オレンジサンセット岡田オフィシャルブログ「徒然雑草」by Ameba

オレンジサンセット解散のご報告

オレンジサンセット解散のご報告

2009年2月から活動して参りましたが、5月31日をもってオレンジサンセットは解散致します。
これまで支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。
先に情報が出てしまい、それに対してコメント出来ずに不快にさせてしまった方おられましたら申し訳ございません。

解散の理由は、相方の下村がお笑いを辞めるからです。
僕自身も、コンビとして試行錯誤を繰り返す中で、限界を感じていました。
大きな理由は、去年のM-1グランプリの結果が芳しくなかったこと。
そして、そこから2人で掲げた目標を3月時点で達成できていなかったこともありました。3月29日、相方の申し入れに対して納得し、解散に踏み切ることしました。

『新しい波16』から始まった約7年間、相方と共に必死こいてやってきました。
NSCに無料で行くために、勉強そっちのけで頑張ったM-1甲子園を入れると10年間。出会いから入れると12年間。気が付けば25歳。
相方に感謝でいっぱいです。

誰が編集して下さったのか分かりませんが、ウィキペディアを見る限り、才能無いなりにそれなりに形にはなったと思います。
全く売れませんでしたが。

たくさんの貴重な経験をさせて頂きました。
デビュー当時『ふくらむスクラム!!』というコント番組で、乳首にアポロチョコレートを付けて演じるコントがありました。
リハーサルで、乳首にアポロチョコレートが付かない!という理由で大人達が真剣に揉めてるのを見て、素晴らしい世界に来たな。と思ったのを覚えています。
命懸けで笑いを取りにいって股間を大火傷したこともありました。
「もう二度と股に火を近づけないように。」とお医者さんに言わました。それをディレクターさんに話したら、「それはフリ?」と言われた時、しばいたろかな、と思いました。
初のゴールデン番組だった『ナカ調』
一回目のロケの最終日に出会ったチェリーを卒業する機会を与えてくれた38歳のブラジル人女性ナターシャには感謝でいっぱいです。
去年の夏に出演した『笑けずり』は、凄く楽しくて凄く悔しかったです。終わった後、予選で最高評価と聞いた時、ラスト3組に残れなかったことがとてつもなく悔しかった。
ただ、ここを人生のターニングポイントと思って頑張れる素晴らしい番組であったことは間違いないです。

最後に、応援して下さった皆様、サインをただの落書きにしてすみません。
つい最近、スマホの裏にサインした女子高生の方、特に申し訳ないです。

これから2人は別々の道に進みます。
どのような形になるか考え中ですが、僕はお笑いを続ける所存です。またどこかでお会い出来るように頑張ります!

『空から降る一億のボケを全て拾おうとする岡田』

4月9日土曜日16時から『空から降る一億のボケを全て拾おうとする岡田』というライブに出演します。




このライブは、日頃お世話になっている番組スタッフさんや作家さん数名が「こういうライブどうですか?」と言って下さり実現したライブです。

ゲストは、国沢一誠さん!笑撃戦隊さん!Aマッソ!こゝろ!きつね!

です!

出演して頂けるみなさん、スタッフさんには、本当に感謝でいっぱいです。

企画、内容はほぼ聞かされてなく、聞いてもスタッフさんが教えてくれません。
教えてくれない。という演出をとっているモノも数多く存在するなかでほんまに教えてくれません。

僕が今分かっている範囲では、ゲストさんのネタがあることと僕も3分のピンネタをやらなければいけないということ。
後は、無数のボケが僕に降り注ぐということです。

ライブ中に僕が一番恐れてるのは、何かを失敗した時の罰ゲームと山出谷です。なので当日まで怖さ半分楽しみ半分です。いや、怖さ9割です。

この前、スタッフさんに呼び出され、
「今から新宿駅西口から新宿中央公園まで歩いていっぱいつっこんで下さい。」
と言われました。
その模様を動画にして下さいました。是非ご覧いただき、劇場に遊びに来て下さい!!

http://youtu.be/Xw8aY1xgEOg


『空から降る1億のボケを全て拾おうとする岡田』
【日時】
4/9(土)
開演15:45
開場16:00
【チケット】
前売1000円
当日1200円
【場所】
新宿ハイジアVー1
【出演】
オレンジサンセット岡田
【ゲスト】
笑撃戦隊、Aマッソ、きつね、こゝろ、国沢一誠
企画&ゲストネタ有!

チケットのご予約はこのブログでも承れます!
よろしくお願いします!

