予備自衛官補訓練、第2段階中のおっさん・丙さん(甲方面隊・乙地本採用)からの新しいレポートをお届けします。
「知りたいのは第二段階で具体的にどんな訓練をしてるのか、コツは何か、とかそういうことなんだけど・・と思われている方が多いようなので、少しは第二段階の訓練の中身に触れたいと思います。
もちろん予備自補も常備隊員と同様、訓練のあれこれをSNS等で公開してはいけないとお達しされています。
とはいえ、既に駐屯地あるいは方面隊の公式SNSで画像や動画付きで訓練内容があるていど公開されていているので、そういった既出のことは公開情報とみなして、その範囲内での話をしたいと思います。
※ちょんまげ注:
SNSで「訓練の話は公開できないので」と意識の高そうなことを書きつつ予備自補と名乗って顔まで公開している人や、「今から出頭します」とかつぶやいたりしてる人が何人もいて、「情報保全の意味、分かってる?」と問いかけたくなってしまいます。
※「このレベルまでは既に公開情報ということでセーフだよね」という参考のため、公式サイトの画像をたくさん借用しました。
【Eタイプ(方面隊によってはFタイプ)】
*野戦築城
「築城」といってもお城を作るわけではなく、掩体壕(予備自補だと小銃手が隠れて警戒できる縦穴)をスコップで掘る作業。
「なんだ、穴掘りか」などと軽く考えるのは早計で、この大地に人力で穴を掘るというのがどれだけ大変かを思い知ることになります。
事前に座学で基本となる寸法を学習し(ここで防水メモが本当に役に立つ)、訓練場に行き、大きなスコップやツルハシで交代交代で掘っていくのですが、難しいのは穴を掘る+防護壁としての盛り土を作るということと、さらに完成した掩体壕が敵方から隠ぺいされているかが重要なので、そのための作業がまず先にあったりします(まあ、どうやって隠ぺいするかは内緒にしておきましょう。ただそこいらの草を刈って被せるのではない、なるほど!と思える工夫がされています)
交代でやるにしても、普段慣れない姿勢で慣れない物を振り回すので、おっさんにとっては本当にキツい。

(画像は久留米駐屯地様のXから。新隊員による掩体構築)
25km行軍の項目でも書きましたが、手にもマメを作って苦しんでいる人がたくさんいて、しっかりとしたグローブは必須。
真夏だときついと思いますが、秋でも雨が降った中で雨衣を着て作業したので、雨より汗でグッショリ、おまけにグッタリしました。
ちなみに完成しチェックを受けたら今度は埋め戻すのですが、ここは軍隊。
ここに壕があったと敵に悟られないために、痕跡をなくすのです。
でもこれがまた大変(まあ、この時の工夫についても内緒にしておきましょう)。
不慣れな集団なので掘るのと埋めるので1日がかりになると思いますが、本職の隊員さんは、2人とか1人でザクザク掘っていくらしいですし、それどころか車両の掩体壕なんて掘ったら死ぬんじゃないかと思えてしまいました。
隊舎に向かって帰る同機たちは、僕もですけど歩き方がちょっとぎこちなかったです(体中痛い)。
戦闘服のズボンや特に戦闘靴がドロドロになるので、しっかり洗って乾かすようにしましょう。
*特殊武器防護
これは防護マスク(ガスマスク)の装着要領を覚え、8秒以内に装面(ただマスクを被るだけではなく、気密チェックまでする)する練習を繰り返し行い、そこから催涙ガスが充満するテントの中に入って防護マスクの性能を体感するというもの。
実際に装面してから荒い呼吸をすると苦しくなるので、装面したまま走ったり何か作業をすると、かなり苦しくなるんじゃないかと思います。
で、テントの中で気密チェックなどをして「みんな、問題ないか?」と確認されると、「よーし、マスク取れ」ということに相成ります。
そこで歌を歌ったり、認識番号を名乗らされたりと、口をつぐんでいられないイベントが発生します。

