カトケンの部屋
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原発アタック

この曲を書いたのはまだ 20世紀だった。(多分)

スリーマイルやチェルノブイリといった

原発事故の記憶から始まる。

もし在日米軍の戦闘機が原発に落ちたら

どうなっちゃうんだろう?。

そんな思いから曲が出来上がる。

 

21世紀に入って「アメリカ同時多発テロ」が発生する。

イスラムの過激派が突っ込んだのは

ニューヨークのツインタワーとペンタゴン。

ツインタワーに2機。ペンタゴンに1機。

もう1機はテロリストに奪われた操縦席の奪還を

試みた乗員と乗客により

どこかに「突っ込む」ことはなく墜落した。

生存者はいない。

 

ひどい事件だ。3,000人近い人たちが亡くなっている。

しかし、「突っ込む」場所がもし原発だったら

更にとんでもない事態になるだろう。

原爆が発明された時

「人類はついに人類が自殺する手段を手にしてしまった」

と誰かが言っていた。

原発は爆弾ではないが、その危険性は誰でも知っている。

この曲の歌詞は事実上4行のみである。

 

アメリカの戦闘機が原発に落ちた。

イスラムの過激派が原発に突っ込んだ。

気のふれた科学者が原発で吹っ飛んだ。

そりゃ大変だドッカーン!

 

どれも「ない」とは言えない。

「あってもおかしくない」話である。

ロシアのウクライナ侵攻でなお一層現実感が増している。

「そりゃ大変だ」と言う他人事では済まないことは

福島の原発事故を考えれば容易に想像できる。

海水をかぶっただけ?で、あの大惨事である。

 

この曲は僕のソロアルバム

「ちいさなちいきな石大きな湖になげる」に収録されている。

ちゃんとしたバージョン?も是非そちらで聴いてくださいね。

アマゾンでCDが買えます。

スポティファイやアマゾンプライムで聴くこともできます。

とりあえずは

ちょっと迫力不足な?弾き語りバージョンで

聴いてみてください。

「原発アタック」

 

 

根拠もないけど大丈夫

昔々、付き合っていた女の子に

「他のメンバー(バンドの)は持っていて

 あなただけ持っていないものがある。

 それは人にとって一番大切なもの」

と言われた。

 

それは一体何なんだ?

もちろん僕は訊いた。

しかし彼女は質問をはぐらかし

答えてくれなかった。

 

僕はしつこく訊き続けた。

3日後に彼女は教えてくれた。

「自信」と。

 

確かにそうだ。

人生で一番重要なものは

金でも力でもなく自信である。

 

僕は子供の頃

徹底的に自信を奪われた。

その傷は深く大人になっても治らなかった。

そうして

僕にとって人生とは

自信を取り戻す旅となった。

 

そもそも自信とは何だろう?

経済的に成功して自信を持つ人がいる。

何かのコンテストで優勝して自信を獲得する人がいる。

試験で1番になって自信を回復する人がいる。

はたまた銃を携帯することによって自信を手にする人もいる。

しかし、どれも自信の根拠になっているものを失えば

たちまち自信喪失である。

 

経済的に成功した人も

ある日破産するかもしれない。

コンテストで優勝した人も

それっきりでその後全く認められなくなってしまうかもしれない。

試験なんて次に受けたら全然ダメなんてことはしばしばだ。

銃なんて風呂に入っている時には役に立たない。

 

根拠のある自信はあてにならないのだ。

本当に強いのは根拠のない自信である。

「僕は何があっても大丈夫だ」という自信。

それこそが困難な人生を生きていく

最も強力な武器だ。

 

ああ、それが僕にあったら

と思うと同時に

そんなおめでたい奴とは

たぶん友達になれないかも

という斜めな視線も込めて

この曲を送ります。

「根拠もないけど大丈夫」

 

 

臨終コースター

以前この「カトケン弾き語り」チャンネルで

発表した「Let’s Party Rock」という歌がある。

その中で

 

時間は逆に流れない

だんだんスピードアップするぜ

 

というクダリがある。

 

子供の頃は1日が長かったのに

今や毎日が飛ぶように通り過ぎていく。

 

