以前の記事の続きです。
「時間」のかけ算やわり算などでラクをする工夫をこれまで計6回取り上げてきました（本記事最後にリンク記載）。足し算や引き算の場合もアプローチは一緒で、「時間」の全部をいきなり分や秒に直すのではなく、必要な場合に必要なだけ取りくずすようにするのがポイントとなります。たとえば次の問題。
1週間2日15時間27分10秒－5日18時間55分＋13時間48分20秒－4日10時間18分27秒＝□秒
（須磨学園中2022第2回）
1週間2日15時間27分10秒－5日18時間55分＋13時間48分20秒－4日10時間18分27秒
週間、日、時間、分、秒にバラして計算する。
そのままだと引けない（マイナスになってしまう）場合にはじめて、足りない分だけをくずして対応する（一の位で引き算できないときに十の位から1借りてくるのと同じ）。
週間…1週間（※この「1週間」はこのあと使うので0になる）
日…2日－5日－4日（←引けないので「週間」の位から1借りてくる）
7日（※）＋2日－5日－4日＝0
時間…15時間－18時間＋13時間－10時間＝0
分…27分－55分＋48分－18分＝2分
秒…10秒＋20秒－27秒＝3秒
結局、2分3秒だけ残るので 答.123秒 
さらに同じ中学の別の入試回の問題より。
2週間1日8時間34分28秒－1週間2日23時間12分30秒＋2日6時間38分24秒－1週間15時間39分48秒＝□秒
（須磨学園中2022第3回）
週間…2週間－1週間－1週間＝0
日…1日－2日＋2日＝1日（※この「1日」はこのあと使うので0になる）
時間…8時間－23時間＋6時間－15時間 （←引けないので「日」の位から1借りてくる）
24時間（※）＋8時間－23時間＋6時間－15時間＝0
分…34分－12分＋38分－39分＝21分（※このうち「1分」はこのあと使うので20分になる）
秒…28秒－30秒＋24秒－48秒 (←引けないので「分」の位から1借りてくる）
60秒（※）＋28秒－30秒＋24秒－48秒＝34秒
結局、20分34秒だけ残るので 答．1234秒
同じカテゴリーの過去記事はこちら
「時間」のかけ算の工夫（