2022/11/27 その4 イベント利用で賑わう芸備線 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(のどかな備後西城駅)

 

これまでの旅路

 

 

本日は11/27の備後西城シンポジウムの帰り道です,と言いたいところですが,東城を経由し,伯備・倉敷経由で帰ります.この機会は芸備線の利用実態を調べるため絶好の機会だからです.

なお,シンポジウムのレポートが「その2」「その3」ですので,この記事は「その4」といたします.

  備後西城→備後落合 356D

芸備線の車両には,紫・青・グレーの帯が貫通扉にもかかる「美祢線色」の車両も存在します.

鉄道のイベントですので,イベントには鉄道で行くものです.この日ばかりは多くの利用がありました.ただし,まだ赤字のような気がします.

しばらくすると備後落合駅に到着します.

備後落合は広々とした構内,職員詰所,ターンテーブルが存在する,現役の拠点駅です.

しばらくすると新見方面からの列車(443D)が,追って木次線の列車(1499D)が到着します.「落合」とはまさにこのことでしょう.

 

  備後落合→新見 444D

11/27は全年齢対象のフリーきっぷが対象外の日程ですが,各列車とも以前より利用者が増えている印象を受けました.芸備線新見方面の列車もこの通りです.ただし,ここは全国屈指の超閑散区間ですので,この利用状況では運行費用を賄えません.

この区間の芸備線は高低差のある橋や法面を通ります.2020年3月には列車が土砂崩れに乗り上げて脱線,当該車両はキハ120初の廃車となる大規模な事故が発生しました.このようなことが起きると路線の安全性を守れない,つまり廃止になる動機づけが強くなってしまいます.

乗ること49分,東城駅に到着です.ここまでが広島県ですが,広島駅からはここまで,広島県内の鉄道路線のみを利用して往復することができません.東城〜備後西城の線形が備後落合を経由していることは現代では弱みですが,1930年代の建設当時はこのようにしないと備北・奥出雲の発展はできませんでした.

ここで数名の乗降がありました.

さらに乗ること26分,備中神代駅で伯備線と合流します.

伯備線にある「布原」駅は芸備線の列車のみが停車します.おそらく,仮に芸備線が廃止されればこの駅は廃止・信号所に戻ることになるでしょう.この辺り一帯は伯備線電化以前からの人気撮影スポットです.

新見駅に到着しました.

キハ120とほぼ同型の車両は他の第三セクターではほぼ全廃されたものの,JR西日本では入念な整備・さらにはリニューアルを行うことによりいまだに88両が現役です.この車両を維持できることが,これまでJR西日本でローカル線を維持できてきた理由の一つかもしれません.しかし,それも限界を迎えてしまいました.

 

「【特集】芸備線・木次線」の次の記事では,伯備線を南上します.現在の伯備線ではぜひ押さえておきたい人気列車に(やや無理やり)乗車します.

 

続く

 

 

  ところで

えちごトキめき鉄道のクハ455の延命に関するクラウドファンディングの反響はやまず,ついに,クハ455と連結する「クモハ413・モハ412-6」の全般検査費用の一部にも募金を充てると発表されました.この全般検査には約6,000万円の費用がかかるとのことです.12/1 21:00現在,約800万円が集まりました.また,同時期の鉄道車両保存関係のクラウドファウンディングも多額の集金を見せ,目標金額に達したプロジェクトもあります.

 

 

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