尊敬する大先輩のバンドマンが

「カトケン、50歳過ぎたら10年が束で過ぎてくぜ」

と教えてくれた。

彼は還暦のお祝いに自分に革ジャンを買った。

「赤じゃあんまり「そのまんま」だから青にした」

とちょっと照れながら言っていた。

 

知人の身内が脳卒中で倒れた。

意識が戻らない。

戻ったとしても半身に麻痺が残るだろうと言われたという。

まだ51歳だ。

 

同じ時期にデビューした

CHU-DOKUのマコちゃんは早々に亡くなってしまった。

一緒に「KMO」というバンドをやったりして

時に楽しい時間を共有し

またバンドマンとして戦い続けた戦友でもあった。

 

僕の弟のバンド「中国釣具店」でベースを弾いていた

カズオさんは30そこそこで逝ってしまった。

 

二人とも癌だった。

 

そういえばストラマーズの岩田も52歳でこの世を去った。

ブッチャーズの…

キリがないな。

 

とにかく僕らは「臨終コースター」の乗っているわけだ。

しかも僕は多分ゴール手前だ。

やりたいこと、やるべきことは

迷いなくやった方がいいだろう。

 

このスーパースピードの乗り物から

降りることは許されていないのだから。

 

営利主義

おそらく一番初めに作ったデモテープの1曲目のナンパーである。

高校1年。

パンクの洗礼を受けたばかりの僕が

「洗礼」のきっかけを作ったバンドメイトのカツジとともに書いた曲だ。

歌詞をカツジ、曲を僕が書いた。

「青さ」というよりも「幼さ」すら感じるが

それでも初期衝動の「かっこよさ」がある?!

Aメロの転調っぷりも斬新だ。

 

この曲を最初に演奏したバンドは「EXTACY」(エクスタシー)という名で

高校時代に力を注いでいた。

ベースがカツジで僕がボーカル&ギターだった。

ほかにギタリストとドラマーがいたが

彼らはもうバンドマンではないと思うのでここでは割愛する。

 

カツジとはその後「一般死民」というバンドを結成。

5曲入りのソノシートを発表した。

その時作ったレーベルが「死民レーベル」である。

残念ながら、このソノシートには「営利主義」収録されなかった。

なので、音源がない。

無数にあるカセットのデモテープの中から

この曲を探すのは容易ではなかった。

一度はあきらめて、全く覚えてなかった2番の歌詞は

「今から考えるか?」というところまでいった。

しかし、幸いにもこの曲が入った古〜いカセットテープを発見。

無事「テープおこし」をすることが出来た。

 

この曲はEXTACYというバンドにとっては馴染みのナンバーで

しばしば演奏した。

一般死民になってからもそれは続いた。

特に印象に残っているステージと言えば歌舞伎町のホストクラブであろう。

店の名前はもう忘れてしまったが

伏見直樹という伝説のホストに誘われて出演したのだ。

 

ライブハウスに置いてあったフライヤーが気に入ったのか

突然全く無名であった「一般死民」に

伏見氏本人から直々に出演依頼が来た。

「なんで俺たちがホストクラブで?」と思ったが

ギャラも払ってくれるということで承諾した。

 

実際に店に行ってみると、それはもう全く場違いで

どんな顔をして演奏すりゃいいんだ?とは思ったが

そこは「俺たちパンクスなんだから、これでいいいんだ!」と

「営利主義」を熱唱(下記YouTube映像の歌詞カードに注目)

若いホストやお客さんはただただ呆気にとられていた。

「もう懲りただろう?」と思ったら伏見氏は

もうワンステージやってくれと言う。

 

「まじか?」

 

もうワンステージやった。

他のことは覚えてないけど。

ホストクラブで「営利主義」を叫ぶ!という何ともシュールな図であった。

 

 

スーパースターのオーダーミス

僕は特定の宗教を信仰していない。

あえて言えば「八百万の神」というところか。

 

日本に住んでいるとピンとこないが

世界では、どの宗教を信仰しているかは非常に重要である。

特に一神教が幅を利かせている。

一神教というのは、それを信仰していない人にとってはやっかいである。

何しろ自分たちの信じている神を信じていない奴は人間ではない

というところまでいってしまう可能性があるからだ。

実際ネイティブアメリカンを殺しまくった思想的なベースは

「キリスト教徒にあらざれば人間にあらず」だ。

だから「殺しまくる」ことに罪の意識を感じることがなかったようだ。

 