『井出の恋』

井出は細くて身長が低いがヤンキーへの憧れが強い。
決してイケてるとは言えないが色んな意味で目立つ存在ではあった。

そんな井出には好きな女子がいた。
クラスのマドンナである若田部さん。

中3の三学期。
受験戦争終戦後の一番宙ぶらりんな時期に、井出はみんなをスケートに誘った。
誘ったメンバーには、僕もいたし、若田部さんもいた。
合わせて男女8人。
男は自分含めイケてる面々ではないのだが、なにしろ中学生生活の中で唯一の宙ぶらりん期間。普段では断られること必至のイケイケ女子4人がメンバーに入っているのだった。

井出がみんなをスケートに誘ったのには理由がある。

井出は、幼稚園の頃から小6までフィギュアスケートをやっていた。
で、みんなは未経験。
若田部さんに良いところを見せようと目論んでいたのだ。


その目論み通り若田部さんは、氷上の井出の華麗な滑り姿を見て、上手いだの凄いだの、井出に夢中なのだった。

井出はみんなに滑り方を伝授し、井出の教えが上手いのか、みんなの覚えが早いのか、ある程度は滑れるようになった。

「鬼ごっこしよ。」

誰かが言い出して、鬼ごっこが始まった。
井出は、わざと若田部さんに捕まえられてみたり鬼から逃げる若田部さんをかばうように鬼にわざとタッチされてみたりして、ひと通り良いところを見せて、そろそろ帰る時間やな。となり額に汗を滲ませながら、スケート靴を脱ぐのだった。



「あ~楽しかった。」

満足げなみんなは、家の最寄り駅まで着いて、夕日沈む中、それぞれの方向へ帰っていった。

その日の22時頃。
ポルノグラフィティの曲を聴いていると井出から着信。

「もしもし~」

「岡田、今日ありがとう!めっちゃ楽しかったわ~。」

「こちらこそ。」

「ほんでやねんけど俺な、若田部さんに今から電話で告白しようと思うねん!どう思う?」

難しい選択だなと思った。
以前から恋愛相談はうけていたのだが、今日が告白の日になるとは。


「実際、今日の井出、良いところは見せられてたと思うねん。でも今日は二人で遊んだわけじゃないやろ?しかも若田部さんとちゃんと遊んだん初めてやろ?今日のこれを階段の一段目として、何度か二人だけで遊んでからのほうがいいんじゃないん?」

彼女出来たこともない田舎童貞が、井出にそれっぽくアドバイス。

井出も奈良県産の純童貞、僕に耳を傾け確かにと納得。

「その作戦で行くわ!」

その後からは、若田部さんのどこが好きだのどこが可愛いだのを聞かされて、むしろ若田部さんの方が自分のことが好きなのではないか?と井出が言い出したところで、終話。


うまいこと作戦が成功すればいいなー。
作戦が成功して、2人付き合ったら大ニュースやな。
そう思いながら布団に寝転びポルノグラフティの曲の続きを。



30分後、井出から再び電話が。

「ふられた~!泣」

「はあ?」

「ふられた~。友達としてならいいって。」

「なんで告白してん!!」

「我慢出来んくて。」

「我慢せえよ。」

「ごめん。」

作戦使わずして井出の恋散る。

『笑けずり②』

ペンション笑けずりに到着。まずロビーにみんなが集められました。
知ってる人知らない人いる中、全部で9組。

この中にずっと僕の肩に頭を乗せ続けていた犯人がいるのか!


コンビごとに部屋を探しました。コンビごとであればどの部屋でもいいということなので、僕らは201の部屋を選びました。

部屋で荷物を整理していると、ロビーのほうから「緊急事態発生!」と声がして、再び皆がロビーに集められました。

なんやなんや?と思っていたら、

ダイキリ(現トロフィーズ)の南部さんが「部屋がない。」と言い出しました。

9組いるのに8部屋しかない。。

青鬼こと青井アナウンサーが現れました。

「これから9組には教室に移動してもらい、ネタを披露してもらいます。そして、その中で一番おもしろくなかったコンビをけずります。」

青鬼はそう言い放ちました。

めちゃめちゃシビアやないか!!
そう思いました。

教室に移動して、ネタを一組ずつ披露して、おもしろくなかったコンビ1組を記名投票で選ばないといけません。

記名投票!?

めちゃめちゃ嫌でした。

バスの中でずっと僕の肩に頭を乗せてた犯人が分かれば何も考えずにそいつをけずりたい!!

