2022/9/23 第2章その2 かもめが翔ぶ瞬間 かもめ2号&1号 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(かもめが翔んだ日)

 

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本日は鉄道の日です.「新橋〜横浜(現在の桜木町)」が営業運転を開始して150年になる,ということが理由ですが,実際には日本における鉄道発祥の地は「長崎」であります.1865年に「グラバー園」にその名を残すトーマス・グレーブ・グラバーが現在の長崎市内に約600mの線路を敷設,蒸気機関車による営業運転を行っていたようです.長崎市には「鉄道発祥の地」の碑もあります.
実のところ筆者は知らなかったこともあり,今回の長崎訪問でもこの碑は見ておりません.とはいえ,この印象深い日に本日の記事のような内容を書けることに感慨を覚えます.それでは本題に移ります.
 

これまでの旅路

 

 

 

  かもめが翔ぶ瞬間 かもめ2号

ついに西九州新幹線の車両,Y1編成4号車「725-8101」に乗り込むことが出来ました.乗車率は100%であり,とりあえずこの列車では車内や車窓よりはそのスピード感を体感することを意識し,「11番B席」に陣取りました.

モケットの色が黄色であること以外は東海道新幹線のN700Sと同様です.机や網ポケットもお馴染みのものですが,網ポケットには長崎の観光で使えるmaasアプリのチラシが入っていました.

(指定席車もポケットに入っています)

それでは出発します.長崎→諫早についてはカメラを回しており,時間的にノーカットで公開しました.

 

発進した際の「起動」したような感じの音が大変よろしいです.

西九州新幹線においても,東海道・山陽・九州新幹線と同様の自動放送がなされ,その前には向谷実氏作曲のメロディが流れます.重要なのは諫早駅に到着する前,長崎駅発車後に流れたメロディ(=長崎駅の発車メロディと同じメロディラインの曲・主旋律18音)と異なる曲(主旋律8音)が流れたことです.この曲はほとんど一般公開されておらず驚きました.

なお,現在筆者は「発車・接近・車内メロディ」を含む動画は新しく公開していないことをご容赦ください.動画ないに無音の部分がありますが,その部分で当該メロディが流れています.

そして,わずか8分で諫早に到着しました.動画では分かりにくいですが,N700Sならではの,駅到着時に室内灯の色が微妙に変わるギミックも健在です.

 

  新幹線の威力

「かもめ2号」は各駅に停車します.その後もカメラを回しながらその走りに集中して体感していたのですが,わずか25分でなんと58.7キロ(営業キロベース)先の嬉野温泉に到着してしまいました.

これまで有明湾沿いをかなり頑張りながら必死に走っていた特急の姿がとうの昔になった感じがしました.

そして,早くも武雄温泉に到着です.

  超特急の乗り換え みどり(リレーかもめ)2号

6:48に「かもめ2号」が到着,武雄温泉駅の10・11番のりばホームは多くの人々で溢れていました.

この列車については,すでに折り返し「かもめ1号」の表示がなされていました.よく見ると「かもめ」の地の色が異なります.何かしらの法則があるのでしょうかと推測はされますが,「かもめ1号」は全体で4本目の列車です.この時点では分かりようがありません.

時刻表通りとはいえ「かもめ2号」到着時に「みどり(リレーかもめ)2号」は到着しておりません.わずか1分の停車時間に「かもめ2号」からの乗客を全員リレーした,訳でもなく,この日は2分遅れで出発しました.この時点で筆者は「みどり(リレーかもめ)」は頑張りすぎた列車であると思いました.このことは後に筆者も体験することになります.

なお,今後当ブログでは「みどり(リレーかもめ)」および「ハウステンボス(リレーかもめ)」を「リレーみどり」と書くことがあります.

  思いを繋いで出発 リレーかもめ・かもめ1号

筆者は「リレーみどり2号」出発後も武雄温泉駅のホームに留まります.

程なく,「リレーかもめ1号」が到着します.使用車両は787系のBM10編成,

奇しくも,この製品と同じ編成です.ただし,今回の改正に合わせて8両に組み替えられていました.

「リレーかもめ1号」の乗客が急いで「かもめ1号」に乗り換えます.隣同士とはいえかなりの手間がかかるものです.武雄温泉駅でも自由席に乗車できる人数は制限されているはずだったのですが,あまり上手にコントロールされているとはいえず,結果として,「かもめ1号」の自由席には325名,乗車率にして139%という,この日最大の混雑となりました[1].筆者も乗車しようと思えば乗車できたのですが,「かもめ1号」は嬉野温泉を通過するため,これに乗ると「かもめ3号」の旅が十分楽しめなくなってしまいます.10秒で売り切れたプラチナチケット「かもめ1号」に隠れがちですが,「かもめ3号」も1分で売り切れたゴールドチケットです.

 

[1]:

http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/09/23/2022_09_23_nisikyushushinkan_riyojokyo_1.pdf

 

そして,1号車寄りの出発式による出発合図,11番のりばのみならず12番のりばにも集まった皆様によって見送られ,「かもめ1号」が出発しました.

なお,通常は武雄温泉駅12番のりばからは列車の発着はなく,立ち入ることもできませんのでご注意ください.

 

一旦外に出ます.武雄温泉駅の工事はまだまだ続きますが,駅構内には大きな土産物や本の売店ができていました.武雄市からすると県都・佐賀市以上の都市である隣県の県都・長崎市にわずか約30分で到着するということはもちろん史上初であり,間違いなく人々の生活は変わると確信しました.「CHANGE TAKEO」と書かれた幟がその期待を示しています.

 

次回の記事では,一旦指定券が取れた「かもめ3号」で長崎へ戻ります.

 

続く

 

 

 

  「みんなの九州きっぷ」四度目の発売

今回の旅行は,2022年内限定の「いい旅!西九州きっぷ」を使用していますが,土日に使う場合はきっぷの本来の効力としてはその上位となる,「みんなの九州きっぷ」が四度目の発売となりました.

10/22〜12/25の土日の連続する2日間に使用でき,西九州新幹線・特急を含むJR九州全線(または豊肥本線・三角線以北のみ)が乗り放題となる強力なきっぷです.ただし,西九州新幹線が使用できる分,価格は大人18,000円(北部九州版は9,500円)と値上げ,特典もレンタカーの優待のみと縮小されました.過去の同名の切符や「いい旅!西九州きっぷ」にあるアミュプラザ・JR九州のお土産店の優待券はありません.3日前までにネット予約で購入すること,普通車指定席が6回まで使用できること(ただし「リレーかもめ・かもめ」などは1回でカウント),JR九州の発券機でなければ発券できないことはこれまでの同名の切符と同じです.

 

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2022/10/14/221014_minkyukippu_1.pdf

 

筆者は2022/3に同名の切符を使用しました.これまで行きにくかった南九州にアクセスできたのも良い思い出です.