大問1の計算問題を間違えない方法(その8) | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

計算問題はいきなり計算を始めるのではなく、まずは全体をながめて、何かラクな方法はないかな~と30秒くらいは考える余裕を持ちたいところです。

次の問題も、以下のような発想ができれば多少の時間セーブになりそうです。

 

星 2時間46分40秒÷1時間6分40秒=□

(南山中女子2015)

 

右矢印 割る数と割られる数に「40秒」が共通してあるのがヒントっぽい。

これは40秒を□回かけるとその端数(=60秒で割った余り)もまた40秒になるということ。

そして割られる数で「40秒」の余りが出るための□の候補としては、小さい順に

 1(40×1=40秒)、2.5(40×2.5=100秒)、4(40×4=160秒)、…

と続くが、1と4以上は明らかに違うので、□=2.5 完了

 

 

なお、以下は四天王寺中の令和3年度の算数講評欄にあった「次年度入試アドバイス」からの抜粋ですが、一般的にいえる的確なアドバイスだと思いますので(とくに第2文)ここに紹介させて頂きます。

 

「計算力はすべての問題の基本であるから、早く正確にできるようによく練習しておきましょう。
 また、全体をながめ計算の工夫が自然にできるように、ふだんから心掛けて取り組んでおいてください。
 合格点を取るために、計算問題は、落ち着いて計算し全問正解しましょう。」