そう思いながら、僕は下村と協議をして天然ピエロに投票しました。


結果、けずられたのは、いらんいらん。

大阪からわざわざ来て一日で帰らされたいらんいらん。

どんだけシビアやねん!ほんま!

ご飯を食べて、下村と部屋に戻るとスタッフさんに今日一日の感想を聞かれました。

僕が「疲れました。」とか、下村が「毎日こんなんやと身体が持つか分からない。」とか、感想を答える中、どうしても気になって仕方がないことがありました。



それは、

僕の肩に誰が頭を乗せていたのか?です。


恐らくスタッフさんは目隠しをしていないので、犯人が分かるかもしれないと思い、僕はバスの中での状況を説明しました。

するとスタッフさんが「その犯人分かるよ!」と言ってくれました。

僕は、犯人を発表される前に、
「そんなね、デリカシーないやつとは1秒たりとも同じペンションで生活できないですよ!その肩に頭を乗せてたやつが次にけずられて欲しい!そんな奴の顔も見たくないです!」と言い放ちました。

「で、その犯人は一体誰なんですか?」

僕がそう聞くと、スタッフさんは口を開きました。


「あなたの肩に頭を乗せ続けていた犯人は、



いらんいらん野村です。」


いや下村ちゃうんかい!!野村かい!
ただただデリカシーないだけやん!
ほんでお前もうけずられとるやないかい!
どうりで肩めちゃくちゃ痛いわけや!重いから!野村!!

その後、本格的に合宿がはじまり、なんやかんやありまして、都内へ戻ってきました。

『笑けずり①』

クソブロばかり更新していても仕方がないので、公式のこちらもめちゃめちゃ久しぶりに更新します。

去年の笑けずりの話です。
番組を観てない人はなんのこっちゃ分からないかもしれないです。
番組の説明も長くなるのでしません。すみません。

とても辛い合宿でした。
事前に、1ヶ月弱どこかに泊まる。ということ以外は、何も聞かされていませんでしたので、誰とどこでなにをするのか?など一切分からない状態でスタートしました。

これは、ペンションに着く前の話なのですが、

集合場所がコンビごとに分かれてまして、僕らは、原宿のビームス前に集合でした。
コンビごとに分かれている理由は、ペンションで初顔合わせをしたいので、事前に鉢合わせしない為です。
ですので、他のコンビ、例えば、渋谷無限大の前はアルフドルフ。パンケーキ屋さんの前はAマッソ。織田きもの専門学校の前はぺこぱとか。適当に言ってますが、コンビごとに集合場所が違ったのです。


僕らは、集合場所であるビームス前にいました。すると、目の前にバスが止まり、僕らは目隠しをされ、大音量のウォークマンを聞かされバスに乗せられました。

そこからが地獄でした。

横の席の誰だか分からない奴がずっと僕の肩に頭を乗せてもたれてくるのです。
電車でよくあるアレです。
たまに僕が肩でポンってやるのですがビクともしません。
ポンっとしてもビタっと頭がくっついたままです。
誰やねんこいつ!下村か?

めちゃめちゃ強く肩でポンってやりたい。でも隣が下村とは限らん。
スタッフさんやったらどうしよう。
これから一緒に生活していく知らない人に対して、あんまり強くポンをやりたくないなーと思いながらも、何度軽くポンってやってもビクともしない横の席の奴に対して、なんやねんこいつ!腹たつ!!という気持ちがあまりに強くなり過ぎて、遂に思いっきり肩をポン!とさせました。

ビクともしません。。

おい!なんやねんこいつほんま!
しばきたい!めっちゃしばきたい!

今度は、頭を肩の上から外そうと思いました。
僕が思いきり前のめりになって、そいつの頭を僕の背中と背もたれの谷間に落とすという作戦に出ました。

成功しました。

そいつの頭は背もたれと背中の間に収まりました。
そのままもたれて、おもくそ頭挟んで、頭をプチっと潰したろかなと思いました。
ただ、やはり、《この人》が誰か分からない状態ではそれは出来ない。
そいつは、谷間に落ちたのに気付いたのか、そっと起き上がって、諦めるのを僕は感じとることが出来ました。

おー成功や。やっと肩の荷が降りた。
精神的にはこれから合宿が待ってるので、なにも降りることはないですが、物理的に。
よかったーー。あーよかったよかった。

しかし、次の瞬間!
なんとそいつは、僕の肩の位置を手で探りはじめ、僕の肩に頭を故意的に乗せたのです。

殺したんねん!!ほんまに殺したんねん!!