しかも同じ神様を信じているのに

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は

えてして反目している。

 

ユダヤ教徒迫害の理由を知れば

「えー、そんなことまだ根に持ってるのお?」だし

イスラム教に至っては

「えー、神の名のもとには、そんなことまで許されちゃうのお?」

みたいなことだらけである。

 

そんな3大宗教の中で

現時点で一歩リードしているのは

まあキリスト教なんだろうな?とは思う。

ヨーロッパやアメリカなど西側諸国

更にはロシアだってキリスト教だ。

 

それにしても

例えばプーチンだってキリスト教徒だろうが

その行動、神様が望んでると思ってるの?と問いたい。

聖書になんて書いてある?と。

 

ただ本当は神は全能なのだから

こんなひどい世界を作っている時点で

そんな人(じゃなくて神)いないっしょと

思ってしまうのは僕だけだろうか?

 

もし創造神がいて

そんなに崇高な存在だったら

この世界は完全にオーダーミスである。

ウクライナの惨状がテレビに映し出されるにつけ

ガザの破壊された病院の映像が流れるにつけ

太平洋戦争の凄まじい死者数を知るにつけ

ヒロシマの地獄絵を見るにつけ

もしいるなら切腹を命じたい。

さもなくば今すぐ作り直していただきたい。

 

もし僕がインフルエンサーなら

大炎上しそうな内容かもしれない。

結局宗教は政治利用されてるだけかもしれない。

まあ、いずれにしてもプーチンは天国には行けないだろう。

そう思うのは「西側諸国」に住んでいるからだろうか?

 

 

君がいるから

「カトケン人生弾き語り」

しばらくお休みしていましたが

本日より再開しました。

 

すでに173本の動画をアップしている(らしい)ので

200本まで

あと27曲というところまで来ています。

とりあえずはこの200本をもって「完結」

ということにしようかと考えています。

 

還暦まであと1年半というところですが

いつお迎えが来てもいいように?

なが〜い遺書を書いている感じです(マジか!)

 

残り27本は

古くて未発表の曲と最近書いた曲が少し

という構成になっています。

必然的になってしまったと言った方がいいかもしれません。

 

再開1本目に選んだのは

「君がいるから」というナンバーです。

「えび」というバンドをやっている時に書いた曲です。

そのころは割にバンドとして調子が良かった時期でした。

その分日々多忙ではありました。

二足のわらじでしたから

だいぶ疲れてもいました。

 

また「やんちゃ」な面もありましたし

音楽的には稚拙でしたから

批判的な評価も多かったです。

今だったらSNSでコテンパンだったかもしれません。

 

でも「君がいるから」

頑張れるよ、ありがとう。

というラブソングであり

ファンの皆様に対する感謝の歌でもありました。

 

そうです。

多くのリスナーがいれば

相当嫌なことがあっても頑張れるものです。

強力なモチベーションになります。

 

たくさんのオーディエンスを失ってから

数十年経ってしまいました。

ここまで続けるのは

精神的な困難の連続でした。

ある意味「大谷翔平」ばりのハガネのメンタルが

必要だったと言えなくもありません。

 

一方、多くはないとはいえ

これを読んでくれる人

「カトケン人生弾き語り」を観てくれる人がいる

ということは大きな励みになります。

僕にとって今この歌は

これを読んでくれている「君」に感謝する歌でもあり

僕の心の中にいる「パンクの神様」に対する思いを表した歌で

あるかもしれません。

 

 

ラストライブに思いをはせて10

さて、そんなわけで

ラウドマシンのラストライブの話は終わりである。

ではなぜ「ラストライブに思いをはせて」が

続いているのかというと

翌日にこのライブの報告をしに

ワカさんの墓参りに行ったことを書きたかったからである。

 

1年前、ワカさんの葬儀に出て

その時はお墓がどうなるか

まだ決まっていなかった。

しかし、このライブの準備を進める中で

西村さんから「ワカさんのお墓」に関する情報がもたらされた。

 

うちから行くとだいぶ遠いそのお寺。

ライブの次の日で疲れ切っていたので

クルマで行くことはあきらめ

電車を乗り継いで行くことにする。

 

革ジャンにマフラーをしめていても

寒さが骨身に染みる曇り空の一日だった。

革ジャンというのはそもそもあんまり暖かくはない。

僕が愛用するルイスレザーのライトニングも

かっこいいし、風は通さないが

ダウンジャケットなんかに比べると寒い。

しかし、ワカさんの墓参りには絶対

革ジャンにジーパンという

ロックファッションで決めて行きたかったのだ。

 

「ワカさん、動物愛護運動はやってないよな?