(画像は東部方面混成団様のXから。新隊員による催涙訓練)
何事も体験なので思いっきりつらい思いをしましょう。
なるべく目を見開いて、鼻から口から深呼吸をしてみるのが大事です。
民間人だと、暴力的なデモに参加して警官隊から催涙弾を撃たれでもしなければできない体験ですから。
催涙効果は人によって違い、涙ボロボロの人もいれば鼻水だらだら、せき込む人もいました。
可憐な女子でも鼻水ダラダラになってたりします。
僕は鼻は大したことなかったものの、涙があまり出てくれず、目がシバシバで視力を奪われました。
こもで使う催涙ガスは、線香みたいになってるのに火をつけただけのものなので、ホンモノの催涙ガスに比べると全然薄いそうで、慣れてる(?)要員はノーマスクで平気な顔をしてテントに入っていました。
ある一定時間(ものの数分)でテントから出たら、すぐ洗い場で顔に水をバシャバシャかけまくります(こすらないように!)
なお、男子は当日の朝にひげは剃らないほうがいいです(剃り跡がものすごくシミる。でも僕は剃らなくてもシミた)
また、ここで着た戦闘服はすぐ洗濯なので、前夜に洗濯しないでおいた戦闘服を使いました(アイロンで織り目だけつけてごまかす)
そうやって浮いた時間を他に回したというわけです。
(各種地形の通過要領)
地形によって異なる、小部隊(班)による移動の仕方、陣形の組み方を、座学と実地で演練しました。

(画像は神奈川地本様のXから。即自隊員による小部隊行動訓練)
といっても多くの時間が割かれるわけでもなく、体験的なものでした。
拓けた道路を班で渡る時の要領などは分かりやすく参考になりましたが、その他は移動距離も短く地形もせいぜい林くらいで、あまり身につかなかった人も多かったような気もします。
ちなみに何人かいたサバゲー経験者は、必要以上にいい動きをしていました。
僕もサバゲーやってるので、この時は気分がアガりました(笑)
ただここで「うーん」と思ったのは、個人間の距離がとても近かったこと。
もっとも、班長の説明が届く範囲での散開だったので仕方なかったと思いますが、こんなに密集してたら実戦はおろかサバゲーでも殲滅されちゃうよなあと思ったりしました(笑)
*通信
あくまで体験的なもので、実際の野外通信機(有線の電話)を2台使って、やりとりのお作法を学んだリ、聞こえ方を体感したり、という感じでした。
予備自補が実際に通信をすることは実際にはなさそうですが、何かのトラブルで本職さんが全滅してしまった時などは、自分が送受信しなければならなくなるかもしれません。
ただ、ここで体験した程度では、次「さあ送信してみろ」と言われても、多分できません。
「でもスマホがあるじゃん」とお思いの方、それはアウトです。
ロシアのウクライナ侵攻でも、スマホで位置バレして砲撃を食らう…なんてこともよくあるので、戦争になったらスマホなんて使えないと思っておきましょう。
*野外衛生及び救急法
これも座学である程度学んでから、AEDの操作を人形相手に体感したり、自分で片手で自分の腕に包帯を巻いたり、止血帯を使ったり。
AEDは救急救命法で習うものと同じなので、けっこう知ってる人(消防団やってる人や、中には教える側の人もいる)がいました。
あとは包帯。
自分が片手を負傷したという想定で、片手で自分で包帯を巻くのは、やはり自衛隊でなくても体験はしておくといいと思います。
止血帯は「イテー!」となるくらい思いっきり締めないと止血効果がないそうで・・・でもその段階になるともう腕や足は諦めないといけない事態かもですね。

(画像は久留米駐屯地様のXから。予備自補による止血帯体験)
*体力テスト
正確には、計測はするものの記録には残さないものでした。
内容は第一段階でやった体力検定と同じ。
個人的には1年で握力が向上したことと、急歩のタイムが縮まったことが嬉しかったです。
第三段階の体力検定では、もう少し伸ばせる部分を伸ばしたいと思います。

(画像は東部方面混成団様のXから。予備自補の体力検定)
【Fタイプ(方面隊によってはEタイプ)】
*戦闘訓練
伏せ方や匍匐(第1~第5)など、姿勢の基礎は第一段階で教育されているので、ここではまず座学で戦闘行動の流れを学習し、野外で基礎の復習。
野外では接敵行動を開始するところから、敵を制圧する途中までを部分部分で演練し、時間によってはそれらを通してやります。
ただ走るだけならいいのですが、走る→伏せる、匍匐、そして匍匐のまま前後左右に移動→射撃(の真似だけ)→起き上がる→また走る…という一連の動作がこれほどに体力を使うのかと、ある意味感心すらしたものです。

