏などに、ポーランドやベトナムなど23か国が新

たに「脱石炭」をするが日米や中国、豪州、インドなど

は加わらなかった。これは総発電量に占める石炭火

力の割合と関係している。日本は3割で原発稼動が

進まないなか、再生エネの主力電源化までの調整力

として活用するため。中国が6割、インドが7割、5割の

豪州。オーストラリアでは石炭採掘や輸出が主力産業

で経済・暮らしているのが現状なのがその理由である。

脱炭素にむけてノルウェーでは公共工事の入札で工事

現場の電動化を進める業者を優遇している。とろがネッ

クは通常のディーデル式に較べ3倍という価格だ。これ

から日本企業含め世界の建設機械メーカの間で、電動

化の技術開発がげしくなってゆくだろう。

 

<自然と人(暮らし)>

メタセコイアのある町(「自然と人」)

町ある樹ーヌマスギ(熊取町「沼杉」)ー

光明池緑地の森(和泉市・堺市)と地球温暖化

光明池緑地の森(「気候変動」と北極「温暖化」)

町ある樹(木肌)とチリ(国情「温暖化」)

2021.11.11

町ある樹と地球温暖化(「国情」)

2014.4.15

阪上水神(大阪・熊取町)ー歴史物語(92)ー