やってたら革製品はまずいんだけど」という思いが

一瞬浮かんだが

今までそんなこと言ってなかったから大丈夫だろうと思い直して

意を決して寒空の下へ歩み出た。

 

到着まで2時間半くらいかかってしまった。

平日の真っ昼間ということもあり

電車は比較的空いていた。

疲れ切ったので座った。

眠った。

目的の駅を通り過ぎていた。

戻った。

 

もらっていた住所をグーグルマップに入れて歩いた。

到着してみると

お寺が複数ある。

「なんていうお寺だっけ?」

その部分が書いてない。

 

昔のメッセージをさかのぼって

確認を試みる。

なかなかたどり着かない。

しばらく歩道に立ち止まって

スマートフォンとにらめっこすること5分余り。

やっと見つけた。

お寺の名前。

入る。

 

どこをたずねていけばいいのかわからない。

葬儀業者と思しき人が

祭壇をトラックに積んでいたので

「お墓参りに来たのですが受付はどこですか?」

とたずねる。

教えてくれた。

 

表示によると

お墓参りの終了時間まであと1時間もないようだ。

危なかった。

 

手で持って振る「呼び鈴」で墓守?を呼ぶ。

おばちゃんが出てくる。

ざっと説明してくれる。

 

お骨と対面できた。

一年前、骨をひろって入れた骨壺である。

「ラストライブ終わりましたよ」

ワカさんに伝える。

「お客さんも入ったし盛り上がりましたよ。

ワカさんの弟子のJunさんは最高でした」

「僕がそっちに行ったら一杯つき合ってくださいね」

 

ロウソクを点け

お線香をあげた。

目をつぶって手を合わせる。

目を開ける。

祭壇の向こうにある明日を見据える(完)

 

ラストライブに思いをはせて9

やっとライブシーンに入ったところだが

もう3月も3日(桃の節句)になってしまった。

2月1日が本番だったわけだから

1か月以上このネタで引っ張ってしまった。

 

その後はラスト曲の「ラウドマシン」まで

怒涛のライブ。

セットリストは以下の通りである。

 

1. Revenge

2. Broken Flag

3. 日本人

4. Hung The King

5. Rock'n'Roll 90

6. さらば相棒

7. Hope

8. 永田町爆破計画

9. フランジングサン

10. Heaven

11. Scars

12. Loud Machine

 

上記の

「日本人」と「永田町爆破計画」は僕が歌った。

「日本人」はいっしょに歌ってくれている人もいて

大いに盛り上がった。

「永田町爆破計画」も香ちゃんの言葉を借りれば

「今まで何回もこの曲やったけど

 今日が一番伝わっててお客さんとグルーブしてた」

ちょうど「裏金問題」で多くの人が怒り心頭という

タイムリーな要素が加わったこともあるだろう。

 

以前にも書いたが

長いバンド人生で初めての「解散ライブ」であった。

ラウドマシンとしてのライブ自体が本当に久しぶりで

どうなることかと思ったが

なかなかどうして良いライブになったと思う。

SNSなどは全く見ていないが(すいません)

評判は上々らしい。

 

「ライブがよかった時は物販が売れる」

というのが常であるが

この日はおかげさまで

何枚もCDが売れた。

買ってくれた方々

本当にありがとうございました。

 

このライブは言うまでもなく

ワカさん一周忌も兼ねていたわけである。

天国でワカさんが

満足しているか悔しがっているか

それは誰にもわからないが

少なくとも良い弔いになったと思う。

改めてご冥福を祈ります。

 

さて、ライブが終了し

ナカウチ(そのままライブハウスで打ち上げ)となった。

クルマで来ているので飲めないのは残念だが

水を飲みながら余韻に浸っていた。

事情を知った西村さんの友人が

帰ってから飲んでくださいと

オリオンビールをくれた。

帰宅後、自宅で一人打ち上げた時に

飲ませていただきました。

ありがとうございました。(つづく)

 

ラストライブに思いをはせて8

楽屋ではソファにキースさんが座っている。

それだけで映画の中に迷い込んでしまったように感じる。

すごいオーラだ。

香ちゃんは、そんなのお構いなしで?

