今日も前回の続き↓
『Airdogの話その6 買った理由:部屋換気の限界』ここで、なぜAirdogも買ってしまったのかを書く。 今回はこの話を書くキッカケとなったAirdog購入前の部屋換気の悩みについて。 ■Airdog日記 全…ameblo.jp
■前回のあらすじ
Airdog購入前の、部屋内換気フローの現状を整理した。
一番の悩みは、外出からの帰宅時に汚染される玄関、廊下、納戸(WIC)をどうするか。
今回は
「汚染物質を浄化させる手段の考察」。
ここまで考えた結果、Airdogを買う決意に至る。
Airdog購入前の浄化方法
■方法1. 空気清浄機
前に書いたが、納戸(WIC)に空気清浄機を置いている。
↓
SHARP社製
「プラズマクラスター加湿空気清浄機」
KCZ45。2010年モデル。
■方法2. 床面にはスチームクリーナー
これも前に書いた。
帰宅後に、廊下にスチームクリーナーをかけている。
↓
■空気清浄機の本質とは
目的:空気をキレイにする。
手段:フィルターに汚い空気を集塵させる。
これが現在の空気清浄機のデファクトスタンダード。
つまりは、
フィルターに流し込む空気が多ければ多いほど
=多くの汚いモノを集塵できる。
これが空気清浄機の清浄能力の本質だと思う。
※パパオ私見です
この手段のイメージを描いた。
「部屋内の空気をかき回すほどの大きな気流を発生させ、フィルターに大量の空気を送り込ませる」
ダストセンサーやら匂いセンサーが真っ赤っかになったら即ターボモードになる、アレ。
本来は部屋内に大きな気流を生み出さないと、フィルターに部屋中の空気を集められないと思う。
■清浄機の主要部品(Key elements)
空気清浄機を構成する部品は多くあるが、能力を左右する機能部品は2つしかない。
ファンと、フィルターだ。
ファンはたいてい、シロッコファン。
筐体全体の小型化と静音がメリット。
ファンが大きな風量を起こせば起こすほど、より大きな気流を生み出せる。
が、シロッコファンはすでに技術が成熟し切ったためこれ以上の高速化=大風量化は望めない。
次にフィルター。
■HEPAの定義
JIS規格にて、定格風量下で粒径0.3マイクロメートル(μm)の集塵率99.97%。
さらに高性能、粒径0.15μmの集塵率99.9995%定義の「ULPA(ウルパ)フィルター」というのもある。
ただしULPAは「すぐ壊れる」のだそうだ。だからULPAフィルター搭載の清浄機は見たことが無い。
集塵率が99.97%なので、一見「よく集塵できそう」に見える。
この2部品による風流を下↓に示す。
■水平方向に吸い込むのは日本ならでは
前も書いたが、Airdogは垂直方向(床から上へ一直線)の風流。
日本メーカの清浄機は、上図のとおり水平方向空気を取り込むタイプ。
日本住戸は土足厳禁だから、床面汚れへの優先度が低いため?
■HEPAフィルターの限界
HEPAが集塵可能な粒径0.3μmとはどんなブツの大きさか。
・花粉:30.0μm
・黄砂:4.0μm
・pm2.5:その名の通り2.5μm
・ウィルス:0.1μm
μ:マイクロメートル=0.001ミリ。
ということで。
HEPAでは(ULPAも)ウィルスは捕まえられない。
0.3対0.1だから、考えれば誰でも分かるね。
30cmの穴に横幅10cmの物体がすっぽり抜けるのと同じ。
例えるなら。
レコードLP盤が直径30cm。
ビール缶直径が10cm。
つまりは、あくまでHEPA機(ULPAも)は、ウィルス以外の有害物質集塵マシンと割り切って考えた方が適切だ。
※「TAFUフィルターもある」とのご指摘もらった。
調べたらダイキン工業社製。10年後の集塵率がHEPAの1.4倍、つまり長持ちするフィルターらしい。
だから「タフ=TAFU」。
安直すぎ。
■ガラパゴス商法?イオン商法?
日本のメーカー各社は、HEPAで捕まえられないウィルス対策として、マイナスイオンを放出する機能を搭載している。
「プラズマクラスター」SHARP
「ナノイー」Panasonic
「イオンミスト」日立アプ
「プラズマイオン」富士通ゼネラル
「ピュアミスト」三菱電機
まぁ、各社色々なお名前で。
中身は全部一緒ですけど。
端的に書けば、マイナスイオンがウィルスを不活性化するのメカニズム。
確かに効果ありそうな気もするが。
賛否両論あるらしいので、これ以上はパパオは書かない。
■ダイキンの「ストリーマー」
不活性化というより、破壊ですね。
理屈は分かるが、部屋空間全ての大量のウィルスを破壊するには、相当の放電力が必要だろう。
たかが家電レベルでそんなことやっちゃったら、家が火事になるんじゃないか?
どうしてそんなこと書けるか?
理由は以下。
「空気の汚れ具合に応じてストリーマーは作動します」
「風量が小さい時にはストリーマ運転を停止します」
取扱説明書にもちゃんと↑の記載がある。
そりゃそうだ。
もしずっと放電しっぱなしにしちゃったら、清浄機内で絶えず雷が落ちている状態。製品触れたら感電死しますね。
パパオはプラズマクラスターもストリーマーも持っているが、これら付加機能には最初から期待していない。
あくまでHEPAによる集塵マシンの扱い。
◼︎次亜塩素酸水を振りまく
「空気をキレイに」する手段として、これは良いかもと思ったのが、「空気を次亜塩素酸水でキレイにしちゃう」方法。
次亜塩素酸水は、店先でよく置いてある、アレ。
これを空中に散布しちゃえば空気も除菌できる、という単純な理屈。
これを最初に見た時、
おー、何と分かりやすい製品だ、と思った。
パパオは目的なり用途がハッキリしている製品を好む傾向があります。
でも。
次亜塩素酸水って、家事やってて手が荒れた時つけると、すごい染みて痛い、アレだろ?
あんなの部屋中に振りまいて、
肌荒れ懸念。
肺への影響。
大丈夫か?
あとは、
壁紙やカーテンの色落ち。
家電や金属製品のサビ化。
そして、高額。
懸念ばっかりなので結局見送りました。
■今回まとめ
HEPAフィルター式空気清浄機は、
0.3μm以上なら集塵OK。
0.3μm以下は役立たず。
その他なんたらイオンやらの付加機能は最初から期待しない。
0.3μm以下の小さなウィルス等の対処として、Airdogに期待して買った次第。
何度も書くがAirdogは万能ではない。
次回はAirdogの弱点が分かった話。
マル