直すだけならできますが、元通りにはならぬです。
Soul的な・・・人間さんで言うところの魂・・・ございません故。
おつとめ終了~!ともだち!?(できたでしょ)
まだ寂しい?
いえ、頭の中でいつもお茶会が開かれているようなものですから。
人類は衰退しました 第12話迄(最終回) あらすじからの・・・・後編、感想です。
人類は衰退しました ラストインプレッション 12話迄
~妖精さんの、ひみつのおちゃかい~ (後編)
ファーストインプレッション 2話迄 ~妖精さんの、ひみつこうじょう~
2ndインプレッション 4話迄 ~妖精さんたちの、さぶかる~
3rdインプレッション 6話迄 ~妖精さんの、おさとがえり~
4thインプレッション 8話迄 ~妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ~
5thインプレッション 9話 ~妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ~
6thインプレッション 10話 ~妖精さんたちの、ちきゅう~
↓公式HP
●あらすじは人類は衰退しました 第12話迄(最終回) あらすじ 参照
●感想
いやすごかったです!!
正直11話が強烈でした。これがラスト・エピソードなの!?
いじめ問題にグサッと突っ込んできましたよ!!!
と思いました。
心が痛みましたね~~。
でも、最終回みて納得!!
これは人付き合いマニュアル(友達作成マニュアル)でした。
コミュニケーションシンドローム(コミュ症)と呼ばれる人達が増え、人付き合いが苦手というか、どうやって人と接すればよいかわからない若者が増えてきている昨今。
年寄りは逆に、
若者達は人付き合いが悪い、昨今の若い奴は身勝手で1人を好む。
と言っていたりしますが、
そんな事はないですよ~、みんな1人はイヤなのです。
でも、そう言う人達は、それ以上に自分をバカにしたり、
本当に信頼を置ける人間以外と一緒にいるのが苦痛なのです。
それをわかってあげてくださいね~。
と言うことなのでしょう。
学舎入学の頃の“わたし”ちゃんがまさにそれでした。
団結力のあるグループの中に1人放り込まれ、孤立。
そうすると、全てが信用できなくなり、好意的にしてきた“巻き毛”ちゃんさえも黒幕としか思わない。
しかもまだ幼く、人とのつきあい方を知らないので、ずばずばと相手に言ってしまい、更に攻撃的になる。
それは、さらなるイジメへと昇華していく・・・・
ここで“わたし”ちゃんはギブアップ。
“妖精”さんに本音を言ってしまうことにより、“妖精”さんが手助けし、
“わたし”ちゃんが1人にならないよう、流れが変わっていく。
まず“巻き毛”ちゃんが進級により今度は“わたし”ちゃん立場になってしまう。
それを第3者としてみることにより、イジメグループと自分が違う立場にあることを認識。
それはつまり、“巻き毛”ちゃんが昔イジメの黒幕ではなかった事を“わたし”ちゃんが知るすべとなる。
そして次は銀髪ちゃんこと“Y”。
“Y”は中の人つながり?でココロコネクトのイナバンと全く同じ、人間不信だった。
それは、自分の趣味がBLというアブノーマルなことと、「野ばら回」の先輩の本性を知ってしまったことからだった。
自分だけじゃない、人間には必ず綺麗な表向きの裏に汚い裏の本性が存在する。
“Y”はそれを知ってしまい、人を信頼できなくなったのでしょう。
その為、“Y”も結局は一匹狼になるのだが、こちらもやはり“1人はいや。1人は寂しい”なんですね~。
なので、本当に信頼できる人間をさがしていた。
多分、“わたし”ちゃんだけでなく全ての後輩達に“わたし”ちゃんにやったことと同じ事をしてきたのでしょう。
だからさらに“Y”は孤立した。
そりゃそうです。あんなことされれば誰だって・・・・。
ところが結局“Y”は“わたし”ちゃんと組むことになります。
では何故“Y”と“わたし”ちゃんは組むことが出来たのか??
