ここで、なぜAirdogも買ってしまったのかを書く。

 

今回はこの話を書くキッカケとなった

Airdog購入前の部屋換気の悩みについて。

 

 

■Airdog日記 全10話(予定)

1. X3s発注→到着の話
2. 外装と内部構造を調べた話
3. 製造会社と「米国特許」を調べた話
4. 性能試験結果を調べた話
5. TPAフィルターを掃除してみた話
 

6. 買った理由:部屋換気の限界←今回
 

7. 買った理由:HEPA式空気清浄機の限界
8. 故障?弱点判明・置き場所変更の話
9. AirdogX3s使用レビューまとめ
10. HEPA式空気清浄機との違い

 

※今回長文なのでページ最後にまとめを書いときました

 

 


 

  我が家の換気の現状

 

何も高価な空気清浄機を買わずとも、部屋の空気を手っ取り早くキレイにするなら「換気」すればよい。

 

なので、まずはこの「部屋の換気」から書く。

 

 

■マンションの「換気」とは

 

マンション含め住宅は、2003年の建築基準法改正にて、シックハウス症候群対策として、「常時換気」の義務がある。

 

正確には0.5回/1時間での換気(※建材や面積にて0.7回まで許容)。

つまり約2時間で全部屋の空気の入れ替えが必須

 

我が家のマンションも常時換気の設備がある。

 

この「常時換気設備」とは、建築基準法28条で定義されている。

 

■換気設備の種類

 

1. 窓等の換気に有効な開口部(居室の床面積の1/20以上)

2. 自然換気設備

3. 機械換気設備

4. 中央管理方式の空気調和設備等

 

 

■「3.機械換気設備」の方法

 

第1種:給気・排気とも機械式。内圧が一定。

第2種:給気が機械式。排気は自然排気。部屋内は正圧になる。

第3種:給気は自然吸気。排気が機械式。部屋内は負圧になる。
 

 

※「給気」と「吸気」の違いについて。建設業では「吸う」方の漢字は使わないらしい。

ので、今後住戸内に取り込む空気を「給気」で表記統一する

 

我が家も、ほとんどの住宅も、たいてい第3種換気。

本当は第1種にしたいんですが。

電気工事が必要で、マンション理事会の許可とメンテが要るのとカネがかかるので諦めた。

 

 

■我が家のお部屋の換気図

 

我が家は普通のいわゆる縦長3LDK。

 

間取り図を今一度書き直した。

完全にこのレイアウトってわけではないが、おおよそこんな感じ。

 

 

間取り図が縦長だと見えづらくなるので、横に倒した。

 ↓

 

■レイアウト説明

 

部屋①納戸:本来は寝室。以前ベッドを置いていたが、今は完全な物置部屋。

 

部屋②寝室ここで我が家は全員寝る。ベッドを置かず雑魚寝。

 

 

ここに、外からの給気フローを書いてみる。

 ↓

 

 

 

この図に、吸気された空気がどのように部屋を流れ、外に排出されるかのフローを加える。

 ↓

 

■補足

 

C:ドアアンダーカットでスキマから空気流入。

イメージは下の黄色マル。

 

D:24時間換気システムで換気扇から排出。

洗面所にあるパネルはこれ↓ではないが、イメージ。たいていのパネルに「24時間換気」ボタン(画像赤丸)がある。

 

E:玄関外の排気孔から排出。

部屋内の空気は気圧が高いため、暖かく軽い。

外に出た空気は上に昇り、再び部屋に給気されることはない。

 

これで部屋の空気は循環される。

 

 

  空気清浄機でさらなる浄化

 

東京の空気は単に汚い。
 
排気ガス、PM2.5、黄砂、光化学スモッグ。
 
それから外から来る様々なウィルスや雑菌。
RSウィルス、インフルエンザウィルス、手足口病、ヘルパンギーナ、大腸菌。
そしてCOVID-19とカッコよく名付けられた武漢ウィルス。
 
キリ無し。
 
東京に住む限り、これら有害物質からは逃れられない。
それは家の中にいたって同じ。
 
 
それなら郊外住めばいいじゃんと思うところだが、嫁ちゃんが東京育ち。都内から離れたくないと。

 
なら有害物質は入り込む前提で。
せめて、ゼロは無理でも最小限にできないか。
 
ということで空気清浄機の出番となる。
 
 
■空気清浄機の配置(Airdog購入前)
 
 
上図2部屋にそれぞれ清浄機を置いている。
 
 

①SHARP社製

「プラズマクラスター加湿空気清浄機」

KCZ45。2010年モデル。

 

②ダイキン工業製

「ストリーマー加湿空気清浄機」

ACK70。2014年モデル。

 
 
換気もして、部屋内の空気を清浄機でキレイにして。
ここまでやれば十分だろう。
 
 
と、思っていた。
 
しかしそんなに甘くはなかった。
 
とあるイベントの観点が抜けていた。
 
 

  帰宅したら汚染される

 

そう。

自分や嫁ちゃん、チビ助さんたちが外から帰って来た時。

 

まず、帰宅してからの動線(人の動き)を描く

 

■補足

 

自分と嫁ちゃんは、帰宅したら赤線Gをたどって①納戸へ入る。

 

子どもは玄関で下着以外全部脱がせる。

 

 

この動線の結果、有害物質で汚染される場所を示す。

 
 
汚染されるのは主に廊下と、WIC(Walk in Closet)がある納戸だ。
 
 
外出時に何かしら有害物質に晒された衣類や、何かしら踏んだ靴をそのまま玄関や部屋に持ち込まれる。
 
仰々しくても「汚染」という単語が適切だと思います。
 
 
■お得意の「換気」をやってみる
 
その汚染空間を浄化するために、これも換気が手っ取り早いだろう。
 
汚染部屋と化した①の納戸部屋にも窓はあるので、これを開けてみる。
 
 
【納戸の部屋窓を開ける
 
【納戸の部屋窓を開放後
 
汚い空気が、廊下を通ってリビングまで逆流してしまった。

 

こりゃダメ。

 

 

このため「納戸」の窓は開けられず。

 

窓からの空気流入量と風圧、各部屋の空気正負圧を計算・測定し、窓の開口面積(要は、開け度合い)を調整すれば、逆流を防げる。

だがそんな面倒くさいこと無理だし測定器も持っていない。

 

 

■有害物質を閉じ込める

 

リビングへの逆流を止めるため、外出時に外から持ち込まれた有害物質を、
玄関+納戸(WIC)で閉じ込めることとする。
 

「ゾーニング」という考え方です。

 

参考:アキュラホーム

 

 
そのためにも、納戸に置いた空気清浄機の役割が大事になるが・・・・
 

 

■今回日記まとめ

 

部屋内換気フローの現状を整理してみた。

 

いくら部屋内空気を循環させたところで、外出から帰宅した時汚染される、玄関、廊下、納戸(WIC)をどうにかしないといけない。

 
長いから続きを次回。
 
マル