女魯山人のブログ -747ページ目

11月のお料理教室

11月のお料理教室の料理を紹介します。

写真はクリックしてみてください。拡大します。

まずは冷酒に柚子酒。

柚子の絞り汁を少しと柚子の皮の下ろしたものを加えた香りの高い食前酒です。
柚子酒

食前酒を少し飲むと胃が刺激されて次からのお料理が美味しくなります。







先付け2種
先付けは松葉蟹と胡瓜の柚子酢ジュレ掛け




蒸し鮑






蒸し鮑は肝が乗せてあって、花紫蘇が散らしてあります。




前菜
秋の風情たっぷりの吹き寄せ


吹き寄せ
吹き寄せは野菜をお煎餅にした物を枯葉に見立てています。

野菜のお煎餅は4種類。

栗煎餅、慈姑煎餅、蓮根煎餅、薩摩芋煎餅です。

ギンナンは揚げた昆布籠に入っています。昆布で作ってある籠ですから勿論、食べられます。

他には銀杏型の薩摩芋紅葉人参薩摩芋の甘煮


前菜
吹き寄せの横にはこの三種類の酒肴が乗っています。

鮟鱇の肝のチリ酢かけ菊菜と黄菊とエノキの柚子酢和えイクラと山芋のあられです。
フォアグラ大根
次は秋らしい紅葉の柄の器に温かいフォアグラ大根です。

べっ甲餡がかかって天には白髪葱が乗せてあります。

べっ甲餡には刻んだギンナンが混ぜてあります。


フォアグラ大根

向こう付けは天然の紅葉鯛とマグロです。






右側の黄色い物は酢取り黄菊、左側の黒い物は莫大の出汁ゼリー寄せです。手前は下ろし山葵です。


向こう付け
鯛とマグロ
紅葉鯛は生の物と昆布締めと二つの味にしてあります。



お吸い物は松茸の土瓶蒸しです。


紅玉のサラダ
酢の物は紅玉のサラダです。

紅玉をくり抜いて中身を薄くスライスしたりんご水菜と香ばしく炒った胡桃を和えてあります。

帆立貝は網でほんのチョッと炙ってあります。

この季節、ほんの短い期間小さくて可愛い美味しい紅玉が出回ります。

酸味が多く、甘くないのでサラダやアップルパイなどのお菓子に最適です。


野菜の炊き合わせ
野菜の炊き合わせです

蓮根団子、高野豆腐、蕪、粟麩、椎茸、紅葉人参

これから蓮根が美味しくなります。

蓮根団子は蓮根を下ろして団子にして油で揚げて八方出汁で煮ます。
とろろ芋
ご飯は新の山芋のとろろです。

とろろは麦ご飯で頂くとつるつると喉越しがよくって美味しいです。

一緒に揉み海苔イクラを掛けていただきます。
揉み海苔

イクラ
お漬物は我が家の糠漬けと美味しくなってきたべったら漬けです。


水菓子
最後の水菓子は今が旬の富有柿です。

デザートに紅玉を使ったりんごのガレットもつくりましたが、写真はありません。


今月のお料理もとても美味しく出来ました。











お疲れの時の朝ごはん

帰国後最初の我が家での朝ごはんです。

イタリアン続きでお腹もお疲れ、時差ぼけで頭もお疲れ。

そんな時はお腹に優しいおかゆを食べます。


おかゆの朝ごはん

菊菜とえのきのお浸し
他にはえのきと菊菜のお浸し

ひじきの煮物、昆布の佃煮、明太子、梅干、温泉卵、アサリの佃煮、などです。


ひじきの煮物
脂っこいものは避けてあっさりのおかゆに合う佃煮類を頂きます。


梅干
梅干はおかゆには無くてはなりませんね。


おかゆに温泉卵

うわーお!美味しそうな温泉卵です。

卵好きにはたまりません。









温泉卵
卵好きの私は温泉卵も必須です。

前にも紹介したと思いますが、温泉卵の失敗しない簡単な作り方をもう一度伝授します。

蓋付きのなべに1000ccの水を入れて沸騰させる。沸騰したらそこへ200ccの水を加えてすぐに卵を入れてすかさず蓋をする。

タイマーをセットして9分待つ。

写真の状態が9分。

好みでもう少し硬い場合は10分。

卵は常温にしなくても大丈夫です。

数は4個以上の場合は1分ほど多めにすればいいでしょう。

絶対に上手く出来ます。


おかゆは美味しい上にお腹に優しくてダイエットにも効果があります。

私はおかゆが好きなのでお疲れじゃない時でも時々食べます。