我が身を守るという利害の一致と、お互いの弱みを共有する・・・と言うことでした。
そして、“妖精”さんのお茶会の謎を解明する・・・という同じ目的への行動ですね。
何かの本で読んだことがあります。
人間が行動を起こすのは、動物としての心理で自分に必ずメリットがあると思うから行動すると。
他人のメリットのためには人間は基本動かない。
“Y”と“わたし”ちゃんの最初もこれだったのですね。取引から始まったつきあい。
でもそれは、徐々に友人(悪友)という立場に変わっていきます。
信頼できる友人は自分のメリットのためだけに動くことをしません。
自分にメリットが無くても、友人を手伝ったり助けてくれたりします。
逆にそれ故に傷つけあったりもしてしまいます。
だから友人なんですね~。
(だんだんココロコネクトのキズランダム編っぽくもなってきました)
では何故友人は、その時はメリット無いのに、友達のために動いてくれるのか・・・?
それは、いつか自分に何か起きたときに助けて欲しいからです。
ギブ&テイクですね。もしかしたら将来そんなことは起きないかもしれない。
でも自分にもし何か有ったら、この人なら助けてくれる。そう思うから友達なんですよね。
それがわかり、“Y”という友達が出来、“わたし”ちゃんが1人ではなくなった時、
ロボットの中に入って“わたし”ちゃんをこちらも「友達」として助けていた妖精さんのミッションは終わったわけなのです。
それを知ったからこその、あの涙の再会と、夢の中でのお茶会だったのでしょうね。
同時に“わたし”ちゃんは人とのつきあい方も学び、成長しました。
(それは“Y”も同じ。あれほど嫌がっていた「うわっつらだけのつきあい」が出来るようになった。そしてたぶん“巻き毛”ちゃんも。)
人には必ず表に見せない裏の心がある。
でもそれを真っ向から否定したり拒否していたのでは、人付き合いなんて出来やしない。
1級生の“わたし”ちゃんと5級生の“わたし”ちゃん。
“巻き毛”ちゃんを始め、周りのクラスメイトって大きく変わっていないですよね。
でも、5級生の“わたし”ちゃんは「野ばら会」のメンバーを始め、ちゃんとつかず離れずの人付き合いをしています。
大人のつきあい方ですね。
そして最後、6級生で卒業するときは1級生の時あれほど黒幕としてつきあいもしなかった“巻き毛”ちゃんと抱き合って泣く程までの関係にまでなりました。
そこまで来ると、今度は卒業後離ればなれになって1人になっても、もう1人ではないんですね。
“わたし”ちゃんの為に友達を作ってくれた、そして友達が出来るまでずっと“わたし”ちゃんを1人にさせず一緒にいた妖精さんとの会話は本当にじ~~んと来ました。
まだ寂しい?
いえ、頭の中でいつもお茶会が開かれているようなものですから。
まさに“わたし”ちゃんによる人付き合いマニュアル、そして友達の作り方マニュアルでもあるなぁ~とこのエピソードを視て思いました。
※おまけのいつもの余分な考察厨戯言
Solomon Grundy - Mother Goose Nursery Rhymes
Solomon Grundy,
Born on Monday,
Christened on Tuesday,
Married on Wednesday,
Took ill on Thursday,
Worse on Friday,
Died on Saturday,
Buried on Sunday:
This is the end
Of Solomon Grundy.
ソロモン・グランディ
一週間で死んでしまったソロモン・グランディと言う人のことを書いた歌。
マザーグースの歌の一編で、人の一生をコミカルに表現した。
----------------------------------------
“Y”が最初“わたし”ちゃんを試した二つめの紙に書いた謎解き。
★鍵のありかは動物たちが知っている。
ただしご注意!病気が悪くなった日にしか見つからない。
ソロモン・グランディの歌から連想
月曜日に生まれ、火曜日に洗礼を受け、水曜日に結婚し、木曜日に発病、
金曜日に悪化して、土曜日に死んじまって、日曜日に埋められた・・・・
金曜日付で返却されている「ソロモンの指輪」を手にせよ。
マザーグースのソロモン・グランディとソロモンの指輪は無関係。
ソロモンの指輪というのは、旧約聖書に出てくるソロモン王が得た指輪のこと。
・・・・これがわかるなんて化け物ですね・・・・“わたし”ちゃん。
そうするとこのエピソードは、この「ソロモンの指輪」が風刺キーワード?
