娘に聞かれました。(先日から、に在庫している時代鍔の一覧表をカタログのようにして作ってもらいました。)
当店では、ホームページで掲載している以上に、時代の鍔があります。
ただ、それは販売を主な目的としたのではなく、大変多く寄せられる拵えの注文を作成するときに、ワンポイントとして時代のつばを使うために買い集めたものです。
しかし、それも多くなりすぎると、管理ができないようになってきました。
そこで、カタログのようなものが作れないか、娘に相談すると、大変立派なものができてしまいました。
「そりゃあ、刀に鍔を付けるようになってから1000年以上も経つんだから、その間に何万人もの職人さんがそれぞれ工夫を凝らして作っただから、種類がいっぱいあって当たり前じゃない。」
「今は、工場で大量生産するけれど、昔は、職人さんが一つ一つ手作りで作っていますだから、1つずつ違って当たり前なんだよ。」
、答えました。
当たり前のような事ですが、よくよく考えると面白いですね。
昔は、今のように工作機械が大量にはありません。大きな流派や、地域による違い、古い優れたものの模写等は、今と同じように沢山されたと思います。
しかし、一つ一つを手で作る時代、やはり職人さんとしては、自分の味を少しは出してみたいと思ったのではないでしょうか。
それが、現在においても、時代の鍔として高い金額で取引される所以であると思います。
実際、現代の金工師さんに、鍔の制作を依頼すれば、ある程度シリーズ化された物でも、3万円程度、完全オリジナルでデザインに凝ると、数十万円も取られます。
そういう貴重な物を、買うのですから、量産の鍔よりは高いと言っても、本当の価値から言えば、何万円でも安いのでしょうね。
でも、これって見てるだけで楽しいでしょ。
身幅は狭いですが、刀身重量はしっかり有りますね。
大変健全なのが嬉しいです。
縁起物として珍重されたそうですが、実用品としての能力も高そうです。
以前も、末古刀の寿命を販売しましたが、大変良く斬れて、曲がり強度も高かったです。
研いでもらうと、鉄質や疲れも大分詳しく見てもらえるのですが、古研ぎは試してみないと分からないのが難しいです。
重量はそれ程でもないのですが、振ってみると、やや先重で良く斬れそうなお刀です。
【斬れ味良し、縁起の良いお刀、】「寿命」70.8cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!