なんやねんこいつ!まじでデリカシーないやん!おいおい!横誰か分からない状態でよくそれが出来るな!ありえへんぞそれは!

それからいろんな作戦を試すものの肩から頭が完全に離れることはありませんでした。

3時間くらいが経ったでしょうか。
ようやくバスは、ペンション笑けずりに到着しました。

肩が痛い。

②へ続く。

『ドンキの前』

この前、何人かで呑みに行こう!という事で、20時に歌舞伎町のドン・キホーテの前で待ち合わせをしました。

歌舞伎町のドン・キホーテの前で待ち合わせしたら駄目ですね。
特に金曜日。
キャッチの人がめちゃめちゃ喋りかけてきました。

だいたいは断ったら何処かへ行ってくれるんですが、めちゃめちゃ粘ってくる人が一人いました。

パンフレットみたいなのを10枚くらい持ってて、「良い居酒屋紹介しますよ。ここはどうですか?ここはどうですか?」みたいな感じで永遠と。

「そもそもお酒飲めないんですよ、僕が未成年なんで!」と言うと「未成年でも大丈夫です!」と言われました。

未成年大丈夫ちゃうし、俺の未成年すぐ受け入れんのかいとか思いながら、めちゃくちゃしつこく言われ続けました。

「予算どれくらいですか?」
「料理も美味いし、うちより安い店は歌舞伎町にないです!」

安くて美味い店がなんでキャッチせな客入らへんねん。
だいたいこんなに行かへん!って言ってんねんから他の人のところ行けよ。

あまりにもしつこいので、僕は隙を見て、すぐ横にあった生活安全ステーションという交番みたいな所に行って

「すみません!あのー、キャッチがめちゃめちゃしつこいんですけど!」と言いました。


すると、そこのおじさんは、ものすごーーーく細い声で

「確かにしつこいねぇー。」

と言いました。

え?確かにしつこいね?

それを言ってそのまま微動だにしません。

口以外は固まったまま何も動きません。

予想してた反応と全然違います。

僕は、そのおじさんがテキパキと「どこですか!?注意しますんで場所教えて下さい!」とかそういうのを期待していました。

なのに「しつこいねぇー。」って!

なにそれ?と思いながら、僕は続けて

「巡回とかは別にしないんですか?」というと、おじさんはまたもやほっそい声で


「しないとねぇー。」

と言いました。

しないとねぇーってなんやねん。

というか、しつこいねぇーってなんやねん。だからあなたの所に来たんですよ!

予想をはるかに下回る答えに、僕もいつしかその場で固まってしまいました。


結局、キャッチは自分達で追い払うことにしました。。

自分の身は自分で守らないとなーっと改めて思い知らされました。

『ネンカク』

つい最近行った居酒屋での出来事です。

先輩と二人で居酒屋に行ったのですが、その日は金曜日で、どこの居酒屋も混んでいました。
何軒か満員で断られた後、やっとのことで満員じゃないお店に入れました。

お店に入ると、店員さんが一言「年齢確認お願いします」


いつもの事です。この見た目、仕方がない。

なぜか一緒にいた今年29歳になる先輩も「念のためお願いします。」と言われました。

道連れにしてしまいました。

先輩は面倒くさそうに免許証を出しました。

店員さんは「ありがとうございます。」と言いました。

そして、僕は保険証を出しました。

しかし、店員さんは「写真付きのでお願いします。」と言ってきました。

僕が「なんでですか?」というと、店員さんは「別の人の保険証借りて持って来る人もいるので、お客様の顔と写真が一致しないとダメなんです。」と言いました。

僕は、免許証を持っていないので諦めようとしましたが、あることを閃きました。

「僕の写真が貼ってあって年齢も名前も書いてるホームページ見せてもいいですか?」と言いました。

しかし「それだと証明になりません。」と言われました。

僕は、証明になると思ったので、

「いや、この保険証が僕のものってことがわかればいいんですよね?じゃあ僕の名前と顔写真がそのホームページにあって、この保険証に書かれてる名前と、僕の実際の顔が、そのホームページと一致してたらこの保険証が僕のものって分かりますよね。」というと「どういうことですか?」と言われました。

なので、「保険証に書かれてる情報が嘘やと思うから入れないんですよね?どこか別にもう一つ顔写真と名前があって、それがこの保険証と僕の実際の顔、2つとも一致したら、この保険証僕のものってなりませんか?同姓同名の人で顔も同じ人って存在しないじゃないですか?」と言うと「いや、それはどうにでもなりますよね?」と言われました。

僕は、いや、どうにでもならんやろ。。と思いながら、何度も説明していると、もう一人の店員さんが出てきて、「どうかされましたか?」とたずねてきました。

僕が、事情を説明すると「あーそうですね。その2点があれば本人って分かります!」とあっさり分かって下さりました。

やっとや!やっと入れる!と、僕が安堵の表情を浮かべていると、「あの、ただいま満席でして、すみません、お待ち頂きますがよろしいですか?いつ入れるかお時間はよめません。」

いやいやいやいや!なんじゃそりゃ!やっと入れると思ったのに!