と思い、調べてみました。
ソロモンの指輪
偽典のひとつとされるen:Testament of Solomonの中で、ヤハウェの命を受けた大天使ミカエルよりソロモン王に授けられた指輪。様々な天使や悪魔を使役し、あらゆる動植物の声までをも聞く力を与えると伝えられている。
ソロモン王は指輪の力により、多数の天使や悪魔を使役し神殿を建築した。 良き魔神(天使)を使役する場合は真鍮の部位を、悪き魔神(悪魔)を使役する場合は鉄の部位を投げ当て、呪文を唱えるといかなる魔神も強制的に従わせた。(Wikipedia
より)
う~ん、動植物の声を聞く力かぁ・・・動植物を“妖精”さんになぞらえるとあてはまりそうですが、
従えるというのがどうもしっくり来ません。
で、更に調べていったらこんなのを見つけました。
ソロモンの指環 動物行動学入門 ~コンラート・ローレンツ著~
〔目次〕
まえがき
1.動物たちへの忿懣
2.被害をあたえぬもの――アクアリウム
3.水槽の中の二人の殺人犯
4.魚の血
5.永遠にかわらぬ友
6.ソロモンの指環
7.ガンの子マルティナ
8.なにを飼ったらいいか!
9.動物たちをあわれむ
10.忠誠は空想ならず
11.動物たちを笑う
12.モラルと武器
ローレンツが動物達の飼育や観察を通して動物達と語らいあった事をソロモン王にちなみ、「ソロモンの指環」と題して出版した彼の処女作。
ローレンツは動物行動学(エソロジー)の始祖とされ、その影響は生物学を超えて、心理学、哲学、倫理感にも及んでいる。彼は1903年ウイーンに生まれ、1930年より魚類、鳥類を中心とした動物の行動を研究し始めた。1973年ノーベル生理学医学賞を受賞。
ヒナが初めて見たものを親と認識する「インプリント」を発見した。
第6章のソロモンの指環では、著者のローレンツはそんな「ソロモンの指輪」なんかつけなくても、動物とはある程度意思疎通が出来ますよ。という事が書いてあります。
ではそれにはどうしたらよいのか、また動物たちへの対処方法や動物心理学、そう言ったことが書いている本らしいです。
※参照WEBページ:ソロモンの指輪
様・本の感想ブログ(仮)
様
想像ですが、多分これでしょうね。これをオマージュというか、田中ロミオ先生は言いたかったのでしょう!!
この本は調べる過程であちこちで大絶賛されていましたから機を見て読みたいと思います。
動物=“妖精”さんと考えると、指環とか余分な物が無くても、
ちゃんと向き合いさえすれば“妖精”さんとコミュニケーションをとることが出来るし、
もちろん仲良くなることも、そして時には助けてもくれるんだよ。
“わたし”ちゃんは、学舎でそれ(ローレンツのソロモンの指環)を学び、人付き合いのやり方を覚え、
そして“妖精”さんのおかげで“Y”や“巻き毛”ちゃんのような友人を得た。
人間は1人ではいきられない。
でも、本当に信頼できる相手というのは、友人と呼べる人間は一握りしかいない。
逆に意思の疎通さえ出来れば、動物(“妖精”さん)の方が仲良くなれるし、嘘もつかないんだよ。
そして、コミュニケーションが苦手な人達は、
人の言うことを決してバカにしたり、またうやみに信用して聞いたりせず、
その言葉の奥にあるその人の本当の「心」というのを読み取って言葉を出すように訓練すれば、
自ずと人間関係なんてものは出来るしコミュニケーションもできる物だと。
それが苦手な人は、まず自分の弱みを話せるほどの信頼できる友人を1人作るか、
動物と仲良くなって動物の意思がわかるように訓練してごらん。
そうすれば勝手に人間関係、世渡りなんて出来るものさ。
・・・・勝手な解釈ですが、そういう風に思いました。
「人類は衰退しました」
今期一番衝撃的で、いろいろ考えさせられることがたくさん得られた、ある意味勉強にもなった作品でした。
今度機会をみてじっくりと原作の小説を読んでいきたいと思います。
キャスト・スタッフの皆様、そして原作の田中ロミオ先生、
本当にすばらしい作品を堪能させていただき、ありがとうございました。
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