九州新幹線全線開業10周年を模型で振り返る | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

2011/3/12,九州新幹線 博多(南線との分岐点)〜新八代が開業しました.

 

(CMの制作会社が現在も公開しています)

新幹線を実際に運行して撮影した「祝!九州!」なる非常に気合の入ったCMまで制作されましたが,未曾有の大震災の前にはなすすべもなく,開業記念式典は全て中止(100日後に改めて実施),新聞では1面を大きく飾るはずが,ベタ記事として報じられる事態となりました.

その後の東北新幹線の復旧においてはCMを意識して住民が新幹線を見送る,などの光景が見られるCMの反響は高く,国際的な賞も受賞しています.明日2021/3/14には,このCMの撮影列車を彷彿とさせる「流れ星新幹線」の運行企画が予定されており,注目されています.こちらでラッピング作業が公開されており,これによると0番台の車両にラッピングが行われるようです.ぜひ,KATOに作っていただきたいと思います.なお,「流れ星新幹線」は5月まで一般列車として運用されます.

 

この頃から新幹線の鉄道模型は,実車の運行開始と同時期に発売されることが当たり前になっており,実際に「N700-8000系(R2編成・初回限定品)」は2011/3/11に発売,入荷のタイミングによっては東北地方太平洋沖地震(「東日本大震災」の本震)の発生より早く店に並んでいたこともあったようです.

 

筆者は「N700-7000番台」が意外な人気を誇り慌てて入手し,実車にも複数回乗車していますが,肝心の九州新幹線は10年経過した今でも実は乗車できていません.

新幹線の開業に備えた観光列車

新幹線の開業に合わせ,JR九州では指宿枕崎線に観光列車を投入,キハ47系の「いぶたま」こと「指宿のたまて箱」です.模型はマイクロエースから2度発売されています.ちなみに,こちらは東北地方太平洋沖地震による津波警報が3/12まで続いたために指宿枕崎線が運休,実際の運行開始は2021/3/13となりました.本日で,ちょうど登場から10周年になります.ただし,2021/3/13のダイヤ改正から毎日運転の列車ではなくなりました.

左右で塗装ベース色が異なる「両面で二度おいしい」塗装,実車に装備するミスト発生装置も再現されています.

2021/3/13ダイヤ改正について(SNSなどよりまとめ,追記あり)

  • 最終の「有明」には787系BM14編成が使用されました.
  • DD51 1801にはさよならヘッドマークが取り付けられていました.
  • 最終の「湘南ライナー17号」には185系A8+C3編成,「湘南ライナー15号」には215系NL-1編成,そして「踊り子16号」には185系C6(修善寺始発)+A5(伊豆急下田始発)編成が使用されました.
  • 3/13の修善寺行き「踊り子3号」にはE257系2500番台のNC-33編成が使用されました.
  • 大村線・長崎旧線からキハ200系は引退しましたが,代替のYC1系が揃っておらず,しばらくはキハ66・67型が使用されるようです.
  • 山陽本線山口地区など,一部の線区では終電のみならず,列車の時刻が大幅に変わっています.ご注意ください.
※筆者はラッピングのないJR九州の新幹線車両は持っておらず,この記事のテーマづけを検討しました.そして「【模型車両】九州新幹線」を「【模型車両】門司・長崎・九州新幹線」に統合,この記事も含めることとしました.