(画像は東部方面混成団様のXから。新隊員の戦闘訓練)
いやホント、相当に大変です。
持久力の他に筋力も必要で、さらにいろいろな決まり事も身体で覚えなければいけないことがたくさんなうえに、ヒジとヒザにはサポーターをつけて臨んだのにヒザには青タンができていました。

(画像は東部方面混成団様のXから。新隊員の戦闘訓練)
おまけに僕はうっかりして真夏の時期にこのタイプを選んでしまい、よりによって33℃越えのカンカン照りの日に、この戦闘訓練が当たってしまったのです。
いくら事前に暑熱順化をしていたとはいえ、直射日光下の強烈な暑さに激しい動きが加わるため体力と気力の消耗が激しく、とにかく塩タブと麦茶の補給は欠かさなかったものの、なぜか眠気がひどくなり(熱中症の前兆の一つ)、それもあって実に苦しかったです。
中には熱中症の手前までいき、訓練後半はずっと木陰でぐったりしてる同期もいました。
もちろん教官も頻回に休憩を入れてくれましたが、逆にそのせいで訓練がぶつ切れになってしまい、連続でどう動くのか理解できずに終わってしまったのが残念です。
例の熱中症寸前の同期は特に補習などはなかったのですが、僕個人的にもしっかり習得できなかったので、自分に対して補習をしてほしかったなあと思っています。
ちなみに敵方に向けて撃つ仕草をすることもありますが、クチで「バン!バン!」等と言うのはやはりこっぱずかしい。
コツとしては、屋外なので端と端の隊員の距離がけっこう開く(要員との距離も開く)ため、「1番ヨシ!」などと報告する時はとにかく大声かつはっきり言う(叫ぶ)こと、姿勢を低くしろと言われたたとにかく頭も体も地面にべったりつけること、でしょうか…。
ちなみに班長や区隊長が普通科出身だと、そうでない要員に比べて厳しさが5割くらいUPするような気がします。
この戦闘訓練は、同じ方面隊でも中隊やタイミングによって1日だけの場合もあれば、2日続けての時もあるようです。
別の日程だった同期は「大雨に当たってかなり大変だった」とぼやいていましたが、戦闘訓練は雨が降らなくても洗濯や靴洗いが大変。
戦闘服ズボンのポケットの中にも砂が入り込んだりするので、ポケットの中身を逆さにして落としてから洗濯しましょう。
装具にも泥や草がたくさんこびりついているので、雨が降らないことを祈りましょう。
もっとも、降ったら降ったで、「いい経験だ」と観念するしかありません。
戦闘訓練は予備自補のいろいろな訓練の中で、最も陸上自衛隊らしい訓練ですが、実際に現代の戦争では、こんな野原で敵陣に正面から突撃をするなんてまずありません。
でも一応は「歩兵戦闘の基礎」なので、もう何かのイベントだと思って頑張りましょう、皆さん。
(施設見学)
これは方面隊や時期によって異なるのですが、僕の時は戦闘訓練の翌日に駐屯地外の施設見学がありました。
朝から車両で移動して午後に帰ってくるということで、戦闘訓練でヘットヘトになった我々をいたわろうという親切心かもしれませんが、別の方面隊では「そんなのない」という人もいました。
僕の時には方面隊の本拠地のある駐屯地に行き、見学したり施設の歴史的な説明を受けたり、その後に食堂で喫食したりという内容でした。
ちなみに気になる移動手段は、僕の時はマイクロバスでホッとしたのですが、数年前の先輩に聞いたら「3トン半だったよ」とのことで…人数によって違うのかもしれません。
3トン半というのは、荷台に幌がついたいかにも自衛隊っぽい人員輸送車。

(陸上自衛隊公式HPから。3と1/2トンで3.5トン=3トン半のトラック)
椅子というより板の上に並んで座り、シートベルトもなく、排ガスが容赦なく吹き込んでくる、空調も何もないトラックです。
駐屯地内の移動で乗ることはありますが、高速道路も含めて片道2時間も横向きで…というのはできれば遠慮したいものです(本職の皆さんお疲れ様です)。

(画像は久留米駐屯地様のXから。一般市民の体験搭乗)
ちなみに高速道路のPAではトイレ休憩がありましたが、民間人からすれば予備自補だろうが常備隊員だろうが関係なく、どれも同じ「自衛官だ」と思われます。
なのでまだ修行中の予備自補であっても「自衛官である」という自覚を持って行動すること求められましたが、それは駐屯地内ではできない経験で、とてもいい経験になりました。
【Gタイプ】
*野外勤務
(25km行進訓練)
野外勤務の代表例は25km行軍ですが、これはすでに記事にしたので省略します。