そういえば、僕が説明してる最中、なんグループか中に通されていってたな。

どうしてくれんねん!俺の幼い顔と理解能力の低い店員!

おかしいやろ!

仕方ないので僕達は店を後にしてカラオケに行くことしました。

僕は、怒りの表情のまま岩崎宏美さんの「許さない」を熱唱しました。

これからは居酒屋に行く度にパスポートを持ち歩きます。

『高校の卒業式』

僕の母親は天然です。

そんな母親がある日とんでもない行動起こしたので報告します。

これは高校の卒業式の時の話です。

僕は、前日眠れず大事な卒業式にめちゃくちゃ遅刻しました。
9時から始まる卒業式なのに、起きて時計を見たら9時だったのです。。

僕は、ヤバイ!めっちゃ遅刻した!と思い、急いで準備をして自転車に飛び乗りました。

いつものペースでこぐと30分くらいかかる通学路を猛スピードでこぐと15分くらいでつきました。

急いで卒業式の会場である体育館のドアをバーン!と開けて、保護者席をパっと見ると、なんと、僕の母親が僕のいない卒業式を見て号泣していました。

なんで起こしていかへんねん!?

なんで起こさずに先に卒業式に出席して勝手に泣いてんねん。

気になりすぎて何の感動にも浸ることなく卒業式は閉式しました。

『暴言』

ある日、僕は後輩と三人で飲んでいました。

一人の後輩は酒癖が悪く酔うと暴言を吐きます。
その日その後輩はいつも以上に泥酔していました。
僕は泥酔した後輩と帰る方向が同じだったので、二人で電車に乗りました。

泥酔した後輩は、ドア付近の壁にもたれながら夜中の静かな車内で、大声で暴言を吐き始めました。

「○○おもんないんじゃ!」「○○はほんとクソ野郎!」

僕は「うるさいぞー」と小声で言い続けたのですが、後輩の暴言はどんどんエスカレートしていき、しまいに目の前にいる僕に向かって大声で、

「お前らオレンジサンセットおもんないんじゃ!!」

と言い出しました。

その声を聞いた車内にいた人達は「オレンジサンセット?なに?だれ?」とざわつきはじめました。

僕は恥ずかしさで顔が真っ赤になりました。

後輩が「お前ら」と言ったことにより、チラっと僕の顔を見てくる人もいました。
本当にやめてくれよ。と思いました。
すると更に最悪な事態が起きました。

若くてチャラそうな男性が若くてチャラそうな女性に「オレンジサンセットWikipediaで調べよ」と言いはじめ、Wikipediaに書かれたオレンジサンセットの情報を朗読しはじめたのです。

僕は時が去るのを静かに待ちました。

しかし、しばらくしてからチャラそうな女性にトドメの一言を言われてしまいました。

「見て!この人達オンバト0勝5敗だよ!」

僕の恥ずかしさはピークに達し、車内に後輩を残し、最寄り駅の14個前の駅で降りました。


『江副先生』

中学のときの数学の先生に江副(えぞえ)先生という方がいました。

その先生は白髪のヨボヨボの先生で、めったに怒ることない温厚な先生です。僕は、怒っているところを一度しか見たことがありません。

その一度というのが、ある日の授業中に吉田くんという生徒がワックスの蓋を開けたままにして机の上に置いていました。

しばらくして、それを見た先生が急にチョークを止め顔をしかめて「おい吉田何をしてんねん!」と言いました。

吉田くんが「なんですか?」とたずねると

先生がものすごい剣幕で吉田くんの机の方に近づいて行き、吉田くんのワックスを指さして一言。

「授業中にヨーグルトを食べなさんなっ!」

吉田くんは戸惑いを隠せません。

吉田くんは戸惑いながら「先生、これワックスです」と言うと、すかさず先生は「ワックスでもなんでも授業中に食べたらあかんやろっ!!」と言って、吉田くんからワックスを取り上げました。

先生はワックスの存在を知らなかったのです。