最近の炊飯器はおかゆのセットが出来るので簡単です。





ミラノ

今回の旅行の最終目的地、ミラノです。

ミラノも友人に会うのが目的です。

2人の日本人の友人は二人ともご主人がイタリア人です。

1人は4,5年ぶり、もう1人は15年ぶりくらいで積もる話で盛り上がりました。

ミラノの宿泊は新しく建った、宝飾店のブルガリが経営するブルガリホテルでした。サッカーの中田のお気に入り常宿ホテルという事(別に中田のファンというわけではないんだけど)と立地がいいので選びましたが、モダンすぎて私の好みではありませんでした。


ホテルの玄関

ホテルのリビング
ダイニングがこんな感じのモダンな内装でした。

やっぱりミラノはチョッと古めかしい感じのホテルのほうが落ち着きます。
ホテルの中庭


こちらは部屋から見下ろした中庭。

白いテントはテラスになっている場所です。


ダイニングと外のテラス
こちらがそのテラスを内側のダイニングルームから見たところです。



朝食のカプチーノ 朝食のカプチーノです。



バター
バターもブルガリです。

朝食のパン
パンは色々な種類があって焼きたてのようで美味しかったです。


ホテルのアメニティー
お部屋にはやっぱりブルガリのシャンプーやリンスのアメニティーが置いてあります。


KOVA
街中の有名なコーヒーショップ、コーバのショウウインドウです。

ハロウィーンの飾りが可愛く飾り付けてありました。


ナポリから始まってミラノまで約1300キロのドライブでした。


お天気にも恵まれ事故も無く美味しいものを沢山頂いて美しい景色を堪能して、久しぶりのお友達にも沢山会えて楽しい旅行でした。






フィレンツェ

旅の終盤。

いよいよルネッサンスの街、フィレンツェへやってきました。

今回の旅行のメインイベント。

友人達とこの街で落ち合う事です。

イギリスからやってきた2人とニューヨークからやってきた若いカップル。

友人夫妻。そして私達の8人です。

内訳はイギリス人1人、日系アメリカ人、中国系アメリカ人、アメリカ人、そして日本人4人です。oh! インターナショナル

友人夫妻がアパートを借りていたのでそこにお世話になりました。

サンタクローチエ広場の真ん中に建っている古い建物の2階です。

ベットルームが3つあって立派なアパートです。

なんといってもフィレンツェの町の中心部に位置しているのでとても便利で、どこへも歩いて行かれる絶好のロケーションでした。写真はクリックして拡大して見て下さい。


サンタクローチェ広場

サンタクローチェ広場のアパートの外観
サンタクローチェ広場はいつも人で一杯です。

夜遅くまで人が出ていてとても賑やかです。

友人達のベットルームは広場に面していたので夜、眠れないほどだとぼやいていました。


アパートのリビングとダイニング

私達の寝室

友人が借りていたアパートのリビングとダイニング。

そして私達が泊まった寝室です。


アパートから広場を見下ろす
このリビングの真下はこんな感じで広場には色々な露天が店を出しています。


リビングからの広場の眺め
広場の突き当りにはサンタクローチェ教会が見えます。

ご近所なので敬意を表してさっそくサンタクローチェ教会へ出かけてみました。

この教会はフィレンツェが生んだ偉人達の墓や記念碑が沢山あることで有名です。


ミケランジェロの墓

ミケランジェロの墓やダンテの記念碑があります。
ダンテの記念廟











美しいステンドグラスもありました。


サンタクローチェ教会のステンドグラス

今回は待ちの真ん中にいるので街中をぶらぶら歩くだけで美術館に入るのは止めました。

ものすごく混雑しているし、チョッとお疲れ気味でもあったので。

ぶらぶら歩いているだけでも、町中、おてんこ盛りの美術品で溢れています。

お天気が良かったのでお庭でも歩こうと向かったのが、ピッティ宮とその裏にあるボーボリ庭園です。

これが又広い!!