(画像は久留米駐屯地様のXから。予備自補による行進訓練)
(戦闘糧食の喫食)
25km行軍の際の昼食は「戦闘糧食」でした。
これはレトルト食品で、前日まとめて湯煎されたものを配られて背嚢の中に入れ、それを大休止の時にあぐらをかいて食べるのですが、青空の下、同期たちと屋外で食べる戦闘糧食は「意外」にうまく感じられました。


(ちょんまげ注:↑戦闘糧食の画像)
ご飯系とおかず系が2つずつ入っていて、小食の人には多いかもしれません。
コツとしてはご飯をパタンと折り、空いたスペースにおかずを入れると食べやすい。
ただ当然ながら好き嫌いがあり、かなり残す人や食べずに後で捨てる人もいて、それもどうなんだろうと思いました。
戦闘糧食は、カレー系は間違いなく普通にうまいと思いますが、その他はメニューとその人の嗜好によります。
陸自でも無駄にならないように、そして隊員のカロリーを支えるためにメニューを考案・工夫してくれていて、昔の「缶メシ」からすればかなりの進化だそうなのですが、食堂での温食や普通の弁当のほうがおいしいのは当然。
それでも有事となったら、戦闘糧食を食べられるだけでもまだマシという状況になることも十分ありえます。
これが毎食、何日も続くというなら別ですが、たまの機会だと思ってしっかり食べてみてほしいと思います。
それにその後の行軍ではスタミナ持たないでしょうし…。
(野営)
事前に座学で学習したのちに班員で協力して天幕(大きなテント)を立てたり片付けたり、あとは飯盒炊爨。

(画像は久留米駐屯地様のXから。予備自補による天幕設営)
天幕にもいろんな種類がありますが、隊員が6人くらい横になれる天幕を立てて撤収しました。
1人ではとても無理で、班員で協力して、決められた手順で作業します。
時代もしくは方面隊によっては、実際に火を起こして飯盒でご飯を炊いたり、夜に天幕の中で寝たりというリアルな体験をすることもあるようですが、僕の時は天幕を立てた以外は座学だけでした。
みんなと天幕の中で飯盒のご飯を食べたかったなあ。
(歩哨)
予備自補として大事な任務が歩哨。

(画像は東部方面混成団様のXから。予備自補による歩哨訓練)
これは第一段階でも軽くやっていますが、第二段階では座学の後に戦訓場に行って、ただ警戒するだけを交代で演練したり、班ごとに状況が付与されて不審者に誰何(すいか)して味方だった場合/敵だった場合の対処法を学習したり。
また同時に夜間の歩哨もあり、日中とは異なる見え方・聞こえ方を体感したりしました。
異常があった際の報告では、いかにも軍隊っぽい言い回しにしようとして逆にトチりまくる人もちらほらいて、「意味がちゃんと伝わればいいんだから、”あーすいません、〇〇のような□□が向かってきます”でもいい」と指導されました。
大事なのは、もし敵の急襲等で通信が途絶するにしても、「どの歩哨からの通報か」「何を発見したのか」さえ前哨長に伝われば対処のしようがあるので、本当に緊急の時はどうせ戦死するにしても「こちら第3歩哨!敵戦車!」とだけでも通報してからにしましょう。
というわけでGタイプでは、行軍は朝早いし、歩哨は夜までかかるしで課業外の時間が少なくなっていたところに雨も降ったりしたので、とにかく洗濯と乾燥の時間が足りずバタバタしました。
おまけに物干場も壊れるし・・・。
【Hタイプ】
*武器訓練
Hタイプは陸上自衛隊も「なるべく第二段階の最後に受けてほしい」と言うように、第三段階での実弾射撃の前のとても大事なタイプです。
そのために、徹底して小銃の分解、結合の教育がされます。