ドラム談義に花を咲かせていた。

 

ワカさんの住んでいた街の話になった時

また葬儀の話になった時

少しだけ僕も話した。

 

「ワカさんトリビュートバンド」の演奏が終了。

いよいよラウドマシンのラストライブの時間が来た。

ステージに上がり

マーシャルJCM900を見ると

セッティングはリハのままだった。

「ワカさんトリビュートバンド」には

ギタリストが2人いたが

2人ともマーシャルは使わなかったためだ。

 

だいぶ時間が節約になった。

エフェクターボードと

そこから出ているケーブルを

ガムテープで固定する。

絶対に抜けるなよと祈りを込める。

ワイヤレスシステムを導入したので

ギターからエフェクターボードまでは

「線」の呪縛から解放されたのだが。

 

準備は整った。

小さいハコということもあるが

スタンディングの客席は満員だった。

この風景を見るのは本当に久しぶりだった。

 

「準備いいっすか?」

西村さんが最後の確認をする。

いよいよスタートだ。

一曲目「Revenge」のドラムが

空間を切り裂くようにうなり始める。

オートワウにディレイをかけた

「ヤバイ音」をトリッキーに入れていく。

タイトなドラムが空中から

エネルギーを集めているようだ。

近づいている超新星の爆発のために。

 

十分に気を集めたところで

Jun Grayさんがベースを乗せていく。

足元から肩へ、更に頭へと

電撃が走るように鳥肌が駆け上がる。

 

オートワウを切り

弦を震わせてハウリングさせる。

ギターから出た魂が

時空を捻じ曲げて

激しく暴れている。

 

ジョニーサンダースゆずりの

派手なスライドの後

リフに入る。

これでオールインだ。

邪悪さにとどめを刺す不協和音をぶつける。

西村さんがうなり声を当ててくる。

ついに超新星の爆発だ!

激しいツービートが闇を突き刺す。

今時の軽いツービートではなく

体重全部を乗せてくるようなビートだ。(つづく)

 

ラストライブに思いをはせて7

腹八分目となり

次はコンビニへと歩を進める。

前出のうどん屋で

取り放題の長ネギを食べすぎ

ネギ臭くなってしまったので

「ミンティア」を購入し口へ放り込む。

 

更に100均に寄る。

「ライブの日の持ち物チェックリスト」に従い

持ったはずのタオルが見当たらない。

どっちにしようか?と

考えていたら

どちらも忘れてしまった。

 

狭い店なのにタオルだけで相当な種類がある。

綿100%のブラックのタオルに決めて購入。

ブラックだと保護色みたいになって

どこにあるかわからなくなりそうなので

ホワイトにしようかな?とも思ったが

衣装も全部ブラックで決めていたので

見栄えを考えてブラックの方にした。

(100均で買っておいて見栄えもないもんだが)

 

ライブハウスに戻り

物販のセッティングにかかる。

ソロアルバムやレベルブルーなど

机の上にキレイに並べる。

用意しておいたプライスカードをセロテープで貼る。

 

となりでは西村さんが

リリースしてきた作品を大量に持ってきた

レコード屋さんが店をひろげた。

 

少しの間ボーっとしていると

客入れの時間になった。

詩の朗読のようなSEが流れはじめる。

平和運動家のワカさんのために

西村さんが選んだSEだ。

いろんな国の言葉で

平和の詩?を読んでいる。

 

お客さんが徐々に集まってくる。

「ワカさんトリビュートバンド」が

始まる頃には8割がた埋まっている感じになる。

演奏が始まり、半ばくらいで

楽屋へ向かうと

人がいっぱいでなかなか進めなかった。

 

ちなみに「ワカさんトリビュートバンド」のボーカルは

マダムエドワルダのJINさん。

他のメンバーも有名な人みたいなんだけど

「あれはどこの誰ですか?」と

訊くわけにもいかない感じだったので

最後までわからずじまいだった。(つづく)


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