マイクロエースから2000年前後の下関115系が2種製品化 など | 金屋代かずおのお部屋

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(懐かしの塗装が登場;この編成が製品化されるわけではありません)

 

10/13,マイクロエースは,10/12に受注を開始した新製品のリストを公式webページにアップしました.伝統的にマイクロエースは,新製品リストをwebページに公開する前に,その情報を問屋を通じて販売店に告知するようになっています(その販売店がweb上に情報を流すことがあります).当ブログでは公式webページでの公開を待っての記事化といたしました.

なお,10/13には同業他社のトミーテックも新製品を発表していますが,後述の通り筆者が欲しいと思った商品は,ジオコレブランドも含めてありませんでした.従って,記事テーマこそ「【模型新製品】トミーテック」としますが,マイクロエースの発表を中心に記事化します.しかし,非常に悩ましいラインナップとなりました.

 

  115系 クハ3000番台+モハ0番台編成

マイクロエースから,「クハ115-3000+モハ114-0+モハ115-0+クハ115-3100」の編成が2製品,2000年前後の「瀬戸内色(クリーム地に青帯)のC30編成」と「広島快速色(ライトグレー地・窓周りダークグレー太帯・5色の細帯)のN16編成」である編成が登場します.この編成は編成内でドアが不揃いであることが特徴ですが,そもそも115系3000番台は短編成化も導入の狙いの一つであり,当初は一部の編成に111系,追って115系の0番台・2000番台,そして現在は117系から改造された3500番台が組み込まれていました.今回の製品の編成には該当しませんが,クハとモハで塗装が異なる編成も多々あり,非常に懐かしく思えます.こと,マイクロエースで広島快速色は久しぶりの製品であり,一昔前の筆者の導入検討であれば間違いなく赤字をつけて,喜んで両製品を予約していたことでしょう.

購入検討を躊躇っている原因はその価格です.なんと,10%税込メーカー希望小売価格が25,630円に設定されてしまいました.マイクロエース製品は中国製であり,中国の高度経済発展による人件費高騰・原材料費高騰・輸送費高騰・円安元高(「円安ドル高」ばかりが注目されていますが,日本円は2022年10月現在,多くの外貨に対して価値を下げています)がある上,KATOやTOMIXほど多数生産するわけではないので理解できますが,この価格では,KATOやTOMIXでは6〜8両買えてしまいます.また,昨今はKATOやTOMIXでも地方の車両の製品化が進んでおり,行おうと思えば例えば「クハ1000番台とモハ3500番台による岡山の115系K編成」は各社の最新仕様で製品化できなくはない,という事情もあります.このような事情があるので,筆者が今回の製品を購入するとなるとどちらか1製品になると思います.ただし,最近のマイクロエース製品の品質は塗装・模型としての出来・動力とも素晴らしいものになっていますので期待はしています.

 

この節の参考文献:https://w.atwiki.jp/115series/pages/61.html 

  その他のマイクロエース製品

マイクロエースとしてもこれまでのように編成を組んだセット製品をリリースするのは価格が高くなりすぎて他社製品との競争力を持たないと思ったのでしょうか,「企画担当者オススメの車両を厳選してパッケージした特別企画品」,その名も「MA's Choice」が設定されることになりました.編成の顔・キモとなる車両がパッケージされ,過去のマイクロエース製品や他社製品と連結して遊べるようになっています.第1弾は「サロ153-900」2両伊豆急「ロイヤルボックス」2両です.2両で1万円越え,動力車が入っていないことを考えるとまだ高く感じますが入手しやすくなったことは事実です.

(画像は他社製品のイメージです)

 

また,「MA's Choice」とは銘打たれれていないものの,「マニ30」「スユ15中期型」が単品で販売されます.客車1両としては高く感じますが,14系の車体構造であるスユ15中期型はKATOでは未発売ですので差別化はできます.

さらに,先日引退したキハ281系北斗が再生産されます.

 

非常に高くなっていますが,このように製品化されたこと自体が非常にありがたいことであるのも事実です.この業界の製品はいずれの製品も少量生産ですので,予約購入できなければ大いなる時間的・手間的・金銭的苦労をはたいて探すことになります.

  トミーテック製品 2023/4

本日発表・受注開始したトミーテック製品は以下の通りです.特記なしは2023/4発売予定です.

いずれも個別に見れば良い企画であり,特に名鉄8800系は,評価の高いボディは流用しつつ,中間部分に加えて先頭部分にもTNカプラーを装備,既存の良い部分を生かしつつHG仕様である7000系とも連結しても遜色ない製品になります.これは楽しみではあります.しかし,201系はKATOの221系で役割を果たせてしまいそうですし,N700-8000は(ラッピング車を除き)持っていないですが現役の新幹線であり,市場に大量に出回るべき製品で導入優先度は低いです.ということで,筆者が予約するほど欲しい製品は今回ありません.

 

ジオコレ製品では筑豊電鉄2000型の製品が2種追加されます.筆者としてはJR以外の動向は追い切れておらず,この筑豊電鉄2000型は「平日の」朝ラッシュ時に2往復(うち1往復は楠橋発着)運行されていたところ,11/7の運行をもって引退することが決まりました.

(今回製品化される塗装ではありません)

筆者としては一度乗車していますし,兄弟車の広島電鉄3000系が存在すること,スケジュールが取れないことから見に行くことはないと思います.長い間,お疲れ様でした.

 

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