(画像は大村駐屯地様のXから。新隊員による分解結合)
中隊もしくはタイミングによっても第一段階からちょくちょく小銃の分解結合~動作点検を経験することもありますが、当然ながら経験のない人もいて、技量はまちまち。
それでもHタイプでは絶対に徹底して分解結合とその後の作動点検があるので、しっかりと覚えておく必要があります。
これは第二段階の最後にもってきて正解…というよりは、もとからHタイプだけ順不同にして最後にしてくれればいいのにな、と思います。
※89式小銃の図解が載ってたりするので面白いです。
ちなみに東京マルイのエアガン(ガスブローバック式)89式小銃は実にリアルで、途中までは実銃とほぼ同じ構造みなので、自宅での分解結合の予習には最適です。
ある一定以上の分解はできませんが、そこまでの過程はほぼ同じということは、そこまでは身体で覚えられるので、余力を内部の細かい機構を覚える方向に向けることができます。
ぜひ出頭の手当で1挺買っておきましょう。
予備自補の射撃訓練ではドットサイトなんてものはないので、このエアガンで照星・照門を使っての狙い方に慣れておくのも重要です。
分解結合はこのHタイプで練度判定があり、新隊員の場合は「分解○分、結合〇分(以内)」と決まっていますが、予備自補ではそこまで求められません(いちおう参考でタイムは測ることもある)。
ただ、あまりに遅かったりミスばかりしていると第三段階にいけないかもしれず焦るのですが、中隊によっては班長たちが夜まで補講をしてくれるので、なんとかなると思います(その代わり洗濯の時間が減りますが)。
(射撃予習)
実弾射撃に備えた射撃姿勢、狙い方も教育されます。
なお、予備自補での射撃は、「伏せ撃ち」と「膝撃ち」で行われます。
普段サバゲをしている僕は、射撃姿勢なんて簡単でしょと思っていたら、ぜんぜん違いました。
サバゲだと時間が短く展開が早いので、基本的には立って撃つことが多く、敵弾が来る時にせいぜい片膝をつく程度(撃たれまくったら伏せることもありますが)。
でも自衛隊では、ちゃんと狙って当てるために安定した姿勢をとることと敵に自らを暴露しないことが優先されます。
でもその姿勢が、けっこうキツいのです。
まず基本の伏せ撃ちは、とにかく両肘が痛くなります。

(画像は久留米駐屯地様のXから。予備自補による伏せ撃ちの姿勢)
そして地味に弾帯の位置が肝心で、弾帯がお腹の悪い位置に来ると苦しい、というか痛くてたまりません。
下げすぎると腰骨に当たり、上げすぎるとあばら骨の下に当たるので、事前にサスペンダーの位置を調節しておきましょう。

(↑この画像はちょんまげの後輩)
弾帯の位置は実際に伏せてみないと分からないので、課業外にでも居室や廊下で腹ばいになって確認することをお勧めします。
実際にその時になってから弾帯の位置がまずいと気づき、じゃあサスペンダーの調整を…としようにも、官品のサスペンダーは長さ調節がかなり手間で時間を食うため、現地でゆっくり調節している暇はまずありません。
ちなみに実際に自宅でもやってみると、最も安定する伏せ撃ちであっても、ちゃんと狙ってみようとすると、呼吸するだけで銃がブレることが分かると思います。
引き金を絞る際に一瞬呼吸を止めても、次は心臓の鼓動で銃がブレます。
射撃ってのは難しいものだなあと実感すると思います。
いっぽうの膝撃ちは、左ひざを立てて右ひざを地面につき、右足首にお尻を乗せるのですが、これは慣れていないと右足首がとても痛くて、とても長時間そのままの姿勢を保てません。

(画像は山口駐屯地様のXから。新隊員による膝射ち)
特に身体が固くなっているおっさんで、さらに僕は膝を守るために何年も正座をしてこなかったせいで、足首が相当に硬くなり、痛みで数分と持ちませんでした、
聞くところによると、あんまり身体が固くて右足首をお尻の下に敷けない人は、右足のつま先を地面につける形にしてもいいそうです。
でも基本の形ではあるので、僕は第三段階に備えていちおう毎日短時間でも正座をしたり足首をよく回したりしています。
*戦闘訓練
室内で銃だけいじっていればいいのか…と思っているとそうではなく、Hタイプでも戦闘訓練があります。
F(方面によってはE)タイプの戦闘訓練は最後までやらず、Hタイプで途中から最後の突撃の部分までやります(方面隊や時期によって異なる)。

(画像は東部方面混成団様のXから。新隊員の戦闘訓練)
戦闘訓練は第三段階のIタイプで練度判定があるので、そのためにもやはりHタイプは最後に持ってくるべきですね。
Hタイプは体力的に最も楽かと思っていたのに戦闘訓練があるなんて、裏切られました(笑)」
丙さん、ありがとうございました。
引き続き頑張ってください。
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