丘の上まで続く庭はどれほどの広さがあるのか分からないほど広大でとても全部を見ることは出来ません。

ほんの入り口の丘の上まで行って帰ってきましたが、丘の上からの街の眺めは最高でした。


ピッティ宮

ボーボリ庭園

ジョットの鐘楼とドゥオーモ
ボーボリ公園の丘の上から眺めたドゥオーモジョットの鐘楼です。

1300年代に着工され1430年代に完成した巨大な円蓋を持つドゥオーモと82メートルの高さの鐘楼です。

この時代にクレーンも無しでこんな巨大な建築物を作ったとは本当に驚きの一言です。

ブルネレスキのルネッサンス建築の偉業です。

このドゥオーモの完成から85年後にミケランジェロがブルネレスキの手法を学んでローマのサン・ピエトロ大聖堂の巨大な円蓋を建築する事になります。


ポンテベッキオ
こちらはポンテベッキオ

貴金属店が立ち並ぶ有名な橋です。

その昔は肉屋が多かったようですが、ナポリ王家から輿入れしたエレオノーラ王妃が肉屋の匂いを嫌って貴金属店だけに入居を許したのが、今のような貴金属店街の始まりだそうです。



フィレンツェには3日間いました。

泊めてもらった一宿一飯の恩義で何回か食事を作りました。

鍋釜はそれなりに揃っていましたが、食器が皿しかなくて困りました。

だって、味噌汁を皿で飲んでも美味しくないものですよ。

仕方が無いのでコーヒーカップで飲みました。


ポルチーニ茸
今が旬のポルチーニ茸です。

立派です。これをジャガイモと一緒にいためたり、ご飯に混ぜていためたりしました。

カレーも作ってポルチーニ茸ご飯と一緒に食べました。贅沢!!

すーごく美味しかったですよ。

長らくイタリアンばっかりだったので感激でした。



ポルチーニのバター炒め
ポルチーニ入りバターライスとカレー
友人の話によるとチョッと前までは、イチジクがマーケットに山と積んであって青い熟れていないものから熟れて甘いものまで種類も一杯あって、青いものはサラダにして食べたそうです。

でも、一週間もするとマーケットからすっかり姿を消すそうです。

ポルチーニ茸も出回る期間は短くてそろそろ終わりだという事でした。


イタリアは野菜が力強く本来の味がしっかりしていて本当に美味しいと感じました。

季節のものはその旬の時だけ食べてハウス栽培などはしていないようです。

それで、季節の食べ物を大切にしている事が分かります。

日本のようにハウス栽培などで何時でも食べられる便利さはありますが、便利にならされて大事な季節感やそのものの本来の味が忘れられていると強く感じました。


さすが、都会なのでフィレンツェには日本料理店がありましたが、これほどの日本料理ばやりなのに、やっぱりイタリアは自国の食に誇りを持っているので田舎町では日本料理店はほとんど見かけません。

今回は8人中半分が日本人だったので一度、和食やさんに行ってみました。



今度来る時は美味しい素材を使って色々料理を作ってみたいと思いました。





シエナのドゥオーモとランチ

シエナの町の中心はドゥオーモです。写真はクリックして見てください。

パラッツィオプッブリコです。中心の高い鐘楼が目を引きます。


広場 建物の手前がものすごく広いカンポ広場です。


鐘楼
こちらの塔はマンジャの塔。

高さが102メートルもあります。

カンポ広場の礼拝堂は14世紀に蔓延したペストの終焉に感謝して建てられたものだそうです。

ランチはカンポ広場から少し離れた街中で見つけた地元の料理を出すレストランへ入りました。


ポルチーニのタリアテッレ
まずは季節のポルチーニ茸のタリアテッレです。ポルチーニ茸の香りが高くルッコラも入って美味しいパスタでした。


野菜のリゾット
もう一つの前菜は野菜を煮込んだリゾットです。やさしいお味のリゾットでした。

トスカーナはお肉が有名なので牛と鳥をメインに注文しました。

お肉はオーソーブッコ。牛のすねを煮込んだものです。


オーソーブッコ
ほろっとほぐれるほど柔らかく美味しく煮てありました。

真ん中の髄のところが美味しいんですよね。


ポルチーニ入り鳥のソテー
鳥にもポルチーニが入っていました。


鐘楼とジェラート
お食事の後はシエナの町をお散歩しました。

勿論食後のデザートはジェラートです。








イタリアの美味しいジェラートは止められません。


シエナの町とジェラート