空手道の父 船越義珍翁
松濤館野口会とは
空手道の父船越義珍翁
(1868年11月~1957年4月)に
昭和4年から師事した
野口宏師範が形を継承し、
後世に伝承することを
目的として
昭和62年9月に
結成された会である。
船越先生は沖縄首里で生まれ
11歳頃より糸洲安恒と
安里安恒両先生に
唐手の指導を受けた。
大正12年、東京に
唐手を広めようと
小石川水道町の「明正塾」で
指導を始められた。
その後、
唐手を空手と改め
近代空手の始祖となる。
伝統空手の
四大流派は
松濤館流(船越義珍)
剛柔流(宮城長順)
糸東流(摩文仁賢和)
和道流(大塚博紀)
と各開祖によって
名乗られたが、
船越先生は、
『空手には流派はありません』
と常におっしゃって
おられたそうです。
つまり、空手道は、
流派を問わず
『求める所は一つである』
と言われているのでしょう。
松濤館野口会師範 鈴木 伊一郎
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今日は半夏生
雑節
2024年は7月1日から6日まで
太陽黄径100度
夏至から数えて11日目頃
梅雨の末期で、半夏(烏柄杓<カラスビシャク>)という
毒草が生える多湿で不順な頃とされています。
農家の人達は、この日までに田植えを済ませ、どんな気候
不順な年でも、この後は田植えをしないという習慣があり
ました。
地方によっては、ハンゲという妖怪が徘徊するという言い
伝えがあり、この時期に農作業をしないようにという戒め
になっているようです。
半夏生までに田植えを済ませた農家では、この日の天候で
稲作のできを占います。
半夏生はこの植物にちなんで名付けられたとされています。
※ 烏柄杓(カラスビシャク)は毒草ですが、生薬として
も用いられています。
地域によっては、タコを食べる習慣があります。
田に植えた苗が、タコの足のようにしっかりと根付くよう
にとの願いを込めたもののようです。
松濤館二十訓
1. 空手道は礼に始まり礼に終る事を忘るな
2. 空手に先手なし
3. 空手は義の補(たす)け
4. 先づ自己を知れ而して他を知れ
5. 技術より心術
6. 心は放(はな)たん事を要す
7. 禍(わざわい)は懈怠(かいたい)に生ず
8. 道場のみの空手と思ふな
9. 空手の修業は一生である
10. 凡ゆるものを空手化せよ其処に妙味あり
11. 空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば
元の水に還(かえ)る
12. 勝つ考は持つな負けぬ考は必要
13. 敵に因って轉化せよ
14. 戦は虚実の操縦如何に在り
15. 人の手足を剣と思へ
16. 男子門を出づれば百万の敵あり
17. 構は初心者に後は自然体
18. 形は正しく実戦は別物
19. 力の強弱体の伸縮技の緩急を忘るな
20. 常に思念工夫せよ